アルファベットが読めるようになったら、次のステップはフォニックス。
でも、おうち英語ではなかなか教えてあげることができないのも難関の1つですよね。
この記事では、おうち英語で気軽に楽しくフォニックスを学べる3つの方法をご紹介します。
今すぐに始められるので、ぜひトライしてみてくださいね!
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アルファベットの次はフォニックスを覚えよう
フォニックスは英語習得の基本中の基本!とか、はたまた幼少期にフォニックスは不要!だとか、昨今いろんな考えが蔓延しています。
わたしもフォニックスという理論を初めて知ったのは大学生くらいの頃で、幼少期には出会う術もなかった幻の勉強法でした。
が、長年を費やし英語を習得し、子どもにおうち英語をしている身としては
フォニックスこそ、幼少期のうちにやってしまったほうがいい。
大人になるとキャッチアップできない。
と考えます。
フォニックスを学んでおかないと英語習得は不可能というわけではありません。
ただ、フォニックスというのはアルファベットに付随する「読み仮名」のようなもので、アルファベットが漢字だとしたらフォニックスは平仮名にあたるイメージです。
そう考えると、フォニックスは英語学習の基本中の基本なんです。
ABCの歌などでアルファベットの順番や羅列を覚えたら、少しずつ簡単な単語を読めるようになれば良いなと思うのが自然な流れだと思いますが、フォニックスが読めない限り簡単な英単語も読めるようになりません。
なぜなら、ひらがなが読めなければ漢字は読めないからです。
おうち英語でフォニックスを学ぶ方法
1. 英語動画で楽しく覚えよう
フォニックスというのは正直、子どもにとっては楽しくもなんともありません。
ネイティブの子どもたちでさえ、学校や習い事のレッスンで習得するのがメイン。
「楽しみながら♪」という作戦がここでは通用しないことが多いのです。
そこで有力な方法の1つが、英語動画で無意識のうちに覚えてもらうという方法。
低年齢でアニメなどはまだ難しいお子さんや、歌が好きなお子さんにはフォニックスの歌を聞かせてあげてください。
歌詞やメロディーを覚えて口ずさめるようになれば、フォニックスが完璧に頭に入る日も近いです。
ABCDEFG~♪ の歌に飽きるくらい聞いてアルファベットを覚えたら、次のラインナップはフォニックスsongs にしてみましょう。
そして、アニメを楽しめる年齢のお子さんにはこの動画チャンネルがおすすめ。
Alphablocks (アルファブロックス) という、アルファベットのキャラクター達が出てくるアニメチャンネルなのですが、これが無料だとは信じられないくらいのクオリティー。
A~Zのアルファベットに扮した個性あふれるキャラクター達がそれぞれのアルファベットのフォニックス読みで喋ってくれるので、フォニックス読みだとどう発音するのか、アニメを見ているだけで無意識に覚えることができてしまうんです。
さらに、それぞれのキャラクター達がくっついて単語を作り読み上げてくれるシーンも。たとえば「C」と「A」と「T」が手をつないでくっつき、「cat!」と発音すると実際にネコが出てきたりするので、自然と「Cat=ネコ」と頭の中で結びつけることができます。
フォニックス読みから簡単な単語を読む練習まで、この Alphablocks という動画チャンネルに頼りっきりでかなりの力がつくので、おうち英語での取り組みにぜひおすすめします。
2. 単語の頭文字で遊ぼう
フォニックスは、実際の英語アウトプットのついでに練習するのも良い方法。
たとえばお子さんが「Hello」という単語をアウトプットできる場合、「Hello」を言うときに「h, h, h... hello!」というふうに、頭文字をリズミカルに繰り返して発話してみるという遊び感覚の方法です。
Apple だったら「A, a, a... apple」Banana だったら「B, b, b... banana」Car だったら「C, c, c... car」という感じで、フォニックスを強調するように頭文字を繰り返してみましょう。
実はこの方法は、フォニックスの歌などでも使われているのです。
A というアルファベットは「エィ」と発音するけれど、単語を作るときには「アッ」という音になるというフォニックスの基本を身体で学べる方法の1つです。
アウトプットを伴う練習法なので難易度は少しだけ上がりますが、アウトプットで実際に自分の口で発しながら習得ができるので、得られる効果も高いです。
3. アルファベットカードで読み上げゲームをしよう
市販でも買えて、自宅で作ることもできるアルファベットカード。
片面にアルファベット、もう片面にはそのアルファベットで始まる単語が書かれているという、遊び方も豊富でシンプルなカードゲームです。
当ブログでもアルファベットカードの作り方についてご説明していますので、こちらの記事を参考にぜひ作ってみてくださいね。
アルファベットカードに書かれている簡単な単語を読み上げることも、フォニックス読みの練習の1つになります。
カードを並べて、普段は「Let's find A(エィ)!」とアルファベットを探すゲームをしているところを、「Let's find A(アッ)!」というふうにフォニックスバージョンにするだけ。
パパママと一緒に遊びながらフォニックスをインプットでき、さらに自分で考えてカードを取るという能動的な遊びが、フォニックスの習得スピードを上げてくれます。
日本の「フォニックス不要論」
わたしたち親世代が受けてきた日本の英語教育の中でフォニックスは"皆無"といっても過言ではありませんでした。
しかし、おうち英語をしているとフォニックスがいかに大切か痛感するばかり。
そんなに大切なプロセスなのに、どうして日本では習わないのでしょうか?
それにはこんな「フォニックス不要論」がありました。
英語圏の子どもに向けた学習法だから
そもそもフォニックスは、英語圏の子どもが正しい発音を学べるように生み出された勉強法であり、生まれたときから英語環境にいて英語のシャワーを浴びている子どもが対象とされています。
英語環境で育っていると、幼児期や小学校低学年という年齢になったときにフォニックスを始めるのに適した言語能力が身についており、それがフォニックス学習の大前提と考えられているのです。
一方、日本では生まれてすぐや幼少期から英語のシャワーを浴びることはめったにありません。
英語をコミュニケーションツールとして使うこともないまま、ただただ1つの科目として小中高と学び続けるのみ。
お気づきの通り、日本の英語教育下ではフォニックスを始めるのに適したタイミングがないのです。
フォニックスはアルファベットの読み仮名のようなものだと説明しましたが、その前に頭に入れておくべき知識は数多くあるのも事実。
アルファベット(A~Z)が言えたり読めたりすること
インプット量が足りており、英語が耳に慣れていること
フォニックスを始めるときに抵抗感を感じないために、単語レベルでもアウトプットできること
こういった基礎ができている状態で、初めてフォニックスをスタートする準備が整うわけです。
日本で幼少期から英語に慣れ親しまない環境では、確かにフォニックスを学んでも知識が役に立つことはないかもしれません。
しかし、「英語の日常化」をベースにおうち英語をしているなら話は別。
フォニックスを学ぶ準備につながる英語環境をご家庭で作ってあげれば、フォニックスが不要だと考える必要はなくなります。
万能性がないから
フォニックスは発音を学ぶのに最も大事なプロセスだと考えられていますが、実は万能ではないことをご存知でしょうか?
フォニックスに準じた読み方をする英単語は、全体の75%のみ。
残りの25%は「サイトワード」とも呼ばれ、フォニックスに関係ない読み方をするのです。
この25%のサイトワードというのは見たり聞いたりして無理やり覚えるしかないといわれています。
というわけで、フォニックスを徹底的に学習したところで英単語のすべての音を網羅できるというわけではないんです。
こういった事情も、日本の英語教育でフォニックスを取り入れない理由の1つになっていると考えられています。
わたしは、75%もの単語が読めるようになるのであれば喜んでフォニックスを学びたいと個人的に考えているので、おうち英語でフォニックスを導入しようと決めました。
実際にフォニックスを習得したわが家の子ども達は、残り25%のサイトワードを目にしたときも「これは特例だ」と気づくことができるようになり、自らフォニックス読みかそうでないかを判断することもできるようになってきました。
そもそもフォニックスを知らなければ、フォニックス読みなのかそうでないのかの違いも識別できないままだっただろうと思います。
英語を読む土台作りのためにフォニックスを学んだことはとても大きなステップとなりました。
おわりに
英語習得に欠かせないプロセスであるフォニックス。
わたしたち親世代がきちんと習ってきていないからこそ、子どもに教えるとなるとハードルが高いように思えてしまいますが、実はあらゆる英語コンテンツを活用すれば親子で楽しく習得できてしまうものなんです。
特に低年齢のお子さんは、フォニックスがアルファベットの読み仮名だとか単語を読むときに必要な知識だとか、難しいことを考えずともいつの間にか覚えてしまうもの。
歌やアニメ、英語の語りかけタイムを最大限に利用して、フォニックスを意識したおうち英語にステップアップしていきましょう!