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英語習得は「おうち英語」がいちばん!

英語は幼少期から|英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットとは

英語を幼少期に始めるべき理由は多くの専門家が根拠を示しているように、柔軟性の高い幼少期のうちに英語脳の土台を作ることができるからです。

そんなメリットだけ知っていても、「別に必須ではないし」と考える方が多いと思いますが、メリットがあるということはデメリットも生じてくるのです。

 

この記事では、英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットについて解説します。

 

 

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英語を始めるのが遅い3つのデメリット

英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットは、年齢に比例してどんどん大きくなっていく厄介なもの。

それが肥大化しない低年齢のうちに英語に触れておくべき理由でもあります。 

 

1. 柔軟性が衰え偏見を抱く

早期英語教育の最大のメリットは子どもに柔軟性があること。

柔軟性の有無で英語の習得スピードがまったく違ってきます。

こちらの記事でご紹介している、カナダの有名な「イマージョン教育」と呼ばれるバイリンガル教育。

イマージョン教育のメリットとしても、このような3点が証明されているのです。

  子どもの脳は柔軟なので、新しいことを覚えるのに非常に有利である
  子どもは生まれつき、言語にさらされるだけでその言語を自然に獲得する能力がある
  子どもの年齢が低ければ低いほど、言語を獲得するにあたっての偏見が少ない

これらのメリットが該当するのはすべて「子ども」。

イマージョン教育も幼稚園に入園するタイミングで始まるので、遅くとも2~3歳のうちに英語に触れさせておくことで柔軟性を伴う習得が叶うのです。

子どもは、大きくなればなるほど自分なりの「基準」や「好き嫌い」を定めていき、少しでもそのラインから外れると拒絶したり消極的になる…という行動がみられるようになります。

 

子どもの頃から使う言語が100%日本語だったら、

「ここではみんな日本語を話す」

「日本語が話せれば他の言語はいらない」

「英語を話すと生意気と言われる」

という偏見を抱き、そこから英語を学ぶのが難しくなってしまうのです。

 

偏見を抱くのは年齢だけではなく、日本の排他的文化の影響もあるのではないかと思うよ

 

英語を口にするだけで「なんか喋ってみてよ!」と冷やかしのような言葉をかけられるのも日本特有ですが、そういう世間の「英語の扱い方」を子どもはよく見ています。

英語を特別視している日本文化が、子どもの意欲を英語から遠ざけてしまっていることも大いにあるのです。

そんな不安も、柔軟性の高い幼少期から英語を日常化しておくことで「英語は特別なものではない」という当たり前の認識を持ってもらうことができます。

子どもに「新しいものを柔軟に受け入れる力」が十分に備わっているうちに英語に触れさせることが大切なのです。

 

2. 英語に割く時間がなくなる

幼少期、特に保育園や幼稚園に入る前の自宅保育期間は24時間子どもと一緒にいられるので、英語育児をする時間の余裕があります。

ところが小学生になると朝から夕方まで勉強、友達との時間、ゲームなど自分の好きなことをして過ごすようになるので、一気に親子の時間が減ってしまいます

中学生にもなれば部活や受験も始まり、なおさら英語のための時間など残っていません。

そのタイミングで初級英語を始めるというのはあまりにも過酷なのです。

 

  幼児期:脳の柔軟性は抜群で、毎日時間もたっぷりある
  中高生:脳の柔軟性は衰え、やることが山ほどあって忙しい

比較してみると、どちらが英語を始めるのに適しているか 一目瞭然ですよね。

大きくなったとき部活や受験、本人の好きなことに集中できるよう、英語の基礎は幼少期に作っておいてあげると、後々の負担も軽くなるでしょう。

 

3. リスニング力の土台が作られない

「人間の聞き取り能力は生後半年までに作られて、それ以降は細かな音の違いが聞き取りづらくなる」という説をよく聞きますが、生後半年以降に聞き取り能力の伸びが遅くなるという理論はこのようにきちんと証明されています。

赤ちゃんは生後6カ月ほどで、母語以外の母音を聞く力が消失し、「ア」もaも同じように「ア」としか聞こえなくなります。*1

ただ、わたし自身が英語を「音」で学び始めたのが思春期以降だったにもかかわらず今では聞いて話せるレベルに到達しているということ、そしてわが家の子ども達も生後半年を過ぎてからおうち英語を始めましたがリスニング力はほとんど問題がないことなどから、「生後半年で聞き取り能力の成長が止まる」というのは、あくまでネイティブスピーカーを基準にしている理屈であると推測しています。

 

子どもをネイティブスピーカー並みにしたければ、生後半年までに英語をたくさん聞かせよう!という助言であって、生後半年を過ぎてもある程度のリスニング力はつきますし、ネイティブとふつうに会話ができるレベルに到達することはできます。

 

ただし、遅くとも幼少期のうちに始めておく方が吉。

赤ちゃん期~幼少期にたくさんの英語をインプットしてきた子どもは、その大切な時期にしっかりと「リスニング力の土台」が作られます。

この「リスニング力の土台」とは具体的に何かというと、

  長い英文を聞いたとき1回で覚えられたり、すぐに復唱することができる
  間違った英語も、1回訂正するだけですぐに直る

このようなことが自然にできるようになっていく力のこと。

 

たとえばわたしたちも、突然「この竹やぶに竹立てかけたって言ってみて」と言われたとき「え?この... 竹?竹やぶ?竹やぶって... え?」とはなりませんよね。

「この竹やぶに竹立てかけた」 と聞いたら、早口言葉であることは置いておいて「この竹やぶに竹を立てかけるということ」だと瞬時に認識できるんです。 

それは、「この」も「竹やぶ」も「竹」も「立てかける」も全部、知っている言葉だから。

知っている言葉が並べられているだけだから、早口言葉だったとしてもそれなりに聞き取れるのです。

英語でも、同じことが起こります。

 

幼少期に十分なインプットをしてきた子どもは、長い文章を聞いたときでも知っている言葉が多いので、全体的にサラリと聞き取ることができてしまうんです。 

そして英語のルールも把握しているので、たまに間違えてしまっても訂正されるとすぐに「そういうことか!」と気づくことができ、1回指摘されただけですぐに直せるという強みも手に入れることができます。

 

一方、インプット経験が少ない子どもは、リスニング力の基礎がついていません。

それゆえ、聞いた英語をそのままリピートする行為すらハードルが高くなります。

インプット量が足りていないので、聞き取れないだけではなく発音も身についておらず、アウトプットもできない…ということに。

言語習得の基本はインプットとアウトプットを繰り返すことですが、その経験が全くないということは全体的な習得スピードはずっと遅いままになってしまうのです。

 

 

 

 

 

「英語始めるの遅かった」と思ったら

とはいえ、幼少期に大切なのは英語育児だけではありません。

ほかに習いごとをしているお子さんもいますし、勉強ではなく工作や外遊び、泥遊びだって大切な学びの1つです。 

 

そうこうしていたら幼少期を過ぎていた!

もう英語を始めるのは諦めるべき!?

と思っているパパママに朗報!

 

幼少期を過ぎると脳の柔軟性も衰え、徐々に言語に対する偏見も生まれてきてしまいますが、それでも幼少期とは違ったアプローチをすることで近い効果を狙うことが可能です。

 

洋楽を聴いてみる

音楽が好きだったり、好きな海外アーティストがいたりしたら、洋楽を聴いてみることをおすすめします。

サビの部分で同じ言葉や言い回しを繰り返すタイプの歌からトライしてみると、立派なリスニングの教材になります。

わたしの友人(同じ英文科卒)は洋楽が大好きで、毎日ずっと聴いていただけでリスニングがとても得意になりました。

ただ、当然ですが洋楽を聴くだけではアウトプットスキルはつかないので、コミュニケーション英語を学びたい場合にはプラスアルファで別の取り組みが必要になります。

 

そしてこの方法、ちょっとした裏技も。

実は、K-POPが好きな人にも向いている方法なんです。

K-POPというと大半が韓国語や日本語の曲ですが、アーティストによっては英語で歌っている方もいます。

その「K-POPの英語曲」が、英語学習に適しているのです。

わたしが昔からよく聴いていた、Wondergirls という韓国ユニットの「Nobody」。

www.youtube.com

この曲も良い例なのですが、英語話者が多くはない韓国人が歌う英語の歌はノンネイティブでも聞き取りやすく、歌詞も少し簡易化されているものが多いのです。

歌詞付きver.も載せておくので、ぜひ読みながら聴いてみてください。

ゴリゴリのネイティブ歌手が歌う洋楽と比べても、だいぶ聞きやすいはずです。

www.youtube.com

また、日本人が混同しがちな「LとR」や「ThとS」なども、韓国人の英語だときれいに区別されていることが多いので、リスニング教材にはうってつけですよ。

 

ディズニー映画を英語で観る

幼少期を過ぎても、ディズニー映画を英語で観るという取り組みなら楽しく継続できます。

英語オンリーではハードルが高いので、日本語字幕付きでトライしてみましょう。

吹き替えとは違い海外の作品を等身大で楽しむことができますし、本場の言語で観ると臨場感が違います。

 

何度観ても飽きないお気に入りの作品がある場合は、ストーリーをある程度把握できたら日本語字幕なし、もしくは英語字幕に切り替えてみても良いでしょう。

展開が読めれば英語音声のみでも楽しむことができるだけでなく、日本語字幕に頼らないことで少しずつ音声そのものを聞き取れるようになっていきます。

 

低年齢で言語の違いも分からないまま聞き取れるようになる感覚とはまた違った好奇心や達成感が年齢が進んで芽生えることもありますので、ぜひ挑戦してみたい取り組みの1つです。

わたしは英語アニメの部分的な単語が聞き取れたことがとても嬉しくて、「これが全部聞き取れるようになったらもっと楽しそう!」と強く感じたのを今でも覚えています。好奇心旺盛なお子さんだったら、わたしのように「何この言葉!知りたい!」と思うきっかけになるかも。

 

英語で趣味を始める

英語「を」ではなく英語「で」学ぶことは、言わずと知れた言語習得の近道。

幼少期から英語を日常化することでそれが叶うわけですが、年齢が進んでからだとなかなかハードルが高いもの。

しかし、英語で趣味を始めるという気軽で楽しい方法もあります。

料理に興味があったら英語のレシピ動画でトライしてみたり、カラオケが好きなら洋楽の歌詞を覚えて歌ってみたり、読書が好きなら洋書にトライしてみる…趣味として普段から行っていることを、英語でやってみるという比較的シンプルなやり方なので、新鮮味も感じられて新たな楽しみになるかもしれません。

 

英語を勉強するのではなく、あくまで趣味を英語バージョンにするだけなので最初は神経を使うかもしれませんが、勉強と比べると苦痛さはグッと減るのではないかと思います。 

 

ポイントは「意欲」か「日常化」

英語を始めるのが遅かった場合、大きなきっかけがないと英語学習に踏み込めないことが多いです。

年齢が進んだ子どもがスムーズに英語を習得していけるポイントは、意欲か日常化のどちらかが生じること。

 

ご紹介した、

  洋楽を聴いてみる
  ディズニー映画を英語で観る
  英語で趣味を始める

という方法で英語に興味を持ち意欲的になってくれたら、そのまま英語学習の扉を開いていきましょう。

幼児期ではなかなか手を出しにくい英検ジュニアなどにトライしてみるのも良いですね。

英語という異国の言葉に少しでも親しみを持ち「理解したい」と思う気持ちがあれば、方法やチャンスは無限大にあります。

幼少期を過ぎたからといって英語習得を諦める必要はまったくないのです。

 

そして、意欲的になれない場合に活用したいのが英語の日常化。

幼少期に行う日常化とはまた違ったアプローチで、日常生活に英語を取り入れていきましょう。

洋楽、ディズニー映画、趣味を英語で始めることも日常化の1つ。

毎日何かしらの形で英語に触れ、せめてリスニングだけでもできる環境を整えておくと身体への吸収が違ってくるでしょう。

 

 

 

 

 

おわりに

英語を始めるのが遅いと生じるリスクのあるデメリット。

  柔軟性が衰え偏見を抱く
  英語に割く時間がなくなる
  リスニング力の土台が作られない

これらを少しでも払拭するために幼少期から英語に触れておくことが大切です。

しかし、もし幼少期に英語を始めるタイミングを逃してしまったとしても

  洋楽を聴いてみる
  ディズニー映画を英語で観る
  英語で趣味を始める

このような方法で挽回を試みてみましょう。

 

日常会話に英語を取り入れてみたり、英語動画やおもちゃが当たり前に感じられたり、英語という言語に抵抗も偏見もない状態で自然に習得できるのは幼少期の最大の強み。

この記事では、幼少期に英語を取り入れない場合に生じるデメリットについてお伝えしました。

 

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