おうち英語の課題の1つは、子どもの意欲やモチベーションがパパママの努力で左右されてしまうこと。
インターやスクール、英会話教室などに外注していればプロの先生が楽しい時間を演出してくれますが、おうち英語で頼れるのはパパママ自身のみ。
ついつい張り切りすぎてしまったり、子どもの意思より英語を優先してしまったりすることもあるかもしれません。
しかしその結果、子どもが「英語なんてもう嫌!」となってしまったら…巻き返しがますます難しくなってしまうかもしれません。
おうち英語に大切なのは、ガッツリどっぷり英語に浸かることでも長時間やればやるほど良いということでもなく、細く長く継続していくこと。
これに限ります。
そのために、パパママはどのようにおうち英語と付き合っていけばよいのか?
この記事では、子どもが英語を嫌いにならないための上手な取り組みをご紹介していきます。
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- NGその1. ストレートに訂正しない
- NGその2. 強要をしない
- NGその3. 無理に英語を話させない
- NGその4. 英語を「好き」にさせない
- NGその5. 英語を「特別扱い」しない
- NGその6. パパママが英語から逃げない
- まとめ
NGその1. ストレートに訂正しない
わが家のおうち英語は、日常的に英語を使うことでコミュニケーションツールの1つとして自分の言葉にする!という大きな目的のもとで行っています。
そのため子ども達には母国語と同じような感覚で英語を身につけてもらうべく、細かな訂正や言い直しはしないようにしています。
日本語でも、子どものかわいい言い間違いをわざわざ直すことってあまりしないですよね。むしろ今しか聞けない言い間違い、ずっと聞いていたい…だっていつかはちゃんと喋れるようになってしまうのだから…(しんみり)
わが家の子ども達が話す英語がまだつたなく、外に出て立派に会話ができるほどの英語力には到達していなかった頃は、わたしだから通じる、わたしにしか通じない独特の発音もありました。
それでもその段階で誰かと英会話をすることは必須ではなかったので、わたしに伝わればオッケー!という感覚でした。
発音や文法が違っていても、めちゃくちゃな英語だとしても、話せてるだけで十分!上手!すごい!そんなポジティブな声掛けをすることで、むしろ伸びていくのです。
大人も、自分の発音や言い間違いを訂正されてばかりいたらやる気なくしますもんね
あれ?なんか英語間違ってない?と思ってもぐっと堪えて大丈夫。
正しいインプットができていれば少しずつ正確な音に近づいていきます。
日本語と一緒で、言い間違いなんて今だけ!
その程度で、間違ったまま英語を習得してしまうという心配もありません。
NGその2. 強要をしない
おうち英語に積極的なパパママは、お子さんが英語コンテンツに興味を示さないことで焦ってしまいがち。
でも実は、慣れ親しんでいないコンテンツの場合興味を示さないほうが自然なんです。
はじめて見る動画や絵本。登場人物の名前も覚えていない、愛着も湧いていない状態で「これ好き!」と思うほうが難しいと思いませんか?
まずはダメもとで見せてみましょう。
そのうち遊び途中でチラチラ見るようになり、徐々に登場人物の声やBGMが頭に残るようになり、そういった要素が本人の興味・嗜好にぴったりはまったとき、初めて「あれもう1回見たい!」という気持ちになるのです。
映像系ならかけ流しを、絵本であればパパママが積極的に読んでいる姿を見せるなどして、それとなく誘ってみる…という方法が遠回りなようで、子どもの興味を引くには一番効果的だったりするのです。
NGその3. 無理に英語を話させない
子どもが英単語を徐々に覚えてきたが、英語で話そうとしてくれない
英語で話しかけても、日本語で返されてしまう
「英語で言ってみて」とお願いしても聞いてくれない
など、英語そのものに興味を示さない…というお悩みも多いようです。
1つ言えることは、パパママが「英語、英語」と前のめりになりすぎてしまうと逆効果だということ。
興味が出てくるまで、あるいは英語が生活に定着するまで待つというのが一番効果的です。
まわりから「ちょっと英語で何か言ってみてよ!」「自己紹介でいいからしてみて!」と言われるのは照れ臭いし、いきなり喋ってみてと言われても何を話したらいいのか分からない。
そんな周りの目を心地悪く感じ、そのうち英語そのものが嫌になってしまう…というケースも珍しくありませんし、おうち英語の効果で英語が「ただの言葉」として子どもに浸透し始めても、パパママがはやし立てることで「ただの言葉」から「特別な能力」のようになってしまい、人前で英語を話すことは普通ではない、変に注目を浴びてしまう…とマイナスに考えてしまうお子さんもいます。
特にシャイな子は「英語」で注目を浴びることが不愉快で、話さなくなってしまう…というケースが多いよ。英語英語!すごいすごい!と騒ぎ立てずに「ただの言葉」として日常に溶け込ませることができれば、子どもにとっても英語が特別なものにならずに済むね!
NGその4. 英語を「好き」にさせない
これまでに何度も出てきているキーワードですが、英語はただの言葉です。
ただの言葉ということは、子どもに英語を好きになってもらう、興味を持ってもらう必要はないのです。
我々が母国語を習得していく過程でも、「日本語を好きになること」はしないですよね
幼少期におうち英語を始めたケースではなおさら、英語の日常化はスムーズです。
子どもが英語を好きにならなくても、日常的な言葉と化してしまえばおうち英語は継続できるのです。
英語を好きになってもらうのではなく、英語でするゲームや遊びの方を好きになってくれるように努力をするほうが建設的といえるでしょう。
幼少期を過ぎ、すでに日本語をマスターしてからおうち英語を始めたというご家庭に関しても、英語を好きにさせる必要はありません。
ただの言葉を「好きになる」ことは、当然ながら非常に難しいこと。
小学生にもなると子どもは自分の意思で行動できるようになるので、なおさら「英語を好きにさせる」というのは至難の業なのです。
「好きになってもらう」のではなく、「英語を話す自分に自信を持ってもらう」ことに力を注ぐほうが、小学生以降の子どもの英語力は伸びるでしょう。
英語を好きになって勉強に励む子もごくまれにいると思います。わたしがそうだったので。でも、そうなるか否かは誰にも分からないので、最初から期待しないのが正解!
「英語を好きになってもらう」ことは、パパママの努力ではどうにもならないことだと割り切りましょう。
そこにベクトルを向けて躍起になっている時間がもったいない!
それならばどんどん日常化に力を入れて、子どもの自信を育みましょう!
NGその5. 英語を「特別扱い」しない
おうち英語を実践中のパパママが無意識のうちにやってしまっているのが英語を特別扱いすること。
「〇〇ちゃんは英語ができてすごいね」「パパ/ママは英語できないからなぁ」というふうに、「英語ができる=すごいこと」だという言葉をお子さんに対して使っていませんか?
こういう言葉がけで、子どもにモチベーションを上げてもらいたい!英語ができるのはすごいことだと思ってもらえれば意欲的になれるかも!という気持ちもとてもよく分かります。
でも、英語はただのコミュニケーションツール。
水泳やサッカーのように、特別なスキルではないのです。
子どもが英語を特別扱いしてしまうことで起こり得るデメリットもあります。
英語ができない子を見下してしまう
英語と日本語を比べ、英語のほうが優れていると勘違いしてしまう
このように、せっかく十分な英語力がついてもグローバル意識は低いまま…という本末転倒な結果になってしまうこともあるのです。
本当のグローバル育児をするには、英語力だけを追い求めるあまり心の育みを見逃さないようにしよう!
子どもの英語力を褒めたいときは英語ができることはすごい!と特別感を与える言い方ではなく、「日本語でも英語でもおしゃべりが上手だね」「日本語も英語も読めてすごいね」と、日本語も隣に並べてみてください。
パパママがそういう価値観を見せていくことで、子どもは「英語も日本語も同じ言葉」だと無意識のうちに学んでくれるでしょう。
NGその6. パパママが英語から逃げない
パパママが英語苦手オーラを醸し出していては、子どもも英語習得に積極的にはなれません。
たとえば、パパかママがディズニー好きだったら子どもはディズニーキャラの名前をたくさん覚えますし、パパが好きな漫画やゲームを一緒になってやったり、ママの好きなアイドルの歌やダンスを覚えたりと、子どもはパパママの好きなものに影響を受ける可愛い生き物…。
それほど子どもはパパママのことをよく見て、パパママが笑顔になるものは自動的に好んでしまうんです。
なので、パパママが積極的に英語に関わることが何より大事。
反対に、「パパママは英語に興味もないし今さら学んでも遅いけど、あなたたちは将来のために頑張って」というスタンスのパパママだったら…子どもにそんな事情は理解できませんよね。
子どもながらに「パパママがやりたくないことをどうしてボクはやらなきゃいけないんだろう」と疑問を抱くと思います。
そして、やがて英語イヤイヤ期を迎える可能性が高いというわけです。
わが家のおうち英語が順調に進んでいるのは、他でもなく子ども達よりもわたしが英語に夢中になっているからということが大きいと思います。
子ども達が見向きもしない英語コンテンツでもわたしだけ見ていたり、リビングで堂々と英字新聞の音読をしているので、今ではすっかり子どもたちにとっても見慣れた光景。
こんな日常が子ども達にとって、「日常的な言語は日本語と英語」という自然な認識を持つきっかけになったと思います。
まとめ
今日ご紹介したおうち英語のNG取り組み。
ストレートに訂正しない
強要をしない
無理に英語を話させない
英語を「好き」にさせない
英語を「特別扱い」しない
パパママが英語から逃げない
という6つのポイントに分けてお話させていただきました。
おうち英語は難しそうだと敬遠されがちですが、NGポイントを把握してやり方をしっかり選べば、英語教室に通うよりも断然効果がある英語教育になります。
お金もかからないし、時間の縛りもない。子どもの興味・関心に合わせて各家庭でオリジナルの方法を編み出せる上に、常に子どもの英語力が見えるので方向転換もしやすい。
英語教育に興味があるなら一度は始めてみないと損!なおうち英語。
NG取り組みを知って、より効率的で楽しい英語育児をしていきましょう!