エルサゲートという言葉を聞いたことがありますか?
これは、悪質な動画が Youtube などで「良質コンテンツ」として表示されている状況のこと。
誰でも気軽に動画を見ることができるこの時代。親であるわたしたちがしっかりバリアを張らなければ、ショッキングな動画で子ども達の心を傷つけてしまうことにも。
おうち英語でも動画を活用するご家庭が多いと思います。
エルサゲートについて正しい知識をつけて、楽しく良質なおうち英語環境を守りましょう!
- エルサゲートって何?
- エルサゲートの悪質な特徴
- エルサゲートを避けるには?
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エルサゲートって何?
エルサゲートとは、一般的にこのような定義とされています。
子供にとって不適切なテーマを扱った動画や、それらがYouTubeやYouTube Kids等のプラットフォーム上で家族向けのコンテンツとして拡散されている状況を指す造語。
世界中に蔓延している不適切動画、中でもエルサゲートの何が悪質かというと、上記の定義にも明記されているように子ども向け・家族向けコンテンツとして何食わぬ顔で動画サイト上に存在していること。
ちなみにエルサゲートという造語の由来はディズニー映画の主人公「Elsa」と、不祥事やスキャンダルで用いられる「~gate」という単語を組み合わせたものだそうです。
悪質な特徴として、
誰もが知っている人気のキャラクターを使っている
サムネを見てクリックしてしまいやすい!
#kids や #learning など、検索されやすいハッシュタグをつけている
子ども向けコンテンツと勘違いしやすい!
タイトルやサムネだけは適切に作ってある
安全な動画と思い込みやすい!
冒頭は普通のストーリー展開で、途中から突然暴力的になったり性的表現が始まったりする
子どもだけが視聴していると気づかない!
不適切なテーマで子どもの興味や爆笑を誘う場面もある
子どもがハマってしまう危険性がある!
など、子どもが気をつけるだけでは到底防ぐことのできない仕組みになっているのです。
ハッシュタグまで綿密に設定されているから、本来安全であるべき Youtube Kids にも表示されてしまうのだとか。Kids用だからといって安心できないね…
エルサゲートという言葉を初めて聞く方は「どんなものだろう?」と気になって検索したくなるかもしれませんが、お子さんのいる前では絶対に見ないでくださいね。
子ども達の大好きなキャラクター達を悪用した、かなりショッキングな映像・画像が出てきて、大人でも気分が悪くなるほどです。
エルサゲートを避けるための3つの対策
絶対に避けたいエルサゲートですが、エルサゲートに出会わないよう対策することももちろん可能。
おうち英語をしているわが家でもYoutubeは重宝していますが、幸い一度もエルサゲートに引っかかったことはありません。
わが家で実践している対策を3つご紹介していきます。
1. 動画検索はパパママと一緒にする
お子さんがパパママのスマホから自由に動画を検索できる状態になっていたら、そのやり方から少しずつ変えていくことをおすすめします。
動画検索は必ずパパママと一緒にする、パパママに聞いてからするなど約束をしてもらうか、動画アイコンをホーム画面上に非表示にするなど工夫してみましょう。
お子さんが検索している動画と同じハッシュタグがエルサゲートに使われていた場合、「関連動画」として表示されてしまう恐れがあります。
お子さんがそのサムネに興味を持ってタップしてしまう可能性も十分にありますので、そこから防いでいきましょう。
そして、できることならお子さんが見たいと言っている動画をまずパパママが一度チェックしてみてください。
前述したように、タイトルやサムネだけは適切に作られているのもエルサゲートの特徴。
パパママがタイトルやサムネを見て「これは安全だろう」と判断するのは危険なのです。
大人の検索能力や常識の有無に関係なく、誰でも引っかかってしまうような悪質な表示がされているのがエルサゲートの特徴だよ
2. プレイリストで再生する
パパママでも騙されてしまう動画検索を防ぐためには、子どもに見せられる動画をリスト化しておくのも手です。
Youtube だったら、チャンネル登録をしたり再生リストにまとめておくことができます。
安全なチャンネルはチャンネル登録して、安全な動画だったら再生リストに入れるなど、コンテンツによってリスト化の方法を変えてみてください。
動画自体が安全でも、そのチャンネルで公開している他の動画は不適切だったり…というパターンもあるので注意!
リスト化することで、毎回新規の動画を検索しないようにすることが大切です。
3. オートプレイ機能をオフにする
オートプレイ機能は便利な反面、エルサゲートのような悪質動画も招き入れてしまう危険性があるので、子どもに動画を見せる際にはオフにしておくほうが安全です。
オートプレイ機能をオフにする方法はこちらを参考にしてみてください。
Youtube の動画を新規で検索して再生しているとき、右上に字幕やテレビ出力などのアイコンが表示されます。
その中の一番左にあるのがオートプレイ機能のオン/オフです。
再生リストの動画を再生しているときは必然的にオートプレイ機能がオフになるので、アイコンも表示されません。再生リスト以外の動画再生中にオン/オフ操作ができますよ。
オートプレイ機能がオンになっている場合、今再生されている動画が終わると自動的に Youtube のおすすめ動画に切り替わっていきます。
次もその次も延々とおすすめ動画が再生されるので、その中にエルサゲートの動画が紛れていると知らないうちに視聴してしまう…というわけなんです。
オートプレイ機能がオフになっていると選択した動画だけが再生され、自動的におすすめ動画が再生されてしまうのを防ぐことができます。
その反面、パパママは1回1回次の動画を再生する操作をしなければならず、これがとても面倒なんです。
その場合、以下の方法で動画を長い時間再生できる設定にしておきましょう!
- 登録しているチャンネルの再生リスト、もしくは自分で作った再生リストから再生する
- 再生リストのループ機能をオンにする
スマホ画面でいうと、この赤い丸がついている項目が「ループ機能」。
再生リストはそのリストに含まれている動画だけを再生できる機能なので、オートプレイ機能は必然的にオフに。
そのため関係ないおすすめ動画などが紛れ込んでくる心配もなく、パパママがチョイスした安全な動画だけが再生できます。
さらにご説明した「ループ機能」をオンにすれば延々と再生リスト内の動画を視聴できるので、ある程度子どもから目を離しても大丈夫!というわけです。
おわりに
どうしてこんなにも危険な動画が Youtube運営にも制止できないほど蔓延してしまっているのかというと、やはり視聴回数を稼いで広告収入で稼ぐためにこのような動画を制作する人が後を絶たないからだといいます。
情報弱者である子どもを利用したとても悪質な行為ですが、巧妙に作られているために我々親にも、Youtube側にも完全にシャットアウトするのは難しいという現状。
それでも、エルサゲートに出会わないために打つ手はあります。
子どもの心を傷つけないために最大限のバリアを張って、健全で良質な動画タイムを楽しみたいですね。
*1:Wikipedia