海外からの留学生をおうちで受け入れる制度、ホームステイ。
せっかく留学するならば利用してみたいけれど、コミュニケーションが取れるか不安…という方も多いはず。
しかし、英語力を伸ばしたいのであればホームステイはマスト!と言っていいくらい、留学の質や充実度を上げてくれるとても大切な選択なんです。
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ホームステイとは「家族の一員」になること
ホームステイは、以下のような規定を設けています。
ホストファミリーは、留学生をお客様として扱う必要はありません。留学生はあくまで“家族の一員”です。留学生は日本の生活を体験するために来日していますので、家族の一員としてなるべく日本語の普段通りの生活の中に受け入れていただけますようお願いしています。*1
過度なおもてなしやゲスト扱いはしなくてよい、むしろしないであげてくださいという雰囲気なんです。
オーストラリアの留学サイトにも、似たような規定が書かれています。
To be courteous, respectful and friendly to the guest and to make the guest welcome as part of the family
家族の一員として受け入れることで、留学生がその国の一般家庭でのリアルな生活を体験できるような環境を与えるというのが大切な条件になっています。
英語初心者こそホームステイすべき理由
ホームステイをするならある程度英語力がないといけないのではないかと思われがちなのですが、実は英語初心者こそトライすべき大切な学習環境が詰まっているんです。
英語が全然話せなくても人見知りでも、ホームステイは可能!むしろマストです!
実は、ホストファミリーはあなたの英語力にそれほど興味はありません(キッパリ)。
発音がどうとか、英語レベルがどれくらいだとか、そんなことよりも楽しくコミュニケーションが取りたいと思っています。
コミュニケーションに自信がなくても「この子全然話さないな」と変な印象を持たれることもなく、「暮らしにくくないかな?」「せっかく家族になったのだからハッピーに過ごしてほしい」と願ってくれている人がほとんどなんです。
英語初心者こそホームステイ制度を活用すべき3つの理由がこちら。
理由その1:英会話相手を探す必要がない
留学したすべての人がすぐ友達を作り、留学2日目には現地のクラスメイトとランチができるわけではありません。
1週間、1ヶ月は友達作りに奮闘し、日々気軽に英会話を楽しめる相手を見つけるのは想像以上に難しいものです。
それがホームステイならば、現地で「友達作り」「会話相手探し」からスタートする必要もなく、留学初日から貴重な現地での交流を提供してもらえるのです。
この時点ですでに、英語初心者こそホームステイ制度を活用すべきという本質を突いているとお分かりいただけたのではないでしょうか。
理由その2:町について知ることができる
現地に住んでいる人たちなので、おいしいレストランやショッピングモール、お出かけスポットなど、その町を楽しむための情報がいつでも入手できるのもホームステイのメリット。
ホストファミリーが連れて行ってくれたり、聞けばなんでも教えてくれたり、ホームステイのおかげで留学中ヒマすることがなかった!という声も非常に多いのです。
英語初心者で現地のこともよく知らないとなると、平日は家と学校を行き来し、休日はどこへ行ったらいいか分からない…という方も多いのではないのでしょうか。
そんなときでもホームステイという環境を最大限に活用すれば、留学生活が充実すること間違いなし!
理由その3:とにかく英語力がつく
ホームステイ最大の強みは、現地の言葉を間近で聞けるということ。
発音や言い回しなど細かなコミュニケーション部分まで肌で感じることができます。
寮やアパートでの独り暮らしで、たくさんの友人に囲まれながら現地での英語時間を楽しめる人はごくわずか。
前の項目でご紹介したとおり、はじめに英会話の相手を見つけるところから始まり、住んでいる町を探索したり、いろいろなことにトライする…
そのように現地での生活を謳歌することで英語力がメキメキついていくわけですが、そんなこと簡単にはできない!という人こそ、ホームステイという環境を利用して英語力をつけていくべきなのです。
ホストファミリーに伝えておくべきこと
英語力やコミュニケーション力不足が理由でホームステイの利用を躊躇している人におすすめしたいのが、あらかじめホストファミリーに自分の情報や思いを伝えておくこと。
ホストファミリーと一緒に生活していく中で、英語力・コミュニケーション力不足で伝えられずモヤモヤしてしまうことも、はじめに気持ちを知っておいてもらうだけでホストファミリー側の対応が全然違ってきます。
会話ができるようになりたい人は…
まだ上手に話せないけれど、会話ができるようになりたい。
そう思っているなら、自己紹介でこんな一言を付け加えてみましょう。
I don't speak English well yet, but I want to.(まだ上手に話せないけれど、話したい気持ちはある)
I need your help when I talk.(会話のとき、助けてほしい)
I don't speak well, but I am very happy to be one of your family.(まだあまり会話はできないけれど、この家族の一員になれて嬉しいと思っている)
最初に伝えておけばあなたの英語力と意志がどちらも相手に伝わるので、これからの留学生活でホストファミリーが強い味方になってくれること間違いなしです!
人見知りをする人は…
ホームステイを選んだはいいけど、実は人見知り。だけど英会話は楽しみたい!
そんな人も、こんなふうにホストファミリーに伝えてみてはいかがでしょうか。
I am shy with new people.(新しく出会った人に人見知りをします)
I am shy and usually don't talk a lot.(人見知りで、普段からあまり話しません)
I am shy, but I hope to talk in English here.(人見知りだけど、英語が話せるようになりたい)
I am shy, so please talk to me in English a lot.(人見知りなので、たくさん英語で話しかけてほしい)
人見知りだと自覚しているにもかかわらずホームステイを利用している時点で、英語を学ぶ意欲や話したい気持ちは十分にホストファミリーに伝わっています。
自分からは話しかけられないけどたくさん話したい!というもどかしい気持ち、はじめに伝えておきましょう!
【おまけ】自己紹介に使える簡単ジョークネタ
もし余裕があれば、自己紹介にこんな一言を加えてみませんか?
クスッと笑えてお互いに緊張もほぐれるかもしれません。
I am too shy and I often don't talk to anyone in a day...(人見知りすぎて、誰とも話さない日もあります…)
In Japan, most people are shy so I am kind of normal, but here... everyone is very active and it freaks me out.(日本ではほとんどの人がシャイなので私の人見知りも珍しくはないのですが、この国の人はみんなすごく元気でちょっとビビってます)
People told me not to join the homestay because I can't speak English well...(まわりからは、英語が話せないのだからホームステイはやめておけと言われました)
自虐ネタに関しては、「そんなふうに思わなくていいのよ!! 」とフォローされてしまうか思い切り笑い飛ばされるかのどちらかだと思いますが、ぜひアレンジして使ってみてくださいね!
ちなみにわたしが留学当初に使った自己紹介ネタはこちら。
I've heard that Japanese are treated well everywhere because we're polite, so I came abroad. lol(日本人は礼儀正しいから外国で待遇がいいと聞いて、留学に来ました)
真面目が取り柄の日本人ですが、せっかく文化の違う国に行くならばおもしろい事の1つや2つ言ってもいいですよね(笑)
おわりに
ホームステイはしてみたいけど、英語力もコミュニケーション力も足りない…
そんな方々の背中を押せる内容になっていれば嬉しいです。
少しでもホームステイに挑戦してみたいという気持ちがあるならば、話せない、自信がない、人見知りだという理由で諦めたり避けたりしてしまうのは本当にもったいない。
「ホームステイとは何か?」をきちんと知っておくことで、自分のためになる留学生活を自分でプロデュースしていきましょう!