敬遠されがちなおうち英語。
中でも「語りかけ」は、英語への苦手意識から避けてしまうパパママも多いのですが、実はそんなにハードルの高いものではないんです。
そして、食事タイムは英語力がメキメキつく最高のシチュエーション。
気軽にトライできる語りかけ表現をたっぷりとご紹介します。
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- 食事タイムは英会話のチャンス
- いろいろな「食べる」
- いろいろな「おいしい」
- いろいろな「味」
- いろいろな「食感」
- いろいろな「お腹すいた」
- いろいろな「お腹いっぱい」
- いろいろな「喉が渇いた」
- おわりに
食事タイムは英会話のチャンス
英語習得には「日常化」が一番効果的ですが、そのシチュエーションにぴったりなのが食事タイム。
1日の中で必ずあって、空腹は生理現象なので親も子も誰もが幸せを感じられる、英会話を取り入れるにはうってつけのシーンなんです。
いろいろな「食べる」
一口かじる程度なら Bite
いろんな場面で使えるのが、Bite という単語。
「〇〇をかじる、噛む」というように動詞で使われることが多いですが、今回は便利な名詞として使うパターンをご紹介します。
Can I have a bite?(ひと口もらっていい?)
Let's go grab a bite!(何か食べに行かない?)
Have the last bite!(最後のひと口頑張れ!)
ササッと済ませるなら Grab
1つ前で出てきた Bite と似たニュアンスで使えるのが Grab という表現。
Let's go grab a bite!(何か食べに行かない?)
Why don't we grab a beer?(ちょっと飲みに行かない?)
We can grab a sandwich before we leave.(出発前にサンドイッチくらいは食べれそうだ)
しっかりとした食事ではなくササッと食べて次の行動に移ったり、何かと何かの合間にサクッと済ませる程度のときに使える表現です。
Grab はもともと「つかみ取る、ひったくる」という意味。
ビールやサンドイッチをひったくるように取ってババッと食べる!飲む!終わり!というサクッと感が出せるので、日本語の造語でいう「サク飲み」のような感覚で気軽に使ってみてください。
がっつくレベルなら Devour
Bite や Grab とは全く違って、やっと食べ物にありつけてガツガツ食らうようなイメージで使えるのが、Devour という単語。
I'm starving! Feel like devouring something!(お腹ペッコペコ!何かにかぶりつきたい気分!)
My son devoured 3 bowls of rice last night!(うちの息子、昨日ご飯3杯たいらげたのよ!)
Children devour snacks but not vegetables.(子どもはお菓子にはがっつくけど野菜は全然。)
子どもを例に挙げると、ガツガツ食べているイメージがしやすいね!
実は使える Have
Eat と同じような意味で使える Have 。
I will have this lunch set.(私はこのランチセットにする)
What do you want to have for lunch?(お昼何食べたい?)
I have a cup of coffee in the morning.(毎朝コーヒーを飲みます)
ご存知、Have はとても万能な動詞の1つで、姿をコロコロ変えていろいろな文章に登場するのですが、「食べる」としてもよく使われる表現なんです。
おまけに、Eat だと「食べる」というストレートな表現ですが、Have を使うと少しやんわりしたイメージに変えることもできるので、大人同士の会話やフォーマルに言い表したいときにも使えます。
レストランでの注文でも Eat より Have のほうが「これをいただきます」というニュアンスが含まれるので丁寧になるんです。
さらに、Eat だと「食べる」一択なのに対し、Have は「食べる」にも「飲む」にも使えるので便利!
I ate a hamburger and drank a cup of coffee.(ハンバーガーを食べて、コーヒーを飲んだ)と言わなくても、I had a hamburger and a cup of coffee.で済んじゃうよ
いろいろな「おいしい」
おいしいという表現、基本として使い回したいのがこの3つ。
Delicious
Tasty
Yummy(子ども向け)
しかし、基本の「おいしい」以外にも表現したいおいしさがありますよね。
そんないろいろな「おいしい」表現を、簡単なフレーズでご紹介していきます。
甘くておいしいと言いたいとき
Sweet
Sugary
だいたいの場合は、一番メジャーな Sweet という単語で表現することができます。
2番目の Sugary は原形が「Sugar」であるように、「砂糖がたっぷりで甘い」というニュアンスになり、より甘さが伝わる言い方になります。
日本語でも、ただの「甘い」よりも「甘ったるい」と言ったり、炭酸の抜けたコーラを飲むと「砂糖水飲んでるみたい」と言ったりしますよね。
英語でも「おいしい」「甘い」以外の細かな言い回しで伝えられたら表現力もさらにアップします!
同様に「塩が多い」という表現も、原形の「Salt」が変形して「Salty」になります。
すでにカタカナで「ソルティ」と表記されて、日本でも定着していますよね
辛いけどおいしいと言いたいとき
It's spicy but delicious!(辛いけどおいしい)
It's spicy and delicious!(辛くておいしい)
It's hot but tasty at the same time.(辛いけど同時においしい)
「辛い~!!けどおいしい!」と言いたい時に、「辛い」か「おいしい」のどちらかしか表現できないとモヤモヤ。
but や and などの接続詞を活用することで、全然違う味や感想でも同時に伝えることができます。
ぜひ食事中にたくさんアウトプットしてみてくださいね。
〇〇みたいでおいしいと言いたいとき
It's delicious like 〇〇!(〇〇みたいでおいしい!)
It tastes like 〇〇.(〇〇みたいな味がする)
I thought I was eating 〇〇, not △△.(△△ではなくて、〇〇を食べてるのかと思っちゃった)
味をうまく表現できないとき、分かりやすく説明したいときに例えるものがあるとなにかと便利。
ぴったりはまる表現を一生懸命考えるよりも、別の食べ物に例えてしまうほうが簡単で伝わりやすいケースもたくさんあります。
難しく考えず、こういうシンプルな表現も活用していきましょう!
いろいろな「味」
いろいろな「おいしい」を覚えたついでに頭に入れておきたい、いろいろな「味」の表現。
⇩の〇〇の中に味の説明(おいしい、まずい、など)を入れて使い回してみましょう!
It's 〇〇.
This is 〇〇.
It tastes 〇〇.
いろいろな「まずい」
Yucky(まずい)
Yuck(オエッ)
I don't like it.(好きじゃない)
いろいろな「辛い」
Hot(辛い)
Spicy(スパイスが効いていて辛い)
Too strong(味が強すぎる)
Fiery(舌がヒリヒリする)
Stimulates my nose(鼻にツーンと来る)
いろいろな「すっぱい」
Sour(シンプルにすっぱい)
Tart(おいしい酸味がある)
Vinegary(お酢みたいにすっぱい)
いろいろな「まぁまぁ」
Good / Okay(普通)
Not bad(まずくはない)
Interesting(おもしろい味、変わった味)
いろいろな「食感」
Texture(食感)
Crispy(サクサク、カリカリ、パリパリ)
カリカリベーコンやサクサクのトーストなど
Crunchy(ボリボリ、バリバリ、ザクザク、シャキシャキ)
サクサクよりは「ザクザク」するナッツなどや、キュウリなどシャキシャキした食べ物
Flaky(サクサク、ほろほろ)
パイ生地やコーンフレークなど
Chewy(もちもち)
噛み応えのある、弾力のある食べ物
Melty(溶けるような)
チーズなど
Fluffy(ふわふわ)
空気を含んだシフォンケーキなど
Mushy(どろどろ)
マッシュポテトやおかゆなど
Creamy(とろとろ)
オムレツやチーズなどクリーム状の食べ物
Sticky(ネバネバ、ベトベト)
納豆やはちみつなど
このように状態や行動を音で表す、いわゆる「擬音」を英語でオノマトペといいます。
オノマトペに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、他にもいろいろ知りたい!という方は参考にしてみてください。
www.english-for-mamatokodomo.com
いろいろな「お腹すいた」
Hungry よりもお腹が空いているとき
I'm starving.
I'm starved.
どちらも同じ単語の変化形ですが、Hungry よりも空腹状態を表せるフレーズ。
日本語で言うと、「お腹ペッコペコ」という表現です。
Hungry だけでは物足りない!もっと強調したい!というときにぜひ使ってみてくださいね。
お腹が鳴っているとき
My stomach is growling.
My stomach is rumbling.
はじめの Growling というのは、Growl(ぶつぶつ言う)という単語、次の Rumbling は、Rumble(ゴロゴロ鳴る)という単語が原形になっています。
どちらも「お腹から音が出ている」という言い方をするのでシンプルなのですが、【 r 】や【 l 】がちょこちょこ出てくるので、発音が少し難しいかもしれません。
慣れてきたらトライしてみたいフレーズの1つですね。
こんなユニークな言い方も
I could eat a horse.(馬一頭食べられそうだ)
I'm rumbly in my tumbly.(お腹が鳴っている)
最初のフレーズは言葉通り、「馬一頭食べられそうなくらいお腹がすいている」という表現。
ユーモアがあり、それでいて分かりやすいシンプルな言い方ですよね。
そしてもう1つはあの「くまのプーさん」のセリフ。
実は Rumbly も Tumbly も、スペル、読みともに正しい単語ではなく、プーさんが作ったとされる造語!
Rumbly は Rumble(ゴロゴロ鳴る)、Tumbly は Tummy(お腹)を可愛くもじった言い方です。
語呂合わせもリズムも可愛いこの言い方、お子さんと遊びながら取り入れてみるのにぴったり。
正しい単語ではありませんが、仮にこの言い方を覚えたところで Rumbly と Tumbly が抜けなくなるわけではありません。
子どものうちはとにかく楽しく!覚えやすい方法を優先!
正すのはずっと後でOKです。
子どもが使える「おなかすいた」
続いては、子どもがパパママに対して使える Hungry の表現をご紹介します。
お子さんが Hungry ばかり使っていたり、バリエーションを増やしてほしいと思ったら「You can also say this!(こういう言い方もあるよ!)」と教えてあげてくださいね。
Don't you have something to eat?(何か食べるものない?)
I haven't eaten anything since this morning.(朝から何も食べてない)
I'm starving to death.(お腹がすいて死にそう)
Let's go buy something to eat!(何か食べ物買いに行こうよ!)
いろいろな「お腹いっぱい」
I'm full.(お腹いっぱい)
I can't eat anymore.(もう食べられない)
I'm stuffed.(お腹パンパン)
I don't have any room left for dessert.(デザート入らない)
There's no room.(もう食べられない)
基本は「I'm full」でOKですが、慣れてきたらいろいろな言い方にトライしてみましょう!
I'm full. が理解できたら、他の表現も同じシチュエーションで使ってあげることで自然と日常に溶け込んでいくでしょう。
いろいろな「喉が渇いた」
Stay hydrated.(水分補給してね)
I need water!(水がほしい!)
I need to drink something.(何か飲まなきゃ)
My throat is parched.(喉がカラッカラ)
Hungry 同様、基本の Thirsty だけ知っていれば問題はありませんが、パラフレーズができたらもっと会話が豊かになります。
日本語と同じように、必ずしも「喉が渇いた」と決まり文句のように言わなくても、「水がほしい」「何か飲みたい」など、たくさんバリエーションはあるのです。
正しい形容詞が「Thirsty」だからといって、毎回 Thirsty に引っ張られなくて大丈夫ですよ
おわりに
おうち英語は、楽しくハッピーな食事の時間から始めてみるのも1つの方法。
わが家のムスメも、1歳半過ぎに初めて出た言葉は「ママ」でも「ワンワン」でもなく「I'm full.」でした(笑)
それだけ、食事の時間というのは子どもが生きる環境に大きく影響するもので、そこに英語を取り入れていくことで何倍もの効果が表れます。
続けているうちに子どもの口から自然に英語が出てくるようになったら、嬉しさのあまりこぼされたり食べ物で遊ばれたりしてもイライラしなくなるかも!!??
ぜひ家族で楽しんでみてくださいね。