ママとこどものおうち英語

英語習得は「おうち英語」がいちばん!

おうち英語にフィリピンメソッドを|確実に英語力を育てる思考があった!

コロナ禍ですっかり我々の生活に定着した新たな習いごと、オンライン英会話。

オンライン英会話の講師って、フィリピンの方が多いですよね。

フィリピンは留学先としても人気の、英語が公用語とされている国。

 

でもフィリピンってアジアの国だよね?どうしてみんな英語話せるの?

 

今日はそんな謎の英語ペラペラ国・フィリピンについて知るとともに、おうち英語でマネしたい英語教育のポイントについてもご紹介していきます!

 



 

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フィリピンってどんな国?

首都 マニラ
言語 180種類のフィリピン語、英語
人口 約1億903万人
民族 マレー系、中国系、スペイン系および少数民族
面積 298,170㎢(日本の約8割)
食べ物 マンゴー、ハロハロ、シニガン(野菜とエビのスープ)、カレカレ(野菜と肉をピーナッツソースで煮込んだ家庭料理)など

簡単にフィリピンを紹介するとこんな感じ。

日本人が語学留学でフィリピンに滞在しているケースも多く、わたしたちにとって非常に親しみ深い国の1つなのではないでしょうか。

そんなことより180種類以上のフィリピン語っていうパワーワードしか頭に入ってこないんだけど…

現地語が180種類…びっくりだよね(笑)そのあたりも本章で詳しく解説していくよ!

 

 

 

 

 

フィリピン人は英語がめちゃくちゃ堪能!

フィリピンはアメリカ、イギリスに次いで3番目に英語話者が多いといわれています。

なんと人口約1億人のうち、9割以上が英語を話せるのです。

それはアジアの中で英語力の高い国第2位に輝くほどの英語力。

ちなみに1位は国際都市シンガポールで、インドや香港もトップを争う英語力の高い国だよ。そんな強敵を抑えて堂々の2位のフィリピン!*1

 

英語が堪能というイメージがあまりないアジアの国々の中でも、国民のほとんどが英語を話せるという事実はグローバル化が進んでいる印象を受けますよね。

どうしてフィリピンでは英語が話せる人が多いのでしょうか?

衝撃の事実から徹底された英語教育まで、1つ1つ見ていきましょう!

 

実はフィリピンの第1言語は英語ではない!

フィリピン人の英語力の高さを見ると、英語が母国語なのでは?と思いますよね。

でも実は、第1言語はフィリピン語なんです!

もともとフィリピンは何千もの島と民族が集まってできている国。

英語表記だと The Philippines と複数形になります。

そういう背景もあって、フィリピン語というのは主であるタガログ語を中心に180種類もあるといわれているのです!

そこで、国民全員の共通言語として使ってきたのが英語。

会社や公共の場、広告、道路標識、テレビ、新聞…日常生活の至るところで英語が使われているのです。

ちなみに現地語であるフィリピン語は、主に家族や友人と話すときに使うらしいよ

 

なぜフィリピンでは英語が公用語なの?

理由その1. アメリカに統治されていた時代背景

フィリピンは1898年から約40年、アメリカによって統治されていました。

植民地下にあった期間、小学校から大学までの授業はすべて英語。現代の英語教育に大きく影響しているといいます。

なんとそのあとフィリピンが独立してから、フィリピン語が作られたそうなのです!*2

えーっ!まさかの現地語が英語よりも後に作られたのー!?

 

また、アメリカ統治前にはスペインに占領されていたフィリピン。

数あるフィリピン語の中には、スペイン語の影響を受けているものもあるのだとか。

英語よりも新しいフィリピン語だけれど、歴史を感じますね。

 

身も蓋もないことを言うけど、日本も昔アメリカに統治されていた時代があったよね。そのときフィリピンのように英語を受け入れ公用語にすることはできなかったのかな…
もしそうなっていたら、今ごろ想像もできないくらい違った社会、違った国民性が生まれていただろうね

 

理由その2. 国レベルで英語を推進

フィリピンの英語教育は、国が力を入れている取り組みでもあります。

簡潔にまとめると、英語を話せる国民が増えればフィリピンの未来は明るい!という考えから。

国民が英語を話せるようになれば、海外で働いたり海外の企業がフィリピンに来て経済が発展したりと、国にとって大きな貢献となりますよね。

そういう意図もあり、フィリピンでは国レベルで英語教育を徹底しているのです。

*3

 

 

 

 

 

フィリピン英語は訛っているの?

よく、フィリピン英語はなまりがあると言われますよね。

なまりや正確性の観点から、留学先からフィリピンを外す人も少なくないそう。

しかし、結論から言えばフィリピン人の使う英語は運用能力の高いものです。

よほど「自分はウハウハなアメリカ英語を学びたい!」「自分は知的なイギリス英語を学びたい!」などというこだわりがない限り、フィリピンで英語を学んだからといって間違った発音が身につくとか、英語力がそこまで上がらないということはないでしょう。

 

留学先がアメリカだから英語力が上がる、フィリピンだから上がらないなどというものさしで考えるのはナンセンス。

確かに、英語を学びに日本に来てしまったら英語力はほぼつかないでしょう。

しかしフィリピンは英語が公用語で、国民の9割以上が英語を使いこなせるとても聡明な国。留学先としては立派な選択肢の1つであるべきなのです。

 

使える英語、伝わる英語、それを学びたいのであれば、多少のなまりは気にせずとも英語力は身につきます。

フィリピン以外の英語も聞きたいのであれば、Youtubeなどでいくらでも世界中の英語にアクセスできますしね。

そんなこと言っていたら、英語ネイティブであるオーストラリアやスコットランドだって聞き取れないくらいのなまりがあるよ。ネイティブかそうじゃないかで判断してしまうのは浅はかだよね💦

 

フィリピンではどのように英語を学んでいるの?

前述したように、フィリピンでは人口約1億人のうち9割以上が英語を話すことができ、それも実用的なレベルで使いこなせる人が多いです。

あくまで家族や友人との会話はフィリピン語なのに、どうしてそこまで英語が堪能になれるのでしょうか?

どうやって学んでいるのでしょう?

フィリピンの英語教育を少しだけ覗いてみましょう。

 

小学校から大学まで長く続く英語教育

フィリピンでは小学校から大学までほとんどの授業を英語「で」行っています。

わっ!いきなりレベチなの来た!

そう、日本でも今すぐに取り入れてほしい、英語「で」授業を受けるという教育が進んでいるのです。

といっても小学校からスタートなので、小学校に上がるまで子どもたちはフィリピン語でコミュニケーションを取るケースが多いようですが、小学校入学(6~7歳)からどっぷり英語漬けになることでみるみる英語力は伸びていくというわけです。

 

英語を実際に使用する機会が多い

フィリピンでは英語を学ぶだけでなく、実際に英語を使って何かを理解したり、コミュニケーションを取ったりする機会に恵まれています。

前述したようにテレビや新聞、道路標識など日常のあらゆる場面で英語を見聞きするので、実用的な英語力が身につくというわけです。

日本では「日本語が分かれば生きていけるから」と、町中で英語を見かけることもあまりありませんよね。

このような小さな取り組みが、小さな子どもにとって英語を親しみやすい言語にしているのだと分かります。

 

 

 

 

 

日本でも見習いたいフィリピンの英語教育

小学校の授業がほぼ英語で行われる

前述したように、フィリピンでは小学校の授業が英語「で」行われます。

国語(日本で言うと日本語)の授業は分かりやすく現地語のフィリピン語で行われるそうですが、それ以外の授業はほぼ英語。

わたしも以前に記事にしたことのある、イマージョン教育です。

フィリピンの英語教育から学ぶイマージョン教育のメリットは、英語の授業時間を増やさずに英語を学ぶことができるという点。

現状、小中学生のカリキュラムの中でこれ以上「授業時間数」を増やすのは現実的ではないそう。しかし、イマージョン教育であればそのネックとなっている授業時間を増やすことなく、英語に触れる機会を子どもたちに与えることができるのです。

確かに、イマージョン教育(算数や理科などの授業を全部英語で行う)が実現すれば、英語の時間を作らなくても自然に英語が学べるよね

 

小学校英語のみで2000時間の英語授業がある

日本の小学校で、高学年の子どもたちが行う「外国語活動」という科目は5年生・6年生合わせて26時間しかないのだそう。

一方フィリピンの小学校6年間の英語授業は、トータル2000時間。*4

2000時間!?英語習得に必要とされるインプット総時間2000時間を小学生で終えてしまうのね…!

ちなみに今の日本のペースだと、2000時間頑張って英語を続けても40年はかかると言われているよ…

 

日本の中学・高校で行われる英語授業の総時間は約1000時間。

さらに現在は小学校英語も始まっていますが、その時間は小学校6年間でたったの200時間!

トータルしても1200時間ということで、圧倒的な勉強不足になることは想像に難くないですね。

フィリピンと日本で圧倒的な差をつけるこの英語の勉強時間。

こればかりは、スポンジのような吸収力を持つ幼少期を逃すとなかなか取り戻せないもの。

子どもは大きくなればなるほど、友達との時間や受験勉強、部活、アルバイト…英語を新たにスタートする余裕などないくらい、多忙になっていくからです。

こちらの記事で詳しくお話していますので、気になったらぜひ読んでみてくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

その点フィリピンは、友達との時間も受験も部活もアルバイトも、そのすべてで英語に触れることができるシステムになっているのです。

これでは、子どもたちは英語を使わざるを得ない…英語で生活するしかありませんよね。

むしろ幼少期から使っている英語ですから、何の抵抗もなく思春期であっても成人しても、使い続けることができるというわけです。

 

仕事で英語を使うことを想定したカリキュラム

フィリピンの英語授業は、日本のように小学生から「英語に慣れ親しみましょう」というふわっとしたものではなく、将来英語を使った仕事に就けるようなトレーニングも組み込まれています。

国の方針にのっとって、教育システムもゴールに向かって一直線!という感じだね

子どもたちにとっても「英語ができれば」と漠然としたイメージではなく、明確な目的のもと授業を受けられるから、モチベーションも高そうだよね!

 

小さな子どもたちに英語の重要性を教えている

フィリピンの英語教育は国の方針。

  • 良い仕事に就こう!
  • 高いお給料をもらおう!
  • 海外でバリバリ働こう!

という目標を子どもたちに定着させているため、子どもたちもそれに向けてモチベーションを上げ、一生懸命学習する流れができあがっているのです。

また、子ども向けの映画や本、ゲームなども英語で提供されるのが一般的なため、子どもも否応なしに英語を理解するようになるというわけです。

その結果、フィリピンでは公立小学校の1年生であっても日本の中高生以上の英語力を習得することができるのだそうです。

 

 

 

 

 

おうち英語でマネできるフィリピンの英語教育

フィリピンと日本で共通しているのは、母国語が英語ではないという点。

だからこそ、おうち英語でフィリピンの英語教育アイデアを取り入れることはわたしたちにもできるのです!

フィリピン式の英語学習で、バイリンガルを目指してみませんか?

 

1. 1日1時間でも英語の時間をもうける

フィリピンで行われる小学校英語。算数や理科などの科目を英語で習うというものですが、これは公立か私立かなど学校によっても異なるのだそう。

しかし、少なくとも1日のうち1時間は英語「で」学ぶ授業を受けており、それを積み重ねることで英語習得に必要な2000時間という量にぐっと近づくことができるのです。

平日に1日1時間だと、7年くらいで2000時間に到達するんだね!

たとえば0歳からおうち英語を始めて1日1時間の英語タイムをもうけた場合、小学校に入学する頃にはじゅうぶんなインプット量に達しており、英語で苦労することはないだろうと見込めるわけです。

たかが1時間、されど1時間。

はじめは10分、そして20分、30分…と徐々に増やしていくなど、各家庭で無理のないスケジュールを組みながら英語タイムを取り入れていくといいかもしれません。

 

2. 英語「で」学ぶことを意識する

日本の教育下では、英語を学ぶ目的が明確になっていません。

「英語に慣れ親しもう」「英語が話せたらすごいよ」「世界中に友達を作ろう」という漠然とした目標だけで、フィリピンのように「生業のために」「生きるために」という本気度があまり感じられない印象を受けませんか?

それゆえ、わたしたちは必死で英語「を」学んできました。

単語を暗記したり、文法を叩き込まれたり、This is a pen.という一生使わない英文を覚えさせられたりしてきました。

おうち英語をするなら、英語「を」学ぶという方法ではなく、フィリピンの子どもたちと同じように英語「で」学ぶやり方を採用してみましょう!

 

もちろん、はじめは英語の歌を聞いたり簡単なコミュニケーションを通じて基本的な英語知識を身につけるところから始まると思いますが、「聞く」「話す」ができるようになってきたらそこから別の分野に道が広がると理想的ですね。

果てしなく単語を覚えるのではなく、英語力に相応しい動画や本などから自然の仕組みを学んだり、図鑑を読んでみたり、世界各国の家庭料理について知ってみたり…

 

英語学習を極めるのではなく、今分かる英語レベルで別の分野について学ぶ機会をもうけるととても良いと思います。

 

3. パパママが英語を嫌煙しない

日本人の英語力がなかなか上がらないのは、世代を超えてパパママやじじばば達が英語に対して親しみを持っていないことも大きな要因になっていますよね。

英語に苦手意識を持ってしまうのは分かりますが、おうち英語をするのであればまずはパパママに一皮脱いでいただく必要があるかもしれません。

英語が苦手だと消極的になっているご家庭では、おうち英語を進めるのは難しいからです。

 

おうち英語というのは毎日全力でやる必要はなく、細く長く続けることで着実に英語話者に近づいていくものです。

フィリピンの子どもたちも、小学校から大学までの長い歳月をかけてさまざまな科目を英語で学びますよね。

おうち英語を細く長く続けていくためには、パパママがずっと「英語嫌い」ではいばらの道となるでしょう。

数ヶ月や数年でサクッとどうにかしたい…という気持ちも、とてもよく分かります。

しかし、1つの言語をしっかり習得するには短期集中型ではどうにもならないのです。

こちらの記事で詳しくお話していますので、ぜひご覧になってみてください。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

フィリピンでは世代問わず英語が堪能なので、親世代や祖父母世代が英語を嫌煙するといったケースも早々ありません。

日本でも、親であるわたしたちが英語に対するコンプレックスや抵抗感を払拭するところからがスタートなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

おわりに

フィリピンの英語教育は国を発展させるため、そして国民が豊かに生きていくために必ず身につけるべき強みであり、ツールになっているということがとてもよく分かりました。

日本では、現状日本語だけ使えれば何不自由なく生きていけますし、仕事も十分にあります。

しかし、フィリピンはそうではない。

英語をマスターしビジネスレベルで使いこなすことで、国民の生活が守られます。

 

フィリピンの英語教育を調べるにあたって、本気を見せつけられたような気がします

 

しかし、国レベルで行う取り組みを除けばわたしたちおうち英語勢にもマネできる点はたくさんあります。

1つ1つ、できることから取り入れていくだけでも確実にフィリピンの英語環境に近づきますし、何より子どもの英語力はメキメキ育ちます。

ぜひおうち英語活動の参考にしてみてくださいね。