英語に対して向上心があって人一倍努力をしているのに、なかなか話せるようにならない。
こういう人は非常に多いはず。
どうしてだと思いますか?
もしかしたら、コミュニケーションの基本を忘れて難しく考えてしまっているのかも。
留学先で英語力をメキメキつけて帰ってくるような強者は、
とにかく話す
英語力よりもコミュ力をつける
この2つのことをまるで呼吸するように実践しています。
当たり前すぎて意識すらしていないと思いますが、まだできていない人にとっては1歩踏み出すチャンス!
今すぐ始めれば、1ヶ月後・2ヶ月後の自分は確実に変わります。
こんにちは
ブログ訪問、ありがとうございます
運営者の ペグ です。
プロフィールはこちらからどうぞ
英語力が伸びる人がやっている2つのこと
留学先で英語力をメキメキとつけて帰国してくる人は、とてもシンプルな2つのことを無意識に行っています。
その1. とにかく話す
留学アドバイスでよく聞く言葉だと思いますが、こんなにシンプルで本質を突いているアドバイスは他にないというくらい非常に大切なこと。
言葉で言うのは簡単なのに、実践するのはとても難しいと思います。
もともと友達も多くコミュニケーション力は高いと思っていたわたし自身も、留学前から「たくさん会話をするぞ!」と意気込んでいたにもかかわらず、会話になると知っているはずの英語もうまく口から出てこなかったり、間違いを恐れて控えめになってしまったり…
とにかく話すというシンプルな行動を起こすまでに時間がかかりました。
しかし、同じ語学プログラムに来ていた他国の生徒の振る舞いを見て、彼らを意識した行動を心がけるようにしてから、わたし自身もみるみる変わっていったように思います。
どうにかすれば必ず伝わる
中国やサウジアラビアといった「コミュニケーションとしての英語教育」に力を入れている国から来た生徒たちは、発音も文法もガン無視でとにかくぺちゃくちゃと話し続けるんです。
単語を伝えたい順に並べながら話すようなイメージで、まるでそれは言葉を覚えたての幼児がおしゃべりしているよう。
それに対して相手が「はぁ?」というリアクションをすることももちろんありました。
それでも彼らはめげずに、紙とペンで伝えたいことを書いて相手に見せたり、通じない単語を1文字ずつ言って(Apple だったら A, P, P, L, E...など)伝えようとしたり、とにかく何らかの方法でコミュニケーションを続けようとしていました。
わたしにはこういうことをするメンタルの強さがなくて、「伝わらなかったら詰む」という恐怖と不安から、心を震わせながら英語を話していました。
今思えば、留学ってコミュニケーションのサバイバルゲームでも何でもない、とにかく積極的に話さなければ損なのに、まだ日本人としての完璧主義心や羞恥心が勝っていたんです。
伝わらないのなら、伝わる方法を探せばよい。
会話で無理なら書いてみたり、身振り手振りを使ったり。
どうにかすれば必ず伝わりますし、相手も自分を理解しようと努めてくれるんです。
1回の会話で伝わらなかったら諦めて落ち込んでいた自分は、向上心が高いわけではなかった。
ただ単にコミュニケーション力がないだけだったんだ…
という大切なことを学びました。
会話は軽い気持ちで楽しむ
生真面目な日本人に多いと思うのですが、友人から英語で話しかけられたら、「ちゃんと答えなきゃ」「何て答えよう」「正確に言わなきゃ」と焦ってしまうことはありませんか?
「Hi, What's up! Where are you going?(やっほー!元気?どこ行くの?)」と話しかけられたら、頭の中で一生懸命正しい返答を考えて組み立てるのではないでしょうか。
実は、話しかけた方はこんなに相手を悩ませるとは想像もしていません。
挨拶がわりに、「何してるの?」「どこ向かってるの?」と聞いているだけなんです。
こんなことを言うのも申し訳ないですが、実際に相手がどこへ行くのかは1ミリも興味ないんです。
なので、頭の中でぐるぐると考えを巡らせるのはやめて、こう言ってしまいましょう。
「Hi, I'm good! Just walking around(元気だよ、ちょっと歩いてるだけ)」
そうしたら、相手は「Ok, see you later.(そっか、じゃね)」と去っていくかもしれませんし、「Just a walk?(散歩?)」「So you have to drop by a cafe there.(じゃあそこのカフェ寄ってみな)」と話を続けてくれるかもしれません。
それでも深く考えず、状況を丁寧に説明しようとせず、ただ純粋に会話を楽しむことを優先してみてください。
返答は、短くても大丈夫!英語が間違っていても大丈夫!
簡単な言葉でいいのでサラッと返すことができれば、通りすがりでも会話のラリーが続きます。
こういうシンプルな会話をたくさんこなしていってこそ、英語力がメキメキつくんです。
簡単で短い会話が少しずつ少しずつ長くなっていき、いつの間にか文章で会話ができるようになっていくよ
その2. 英語力よりもコミュ力をつける
誤解されやすいのですが、グローバル社会で本当に必要なのは英語力よりも本質的なコミュニケーション力なんです。
英語力が多少不足していてもコミュニケーション力があれば補えるといっても過言ではないくらい、留学先でも必要なスキルの1つ。
英語力とコミュニケーション力って具体的にどう違うの?
たとえば、英語がペラペラでも相手の知らないスラングやこなれた表現ばかりを使って、相手が自分の言っていることを理解しているかどうかは気にせず話し続ける人と、そこまでペラペラではないけれど、相手の返答や相づちを聞きながらゆっくりと会話のラリーができる人。
どちらの人と友達になりたいと思いますか?
どちらの人のようになりたいと思うでしょうか?
人とのコミュニケーションに重きを置いている人は、後者の人に好意を持つのではないかと思います。
コミュニケーション力とはこういうことです。
英語力ばかりを追い求めて、コミュニケーションの本質を見失ってしまうと、英語力が伸びるどころか人と対等に会話するスキルさえつかない…ということになりかねないのです。
留学先で英語力をつけて帰れる人は、間違いなくこの基礎的なコミュニケーション力があります。
それを活かして人脈を広げたり、現地の人と会話を楽しんだりできるからです。
たった2つのことができるようになるには
英語力が伸びる人にとっては当たり前であるこの2つの心持ち。
では、それができるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。
それには、「完璧主義」と「英語力を誰かと比べる」という癖を抜くところから始めましょう。
完璧主義も、英語力を誰かと比べてしまうことも、極めたところであまり良いことはありません。
これらをスパッとやめてしまって英語力をグングン伸ばすほうが生産的だと思いませんか?
完璧主義をやめる
努力しているのに思うように英語力が伸びない人(つまり過去のわたし)の特徴、それは完璧に、正しく話そうとすること。
これは、言語習得においてタブーとも言われていること。
英語力を伸ばしたいのなら、完璧に正しく話そうとしてはいけないのです。
わたしの留学先は移民大国カナダだったので、友人は英語ネイティブでない人も多く、「お互いネイティブじゃないのだから気楽に話そう」という雰囲気で会話を楽しむことができました。
そのゆるい心構えのおかげでわたしは英語力を伸ばすことができたように思います。
「完璧にやりなさい」と言われ続けている子どもより、「間違えてもいいから楽しくやろう」と言われている子どもの方が、前向きに取り組めるのは言うまでもありませんよね。
そして、それが成長へと直結するのです。
ネイティブがたくさんいる環境で英語を学べることはとても恵まれた学習環境ですが、ノンネイティブから学ぶこともたくさんあるのだと気づきました。
英語力を誰かと比べない
わたしも日本の大学の英文科にいたので気持ちは分かるのですが、同じステージにいる人たちと英語力を比べながら生活するのは英語コミュニケーション力を阻むことの1つです。
自分も息が詰まりますし、せっかくコミュニケーションツールである英語を学んでいるのに人と距離ができてしまっては、そのツールを活かす機会もなく、持て余してしまいます。
英語力ばかり追い求めてしまう人は、「誰よりも英語力を高めてみせる」「クラスで1番英語が上手になってやる」という野心が強いのではないでしょうか。
でも、英語力に優劣ってないんです。
日本語でもそうですよね。
クラスで誰の日本語が1番上手かって、気にしたことありますか?
みんなそれぞれ日本語を自分の言葉にしていて、それぞれの話し方で使いこなしているので、そこに順位はつかないはず。
「誰が1番上手に話せるか」よりも、「みんなと上手に会話がしたい」「誰も嫌な気持ちにならないコミュニケーションが取りたい」と思う気持ちのほうが強いのではないでしょうか?
英語でも同じように考えてみてください。
そうすればおのずと、英語力よりもコミュニケーション力を大事にした交友関係が築けるはずです。
おわりに
国語が得意な人は英語も得意なように、言語の土台は全部同じ。
学習意欲やセンス、コミュニケーション力で成り立つものです。
とにかく何でも話す!そしてコミュニケーションを一番大事にする!
これで留学先での英語力アップは間違いなしです。
それどころか、自分の殻を破って生まれ変わったように帰国できるでしょう。