ママとこどものおうち英語

英語習得は「おうち英語」がいちばん!

おうち英語は疲れる!上手に休みながら継続できるコツとは

英語が母国語でないわたしたちにとって、おうち英語は疲れるもの。

「おうち英語は"継続"しないと意味がない」

「少しでも間を空けたらすぐに忘れてしまうから、意地でも続けなきゃ」

そんなふうに思っているパパママ、頑張りすぎるのはほどほどにして、少しお休みしちゃいましょう!

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この記事でわかること
  • おうち英語をお休みしたいときに気をつけるべきこと
  • パパママのお休みの仕方
  • お子さんのお休みの仕方

 

 

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「おうち英語は疲れるもの」と覚悟しておこう

わたしたちノンネイティブがするおうち英語は、ほぼ100%の家庭で疲れが出てくるものだと思っています。

だって、

  第2言語としてしか英語を知らない日本人が
  英語がほぼまったく話されない日本という国で
  プロの力も借りずに、パパママだけで

こんな厳しい条件下で子どもと英語に取り組むのですから、「もう無理かも、やめたい」という時期があって当然なんです。

ゆる~くやっていても、「効果あるのかも分からないし、疲れてきちゃったな」と感じるパパママも多いでしょうし、お子さんが全然乗り気じゃなくて共倒れ…なんてケースも少なくありません。

 

しんどくなったら、この記事を読んでおうち英語の上手な休みかたを覚えていきましょう。

きっとそれが、今後もおうち英語を続けられる方法の1つになっていくはずです。

 

実はおうち英語って休んでも大丈夫

 

おうち英語は継続が命!ってよく言うけど、休んじゃって大丈夫?

 

そんなふうに不安になるパパママも多いと思いますが、おうち英語はお休みしても大丈夫なんです!

ただ、お休みしている間にも気をつけたいことがいくつかあります。

逆にこれさえできていれば、少しの間おうち英語から離れても問題はないんです。

これさえやっとけばOKなこととは?一緒に見ていきましょう!

 

おうち英語を休むときに気をつけたいこと

おうち英語をお休みする間に気をつけたいポイントは2つ。

  日常生活での英語を"ゼロ"にしないこと
  パパママかお子さん、お休みしたい方の英語環境だけを緩めてあとは通常運転

 

おうち英語をお休みするといっても、完全に英語を遮断した生活に切り替えるわけではありません。

あくまで、パパママもしくはお子さんがものすごくエネルギーを使うような取り組みだけを外して、あとはなるべくこれまで通りにする…という休み方を心がけましょう。

 

英語がまったくゼロの生活が長く続くと、悲しいかなせっかく習得した英語はあれよあれよと頭から抜けていってしまうんです。

 

おうち英語をお休みしている間も、かけ流しやBGMとして英語を聴かせることは可能な限り継続していきましょう。

無意識でも良いので英語が耳に入り続ければ、これまで取り組んできた「日常化」「習慣化」が継続されることになり、お休みの影響をほとんど受けません。

 

子どもが全然聴いていなくても、音量が小さくても、ガヤガヤしていても、画面を見ていなくても大丈夫。

「BGMとして脳は聴いているかな」ぐらい軽く考えて、かけ流しておいてみましょう。

 

そして、壁にアルファベットのポスターを貼ったり、タンスやおもちゃ箱のラベルを英語にしたり、さりげなく日常に英語を散りばめているご家庭も多いと思います。

そういったものは、可能な限り残すようにしてください。

万が一子どもがそれを見るのも嫌がっていたら、それは外して大丈夫。

無理のない範囲で、日常に英語を存在させておきましょう。

 

お風呂に貼ってある英語ポスターで遊ぶ習慣がついていたりしたら、拒否感のない程度の英語は残しておこう

 

 

 

 

 

パパママがおうち英語を休みたいとき

パパママが意欲的なあまりおうち英語に疲れてしまった場合の休み方については、

  なるべくお子さんに悟られないように
  お子さん側の取り組みは普段通りに

 

2つのポイントを意識してみましょう。

 

ポイント1:なるべくお子さんに悟られないように

お子さんに正直に「英語疲れちゃったからお休みしているんだ」と伝える方法もありますが、わたしとしてはなるべく悟られないようにするほうが後々良いかなと考えました。

どうしてかというと、パパママにとっては「ちょっと疲れたから休憩」「でも長く継続しなければいけないので、いずれ再開する予定」というつもりのお休みでも、子どもがそれを知ったら「もうやらなくていいんだ!」と極端なとらえ方をされてしまうおそれがあるから。

 

せっかくおうち英語が軌道に乗ってきているなら、なるべくモチベーションを維持したままゆる~く続けていきたいですよね。

お子さんに隠れてこっそり休憩することをおすすめします。

 

ポイント2:お子さん側の取り組みは普段通りに

パパママがエネルギーや体力をものすごく消費するような取り組みだけを一旦ストップし、お子さんの取り組みはなるべく普段通りになるよう心がけましょう。

英語の動画を見たり、ワークをやったり、字が読める子は絵本を読んだり…お子さん主体でできる取り組みはなるべく続けてもらう。

これだけでもだいぶ効果は持続します。

 

先ほども言ったように、こっそりお休みするイメージですね。

 

 

 

 

 

お子さんがおうち英語を休みたいとき

お子さんの英語イヤイヤ期というのは、かなりの確率で訪れると言われています。

パパママは自分のことだから臨機応変に対応できても、お子さん側が嫌がるとなるとますます困ってしまいますよね。

そんなときでも上手にお休み期間を設ける方法はあります。

 

ポイント1:嫌がる取り組み以外は継続しよう

まず、お子さんの英語イヤイヤが「何」に対して発症しているのか考えましょう。

英語の動画を見るのがイヤかな?語りかけがイヤかな?ワークがイヤかな?

そして、お子さんが拒否反応を示す取り組みを絞り込んでお休みするかたちを取りましょう。

(もし全部を嫌がっているようなら、ひとまず能動的な取り組みは全部ストップしてしまっても大丈夫です。)

かけ流しやBGMとなる英語は流しておいたり、英語のポスターはそのまま貼りっぱなしにしておくことなど、インプットに徹する形でさりげなく英語を日常に残しておいてみてください。

 

ポイント2:英語そのものを嫌がっているか考えよう

お子さんが嫌がっているのが、英語そのものなのか?それとも特定の取り組みだけなのか?も気をつけて見ていきましょう。

もし後者なら、取り組み内容を見直すことで拒否反応も薄れるかもしれません。

前者の場合、何らかの理由で「もう英語を聞きたくない、見たくもない」という状態になってしまっているかもしれないので、すべての取り組みを一旦お休みすることをおすすめします。

そして、次のポイント3に進んでみてください。

 

ポイント3:さりげなく再開を試みよう

お子さんの英語イヤイヤ期がどれくらい続くのか、誰にも分かりません。

だからこそ、タイミングを見ながら少~しずつ少~しずつ再開する方向に持っていってみるという試みがとても大切になってきます。

 

もしかすると、ちょっと英語を聴くのが疲れてしまっただけかもしれない。

そうしたら1~2週間で徐々に語りかけを復活させてみると、すんなりとまた応答してくれるようになるかもしれませんし、しばらく自分の好きなことに熱中したい…というようであれば、すでにご紹介したように潜在的インプットだけを続けながら、1ヶ月後くらいに少しずつ戻せるかもしれません。

 

家庭内で使う英語の量を少しずつ少しずつ増やしてみたり、かけ流しの動画やBGMを長めにしてみたり。

お子さんの性格やイヤイヤの度合いにもよりますので、家庭内で様子を見ながら負荷の少ないやり方で戻してみてください。

 

 

 

 

 

おわりに

こんなふうに、子どもが英語イヤイヤ期を発症したときにも柔軟に対応できるのがおうち英語の魅力でもあります。

インターや習いごとでこのようなことが起きると逃げ道がなくなってしまうこともありますし、何より高いお金を払っているのに効果が薄れそうでモヤモヤ…

でもおうち英語ならほとんどお金をかけなくてもできるので、パパママが疲れてしまっても、お子さんが英語を嫌がっても、家庭内で様子を見ながら休んだり再開したりできる。

そしてそれが、細く長く継続していく何よりのコツでもあるんです。

 

普段からおうち英語を頑張っているパパママですから、少しの間お休みすることで

「この取り組みがストレスだったのかもしれない」

「もっとこうすれば気が楽かもしれない」

「うちの子にはこっちのやり方の方が合ってるかもしれない」

という振り返り期間にもなるかもしれません。

それがさらにおうち英語を好転させてくれることを祈っています。

 

【おうち英語】食事中の英会話で英語力がメキメキつく!簡単フレーズのご紹介

敬遠されがちなおうち英語。

中でも「語りかけ」は、英語への苦手意識から避けてしまうパパママも多いのですが、実はそんなにハードルの高いものではないんです。

そして、食事タイムは英語力がメキメキつく最高のシチュエーション。

気軽にトライできる語りかけ表現をたっぷりとご紹介します。

 

 

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食事タイムは英会話のチャンス

英語習得には「日常化」が一番効果的ですが、そのシチュエーションにぴったりなのが食事タイム。

1日の中で必ずあって、空腹は生理現象なので親も子も誰もが幸せを感じられる、英会話を取り入れるにはうってつけのシーンなんです。

 

いろいろな「食べる」

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一口かじる程度なら Bite

いろんな場面で使えるのが、Bite という単語。

「〇〇をかじる、噛む」というように動詞で使われることが多いですが、今回は便利な名詞として使うパターンをご紹介します。

  Can I have a bite?(ひと口もらっていい?)
  Let's go grab a bite!(何か食べに行かない?)
  Have the last bite!(最後のひと口頑張れ!)

 

ササッと済ませるなら Grab

1つ前で出てきた Bite と似たニュアンスで使えるのが Grab という表現。

  Let's go grab a bite!(何か食べに行かない?)
  Why don't we grab a beer?(ちょっと飲みに行かない?)
  We can grab a sandwich before we leave.(出発前にサンドイッチくらいは食べれそうだ)

 

しっかりとした食事ではなくササッと食べて次の行動に移ったり、何かと何かの合間にサクッと済ませる程度のときに使える表現です。

Grab はもともと「つかみ取る、ひったくる」という意味。

ビールやサンドイッチをひったくるように取ってババッと食べる!飲む!終わり!というサクッと感が出せるので、日本語の造語でいう「サク飲み」のような感覚で気軽に使ってみてください。

 

がっつくレベルなら Devour

Bite や Grab とは全く違って、やっと食べ物にありつけてガツガツ食らうようなイメージで使えるのが、Devour という単語。

  I'm starving! Feel like devouring something!(お腹ペッコペコ!何かにかぶりつきたい気分!)
  My son devoured 3 bowls of rice last night!(うちの息子、昨日ご飯3杯たいらげたのよ!)
  Children devour snacks but not vegetables.(子どもはお菓子にはがっつくけど野菜は全然。)

 

子どもを例に挙げると、ガツガツ食べているイメージがしやすいね!

 

実は使える Have

Eat と同じような意味で使える Have

  I will have this lunch set.(私はこのランチセットにする)
  What do you want to have for lunch?(お昼何食べたい?)
  I have a cup of coffee in the morning.(毎朝コーヒーを飲みます)

ご存知、Have はとても万能な動詞の1つで、姿をコロコロ変えていろいろな文章に登場するのですが、「食べる」としてもよく使われる表現なんです。

おまけに、Eat だと「食べる」というストレートな表現ですが、Have を使うと少しやんわりしたイメージに変えることもできるので、大人同士の会話やフォーマルに言い表したいときにも使えます。

レストランでの注文でも Eat より Have のほうが「これをいただきます」というニュアンスが含まれるので丁寧になるんです。

 

さらに、Eat だと「食べる」一択なのに対し、Have は「食べる」にも「飲む」にも使えるので便利!

I ate a hamburger and drank a cup of coffee.(ハンバーガーを食べて、コーヒーを飲んだ)と言わなくても、I had a hamburger and a cup of coffee.で済んじゃうよ

 

 

 

 

 

いろいろな「おいしい」

おいしいという表現、基本として使い回したいのがこの3つ。 

  Delicious
  Tasty
  Yummy(子ども向け)

しかし、基本の「おいしい」以外にも表現したいおいしさがありますよね。

そんないろいろな「おいしい」表現を、簡単なフレーズでご紹介していきます。

 

甘くておいしいと言いたいとき  

  Sweet
  Sugary

だいたいの場合は、一番メジャーな Sweet という単語で表現することができます。

2番目の Sugary は原形が「Sugar」であるように、「砂糖がたっぷりで甘い」というニュアンスになり、より甘さが伝わる言い方になります。

日本語でも、ただの「甘い」よりも「甘ったるい」と言ったり、炭酸の抜けたコーラを飲むと「砂糖水飲んでるみたい」と言ったりしますよね。

英語でも「おいしい」「甘い」以外の細かな言い回しで伝えられたら表現力もさらにアップします!

   

同様に「塩が多い」という表現も、原形の「Salt」が変形して「Salty」になります。
すでにカタカナで「ソルティ」と表記されて、日本でも定着していますよね

 

辛いけどおいしいと言いたいとき

  It's spicy but delicious!(辛いけどおいしい)
  It's spicy and delicious!(辛くておいしい)
  It's hot but tasty at the same time.(辛いけど同時においしい)

「辛い~!!けどおいしい!」と言いたい時に、「辛い」か「おいしい」のどちらかしか表現できないとモヤモヤ。

but や and などの接続詞を活用することで、全然違う味や感想でも同時に伝えることができます。

ぜひ食事中にたくさんアウトプットしてみてくださいね。

 

〇〇みたいでおいしいと言いたいとき

  It's delicious like 〇〇!(〇〇みたいでおいしい!)
  It tastes like 〇〇.(〇〇みたいな味がする)
  I thought I was eating 〇〇, not △△.(△△ではなくて、〇〇を食べてるのかと思っちゃった)

味をうまく表現できないとき、分かりやすく説明したいときに例えるものがあるとなにかと便利。

ぴったりはまる表現を一生懸命考えるよりも、別の食べ物に例えてしまうほうが簡単で伝わりやすいケースもたくさんあります。

難しく考えず、こういうシンプルな表現も活用していきましょう!

 

 

 

 

 

いろいろな「味」  

いろいろな「おいしい」を覚えたついでに頭に入れておきたい、いろいろな「味」の表現。

⇩の〇〇の中に味の説明(おいしい、まずい、など)を入れて使い回してみましょう!

  It's 〇〇.
  This is 〇〇.
  It tastes 〇〇.

  

いろいろな「まずい」

  Yucky(まずい)
  Yuck(オエッ)
  I don't like it.(好きじゃない)

  

いろいろな「辛い」

  Hot(辛い)
  Spicy(スパイスが効いていて辛い)
  Too strong(味が強すぎる)
  Fiery(舌がヒリヒリする)
  Stimulates my nose(鼻にツーンと来る)

 

いろいろな「すっぱい」

  Sour(シンプルにすっぱい)
  Tart(おいしい酸味がある)
  Vinegary(お酢みたいにすっぱい)

 

いろいろな「まぁまぁ」

  Good / Okay(普通)
  Not bad(まずくはない)
  Interesting(おもしろい味、変わった味)

 

いろいろな「食感」  

  Texture(食感)

  Crispy(サクサク、カリカリ、パリパリ)
  カリカリベーコンやサクサクのトーストなど

  Crunchy(ボリボリ、バリバリ、ザクザク、シャキシャキ)
  サクサクよりは「ザクザク」するナッツなどや、キュウリなどシャキシャキした食べ物

  Flaky(サクサク、ほろほろ)
  パイ生地やコーンフレークなど

  Chewy(もちもち)
  噛み応えのある、弾力のある食べ物

  Melty(溶けるような)
  チーズなど

  Fluffy(ふわふわ)
  空気を含んだシフォンケーキなど

  Mushy(どろどろ)
  マッシュポテトやおかゆなど

  Creamy(とろとろ)
  オムレツやチーズなどクリーム状の食べ物

  Sticky(ネバネバ、ベトベト)
  納豆やはちみつなど

 

このように状態や行動を音で表す、いわゆる「擬音」を英語でオノマトペといいます。

オノマトペに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、他にもいろいろ知りたい!という方は参考にしてみてください。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

 

 

 

 

いろいろな「お腹すいた」

Hungry よりもお腹が空いているとき

  I'm starving.
  I'm starved.

どちらも同じ単語の変化形ですが、Hungry よりも空腹状態を表せるフレーズ。

日本語で言うと、「お腹ペッコペコ」という表現です。 

Hungry だけでは物足りない!もっと強調したい!というときにぜひ使ってみてくださいね。 

 

お腹が鳴っているとき  

  My stomach is growling.
  My stomach is rumbling.

はじめの Growling というのは、Growl(ぶつぶつ言う)という単語、次の Rumbling は、Rumble(ゴロゴロ鳴る)という単語が原形になっています。

どちらも「お腹から音が出ている」という言い方をするのでシンプルなのですが、【 r 】や【 l 】がちょこちょこ出てくるので、発音が少し難しいかもしれません。 

慣れてきたらトライしてみたいフレーズの1つですね。

 

こんなユニークな言い方も

  I could eat a horse.(馬一頭食べられそうだ)
  I'm rumbly in my tumbly.(お腹が鳴っている)

最初のフレーズは言葉通り、「馬一頭食べられそうなくらいお腹がすいている」という表現。

ユーモアがあり、それでいて分かりやすいシンプルな言い方ですよね。

 

そしてもう1つはあの「くまのプーさん」のセリフ。

実は RumblyTumbly も、スペル、読みともに正しい単語ではなく、プーさんが作ったとされる造語!

RumblyRumble(ゴロゴロ鳴る)TumblyTummy(お腹)を可愛くもじった言い方です。

語呂合わせもリズムも可愛いこの言い方、お子さんと遊びながら取り入れてみるのにぴったり。

正しい単語ではありませんが、仮にこの言い方を覚えたところで Rumbly と Tumbly が抜けなくなるわけではありません。

子どものうちはとにかく楽しく!覚えやすい方法を優先!

正すのはずっと後でOKです。

 

子どもが使える「おなかすいた」

続いては、子どもがパパママに対して使える Hungry の表現をご紹介します。

お子さんが Hungry ばかり使っていたり、バリエーションを増やしてほしいと思ったら「You can also say this!(こういう言い方もあるよ!)」と教えてあげてくださいね。

  

  Don't you have something to eat?(何か食べるものない?)
  I haven't eaten anything since this morning.(朝から何も食べてない)
  I'm starving to death.(お腹がすいて死にそう)
  Let's go buy something to eat!(何か食べ物買いに行こうよ!)

 

 

 

 

 

いろいろな「お腹いっぱい」

  I'm full.(お腹いっぱい)
  I can't eat anymore.(もう食べられない)
  I'm stuffed.(お腹パンパン)
  I don't have any room left for dessert.(デザート入らない)
  There's no room.(もう食べられない)

基本は「I'm full」でOKですが、慣れてきたらいろいろな言い方にトライしてみましょう!

I'm full. が理解できたら、他の表現も同じシチュエーションで使ってあげることで自然と日常に溶け込んでいくでしょう。

 

いろいろな「喉が渇いた」

  Stay hydrated.(水分補給してね)
  I need water!(水がほしい!)
  I need to drink something.(何か飲まなきゃ)
  My throat is parched.(喉がカラッカラ)

Hungry 同様、基本の Thirsty だけ知っていれば問題はありませんが、パラフレーズができたらもっと会話が豊かになります。

日本語と同じように、必ずしも「喉が渇いた」と決まり文句のように言わなくても、「水がほしい」「何か飲みたい」など、たくさんバリエーションはあるのです。

正しい形容詞が「Thirsty」だからといって、毎回 Thirsty に引っ張られなくて大丈夫ですよ

 

おわりに

おうち英語は、楽しくハッピーな食事の時間から始めてみるのも1つの方法。

わが家のムスメも、1歳半過ぎに初めて出た言葉は「ママ」でも「ワンワン」でもなく「I'm full.」でした(笑)

それだけ、食事の時間というのは子どもが生きる環境に大きく影響するもので、そこに英語を取り入れていくことで何倍もの効果が表れます。

 

続けているうちに子どもの口から自然に英語が出てくるようになったら、嬉しさのあまりこぼされたり食べ物で遊ばれたりしてもイライラしなくなるかも!!??

ぜひ家族で楽しんでみてくださいね。

 

 

おうち英語は「頭」ではなく「身体」を使おう|効率的な英語習得法

おうち英語では、頭を使わずに身体で覚える方法をおすすめします。

英語を頭で一生懸命覚えても実用的なスキルには結びつかず、身体で覚えることで「考える前に口から英語が出てくる」が叶うのです。

この記事ではそんな、身体で英語を習得してしまう方法を3つご紹介していきます。

 

 

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英語は頭ではなく身体で覚えるべし

英語学習者のほとんどが、「英単語を覚えたくてもなかなか頭に入らない」という壁にぶつかったことがあるはず。

単語帳を使って夜通し暗記作業をしたり、赤い下敷きと緑の蛍光ペンで必死に覚えようともがいたこと、誰しもありますよね。

しかし、残念ながらそのやり方はあまりに非効率的であり、おうち英語でも同じことが言えるのです。

分かりやすい例で言うと、料理本を読み込むだけでは料理の腕は上がらないし、泳ぎ方の動画を見るだけでは上手に泳げるようにはならないですよね。

子どもだって、自転車の乗り方を説明するだけでは乗れるようにならないし、歌詞が書かれた紙を読むだけではお歌も歌えるようにはなりません。

 

これらはすべて実際に身体を動かし、経験し、失敗を繰り返し、だんだん上手になっていくもの。

それを繰り返していくと、いつの間にかマスターしているのです。

英語習得も同じだと考えてください。

 

「頭」で覚えようとするやり方は、受験勉強や試験対策など膨大な量のインプットが必要な場合やわたしのような英語オタクにとっては(笑)必要な勉強法です。

しかしおうち英語などコミュニケーション重視の観点から見ると、最も避けたい方法の1つなんです。

 

では、頭ではなく身体で覚えるとはどういうことなのでしょうか?

 

料理や水泳、自転車などは「身体で覚える」というイメージがしやすいけれど、英語はどう考えても知識を頭に詰め込むものでは…?と思う方が多いと思います。

しかしそれは、わたしたち世代が「英語は科目」だと教わってきたから。

本来、英語とは「科目」ではなく「ただの言葉」です。

まずそれを前提として、この記事を読み進めてください。

 

身体で覚える方法1. 歌とダンスで覚えよう

おうち英語にぴったりなのが、歌いながら身体を動かし、楽しい気分になれる!英語の歌です。

教材に頼らずとも、歌なら Youtube から選び放題!

こちらの記事におすすめ動画をまとめてありますので、ぜひ活用してくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

英語の歌は、低年齢の子ども向けのおうち英語に最適。

たとえば英語の「Left(左)」と「Right(右)」の意味を知りたいときにも、「Leftが左でRightが右だよ」と教えてしまうのは日本語を介入させることになり、あまり好ましくありません。

ところが英語の歌で覚えてしまえば、Left はこっち、Right はこっち!というように、実際に自分から見た方向で覚えることができます。

これぞまさに、身体で英語を覚える方法なんです。

「Leftは左、Rightは右」と頭で覚えるのではなく、身体に感覚を覚え込ませるように習得していくのが理想です。

 

英語の歌で覚える方法は、パパママも一緒に楽しむことで子どもにとっての娯楽となり、歌を通して知らない間にいろんな表現を覚えてしまっていた!という成長につながりますよ。

 

身体で覚える方法2:日常生活とリンクさせよう

子どもが楽しむなら英語動画!だけど、ずっと動画をつけておくわけにはいきませんよね。

そんなときに効果を発揮するのが日常生活とリンクさせる方法。

どこのご家庭にもある「日常生活」。

その日常生活に英語を取り入れてしまえば、いつの間にか英語の日常化ができていることに気づくでしょう。

 

朝起きたら「Good morning!(おはよう)

朝ごはん準備をしながら「Are you hungry?(お腹すいた?)

朝ごはんを食べながら「How is it?(どう?おいしい?)

朝ごはんが終わったら「Let's get dressed.(着替えよう)

家を出るときに「Are you ready?(準備できた?)

朝起きてから家を出るまでの間に、なんと5つの英文を日常化することができました。

 

会話のすべてを英語にしないといけないわけではありません。

簡単で、パパママも発音しやすいフレーズだけを選んで、日常的に使ってみるだけ。

慣れない部分はもちろん日本語でOK!

こんなふうに少しずつ英語を日常に取り入れてみましょう。

はじめは意味が分からなくても、続けていくうちに子どもは「どうしてご飯を食べる前に hungry と言うのかな?」と疑問を持ち始めてくれます。

もし hungry という意味について聞かれたり教えてあげたくなったりしても、「お腹が空いたってことだよ」と日本語で説明をしてしまうのはNG。

「こういうことだよ」とお腹をさすってみたり、何か食べたい仕草をしてみたり、「日本語で説明する」以外の方法で教えてあげるよう意識してみてください。

 

 

 

 

 

身体で覚える方法3:ナレーションをつけよう

これはちょっと高度で、面倒だと感じる人も多いかもしれません。

しかし英語を日常化するためにはとっても効果の高い方法なので、英語経験者のパパママや余裕のあるご家庭でぜひトライしてみてほしいです。

 

靴を脱ぐ、手を洗う、冷蔵庫を開ける。日常の中で何気なくする行動を全部ナレーションしていきます。

たとえば、靴を脱ぎながら「I'm taking off my shoes.(ママは靴脱いでまーす)

手を洗いながら「I'm washing my hands! Did you wash yours already?(ママは手を洗ってるよ。あなたはもう終わった?)

冷蔵庫を開けながら「Let's open the fridge... (冷蔵庫を開けようっと。)

というように、動きと合うようにナレーションを入れてみてください。

このナレーションと日常の動きがリンクしていくことで、子どもの中にインプット知識が少しずつ少しずつ蓄積されていき、後々のアウトプットにつながるというわけです。

 

そしてこの方法は、子どもだけでなくパパママの英語力アップにも一役買います。

英語習得に大切な「アウトプット」が自然とできるので、子どものおうち英語のためにしていると思いきやパパママの英語力もメキメキつくという、一石二鳥の取り組みなんです!

 

英語を身体で覚えるメリット

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考えるより先に身体が動くようになる

身体で覚えることの最大のメリットは、頭で考える前に身体が勝手に動くようになること。

「何て言うんだっけ…」と頭で考えるよりも、口からポロポロと英語が出てくる憧れの現象が起こるのです。

 

頭でガチガチに覚えた英語では、この「身体が勝手に動く」というところにはたどり着けません。

よく、資格を持っていたり英語の試験は点数が良いけどコミュニケーションが苦手という方がいますが、それはまさに頭で覚えてしまっているから。

頭で覚えた英語は試験などでは役に立ちますが、コミュニケーションの場面でスムーズに英語が出てくることはほとんどないでしょう。

身体で覚える、身体にすっかりしみ込んでいる英語は何よりも早く身体が反応するので、英会話がぐっと楽になるのです。

 

たとえば英語で遊んでいる中で、先生が「Hop! Hop!」と言ったとします。

頭で覚えてしまっている人は「Hop... ホップ?ホップステップジャンプ、のホップだから、こうだっけ?」と、脳内でいろんなことを考えながらやっと正解にたどり着くでしょう。

しかし身体で覚えている人は「Hop」と言われたらとっさに片足が上がり、その場でピョンピョン跳ね出すことができるんです。

頭では何も考えずに、です。

 

頭で覚えず、身体で覚える。これをするだけで、身体が英語に反応するようになるのです。

 

自由自在に英語を操れるようになる

頭で覚えるとできなくて、身体で覚えるとできること…それは、感覚で英語を話すこと

 

頭でガチガチに覚えた英語は使い方が固定化されがち。

たとえば、「おいしい」だったらほぼ100%「Delicious」が出てきますよね。

ところが身体で英語を覚えていると、「おいしい」と言いたいときにいろんな単語が浮かんできます。

定番の「Delicious」はもちろん、Delicious では物足りない!と感じたら「Super!」「Wonderful!」「Lovely!」なんてこじゃれたセリフが出てくることも。

おいしいけれど Delicious というほどでもないと感じたら、「It's okay」「It's good」というように、可もなく不可もないというニュアンスを作り出すこともできます。

 

おいしい=Delicious と固定された知識ではないからこそ、言いたい言葉のバリエーションが幅広く、自由自在に英語を操ることができるようになるのです。

 

 

 

 

 

おわりに

英語を頭に叩き込む方法を教育されてきた世代の人たちは、それがいかに非効率的で役に立たないやり方だったか身に染みていると思います。

単語帳を全部覚えたからといって、覚えた単語をコミュニケーションで使いこなせるはずがありません。

必要なのは、身体で覚えること。そして、頭より身体が先に反応するくらいしみ込ませること。

それは、おうち英語で十分に身につけることのできるスキルなのです。

 

おうち英語は子ども向けの【オノマトペ】で楽しくスムーズに!

おうち英語で、オノマトペは使っていますか?

ギザギザ、きらきら、ピカピカ、プップー、など物のようすや動いてる状態を音で表すのが「オノマトペ(=擬音)」です。

 

実はオノマトペって、おうち英語で大活躍する大事なツール。

少しでも知っているだけで会話が盛り上がったり伝わりやすくなったり、何より子どもにとって簡単で使いやすいので、気軽に取り入れられます。

 

 

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オノマトペは初心者英語にぴったり

日本語のオノマトペは、わたしたちも小さな頃から家庭で使ってきたものばかり。

「✨」←この状態が「キラキラしている」と表すことにもなんの抵抗もなく、オノマトペを自然と認識できるようになっていますよね。

物が動く様子た状態、目に見えるものを言語化したものなので「イメージ」で覚えやすいんです。

英語をイメージで覚える重要さについては、こちらの記事で詳しくお話しています。

気になる方はリンクに飛んでみてくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

おうち英語で使えるオノマトペ

オノマトペが英語初心者にぴったりだとお話しましたが、おうち英語で語りかけをしているパパママでにオノマトペはおすすめ。

英語絵本や動画によく出てくるものや、日常会話でよく使うオノマトペをまとめてみました。

 

動物の鳴き声や仕草のオノマトペ

  犬の鳴き声:Bow wow(日:ワンワン)
  猫の鳴き声:Meow meow(日:ニャーオ)
  ライオンの鳴き声:Roar(日:ガオー)
  ブタの鳴き声:Oink oink(日:ブーブー)
  牛の鳴き声:Moo moo(日:モーモー)
  にわとりの鳴き声:Cock-a-doodle-doo(日:コケコッコー)
  カエルの鳴き声:Ribbit ribbit(日:ケロケロ)
  動物が穴を掘る音:Dig dig(日:???)
  動物がにおいを嗅ぐ音:Sniff sniff(日:クンクン)
  ハチが飛ぶ音:Buzzzzzz(日:ブーンブーン)

 

動物は、日本語と同じように鳴き声や動きなど、いろんな表現にオノマトペが使われています。

日本語とだいぶかけ離れた音が多くなかなかしっくり来ないかもしれませんが、英語絵本を読んでいるご家庭では聞きなじみのあるものも多いのではないでしょうか。

 

ちなみにわが家の子ども達は英語教育のない幼稚園に通っていたので、動物の鳴き声は日本語を優先的に覚えてもらうようにしていました。

何もかも英語優位で教えるのではなく、これは日本語のほうが大事そうだと思うものは英語のプライオリティーを落としても大丈夫です!

 

おうち英語の会話では、ごっこ遊びなんかでこんなふうに取り入れることができます。

  Look! The lion is roaring!(見て!ライオンがガオー!って鳴いてるね)
  What do pigs say? They say oink oink!(ブタはなんて鳴く?正解はoink oinkだよ!)
  Careful! I saw a bee buzzing around here.(気を付けて!さっきこのあたりでハチがブンブン言ってるのを見たよ!)

 

 

 

 

 

人や物の状態のオノマトペ

  キラキラ:Twinkle, Glitter
  ピカピカ(点滅):Blink blink
  ザーザー:Pour
  ポタポタ:Drip
  ゴロゴロ(カミナリやお腹の音):Rumble
  パタパタ:Flip-flop
  ぽっちゃり:Chubby
  つやつや:Silky

 

人や物の状態を表すオノマトペは、日常生活で使う頻度が高いもの。

正しい英語がとっさに頭に浮かんでこなくても音を活用して伝えることができるので、オノマトペのほうが覚えやすければまずそちらからおうち英語に取り入れてみるのも良いアイデアです。

  It's glittering!(キラキラしてるね)
  Did your tummy just rumble?(今お腹グゥって言った?)
  Your skin is so silky.(あなたのお肌つやっつや)

 

物や人が動いている状態のオノマトペ

  バシャバシャ:Splash splash
  バーン:Bang!
  シュッポシュッポ:Choo choo
  プップー(クラクションなど):Beep beep!
  ぴょんぴょん:Jump jump
  ベチャッ:Squash!
  ピッピッ(機械の操作音):Dit dit...
  ガッシャーン!(衝突音):Crash!
  ガタンゴトン:Clickety-clack
  ヒューヒュー(風の音):Swish swish

 

物や人が動いている状態のオノマトペもまた、日常的に頻出する表現です。

汽車や電車、クラクションの音など、英語の動画でもよく出てくる音なので、コンテンツをかけ合わせればあっという間に聞き慣れることができます。

おもちゃの電車を走らせながら「Choo choo!」と言葉にしてみたり、こんなふうに語りかけに取り入れてみることも。

  You are not supposed to splash water on someone, okay?(人に水をバシャバシャしちゃダメよ、分かった?)
  Wait! Your car is going to... Oh! Crash!(待って!あなたの車・・・うわ~!ガッシャーン!)←ミニカー遊びなどで
  Look, that car is beeping the horn. I wonder why.(見て、あの車プップーって鳴らしてる。なんでだろうね)

 

人が発するオノマトペ

  はぁ…:Sigh
  ゴホンッ:Ahem ahem
  フゥ~:Phew
  グーグー(いびき):ZZZ
  オエッ:Yuck!

 

日常会話の中で非常に役立つ音なので会話の合間に入れることもでき、覚えてしまうと使いやすいです。

  Sigh...I feel sick.(はぁ…体調悪い)
  Phew! We made it (フゥ~!間に合った~!)
  Yuck! I can't eat it !(オエッ!これ食べれない!)

 

物の感触を表現するオノマトペ

  さらさら:Smooth
  ふわふわ:Fluffy
  ネバネバ:Sticky
  もちもち:Chewy
  サクサク:Crispy
  ギトギト:Greasy

 

Smooth や Crispy など日本語で普通に使われている言葉もあるので、比較的トライしやすいのではないでしょうか。

  I love this fluffy pancake!(このフワフワパンケーキ大好き!)
  The bubble tea is chewy.(タピオカはモチモチしている)
  My fingers are all greasy after I ate fried chickens!(からあげ食べたから指がギトギト!)

 

 

 

 

 

オノマトペはおうち英語にぴったり

オノマトペは子ども向けの英語動画やアニメ、絵本でもよく使われる表現なので聞きやすく、親しみやすく、アウトプットもしやすいのが特徴。

英会話が苦手だったり、文章で話すのはハードルが高い!というパパママも、お子さんと一緒にオノマトペを使うところから始めてみるというのも1つの手段です。 

 

ここまでオノマトペを見てきた中でお気づきの方もいるかもしれませんが、実は英語のオノマトペってそのまま動詞として使えるんです。

日本語でライオンの鳴き声のオノマトペは「ガオー」ですが、動詞は「吠える」ですよね。

ところが英語だと、オノマトペも動詞も「roar」になります。

「The lion is roaring.」という文章は、「ライオンがガオーと言っている」にもなれば「ライオンが吠えている」にもなるので、日本語よりも統一感があって分かりやすいのです。

 

こちらの記事でお話しているように、日本語は同じ意味でも違う言い回しをする言葉が多いので(例:ワンワンと犬など)子どもが使ういわゆる赤ちゃん言葉をいずれ直さなければいけませんが、英語は最初から同じ単語を使うケースが多いので直す手間がないんです。

考えようによっては、オノマトペも最初から英語で覚えてしまう方が楽だというわけです。

 

おわりに

日本語よりも統一感があってコミュニケーションにぴったりなオノマトペ。

日常会話で活用して、おうち英語をさらに楽しくスムーズにしていきましょう。

 

DWEなしでもおうち英語はできる|わが家でDWEを使わない3つの理由

今や英語育児の代名詞とも言えるディズニー英語システムDWE。

DWEを使って英語がペラペラになったり発音がネイティブ並みになったりという声もあり、一度は憧れる大型教材ですよね。

そんな大人気のDWEですが、わが家では一度も使わずにバイリンガルキッズを育てています。

この記事では、わが家でDWEを使わない3つの理由についてお話していきます。

 

DWE購入を検討しているパパママの判断材料になればと思います。

 

 

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DWEとは?

Disney World English という子ども向けの英語学習教材。

0歳の赤ちゃんから始めることができて、全ての教材を使い終わるまでに5~10年かかるご家庭が多いそうです。

名前の通りディズニーの英語教材で、CDやDVD、本、おもちゃなど幅広いアイテムとともに英語を楽しく学ぶことができます。

 

より詳しく知りたい!という方は、公式サイトの情報を参考にしてみてくださいね。

 

わが家でDWEを使わない3つの理由

理由1:DWE中心の生活ができない

このDWEという教材は、子どもにDVDを見せたりCDを聞かせたり、英語をしゃべるおもちゃで遊ばせたり…という楽ちんなものではありません。

子どもがDWEに夢中になってくれるように、集中してくれるように、効率的に英語を学べるように、家族総出でなりふり構わずDWEを使い倒す!という覚悟が必要。

DWE中心の生活になるくらい全エネルギーを注ぎ込むことができなければ、この教材を活用することはできません。

 

パパママにそこまでの熱意がなく、結局子どもも飽きてしまって教材はしまい込んだまま…というご家庭も数多くあるのが現実。

 

DVDやCD、おもちゃもクオリティーは抜群ですが、より効率的に英語を学習できるように「内職」と呼ばれる作業をパパママが行うことも暗黙のルールです。

スキャナーやラミネーターを追加購入して細々とした教材をアレンジしたり、より使いやすく、より子ども達がハマるように教材を作り変えたりする作業も、DWEの英語育児には含まれてきます。

もちろん「内職」はしなくても全然OK。ただ、しないと子どもがすぐに飽きて使わなくなってしまったり、教材が無駄になってしまう可能性もあるので、DWEを活用できているご家庭のほとんどがしているようです。

 

わが家はまずわたしがディズニーに興味がないので、DWEを買っても子どもたちと一緒に楽しむ自信がありませんでした。

よく無料で配られているお試しDVDなどのように、子どもにちょろっと見せておけるくらいの感覚であればとっつきやすいのですが、なにせパパママも全力で教材を使わなければいけないというのがあまりにも高いハードルで、ただでさえディズニーに興味のないわたしでは絶対にお金を無駄にしてしまう…と判断し、DWEがわが家のおうち英語アイテムの候補に入ることはありませんでした。

 

理由2:コスパが悪すぎる

DWEはほかの英語教材に比べて飛び抜けて高級で、よほど経済的に余裕のあるご家庭、もしくは中古購入でなければ手を出しにくいもの。

わが家もごくごく一般的な家庭なので、総額100万円という金額を英語教材のためだけにつぎ込むという選択ができませんでした。

 

もちろん、支払ったお金のぶんだけ英語力がついてリターンがあるのであれば話は別。

むしろたった100万円で英語力がそこまでつくのであれば、安い買い物だといってもいいでしょう。

しかし、わたしが考え行き着いた結論は「コスパ最悪」というものでした。

 

継続できなければ全て無駄になる

そもそもDWEを購入して使いこなすことができなければ、英語力も何もつきません。

そうこうしている間に子どもは大きくなり、日本語が堪能になり、いつの間にかディズニーDVDの英語も聞き取りにくく嫌がるようになり…という可能性を考えると、はじめにドカンとお金を支払って購入するのはあまりにもリスクが高いと考えました。

バイリンガル育児15年計画という記事でもお話しているように、それだけの年月をかけて全力でDWEを使い倒す覚悟がなければ、そんなに大きな買い物は怖くてできません。

 

ディズニーが好きだから英語も頑張れる!英語への執着が強くてどんな教材でも使いこなすつもりでいる!というくらいの覚悟がなければ教材はいずれ埃をかぶってしまう。

そう考えると、コスパという点でわたしは低評価をしました。

 

同等のコンテンツが無料で入手できる時代

当たり前かもしれませんが、DWEのクオリティーはかなり高いです。

ディズニー好きにはたまらない、家じゅうがディズニーで溢れるくらいのボリュームとインパクトでしょう。

しかし、それを除けば同じくらい英語学習に効果的なコンテンツは無料で入手できます。

上でお話したように、結局購入後も「内職」などの細かな作業を経てやっと活用できるコンテンツと化していくのに、あまりにも価格が飛び抜けています。

ほとんどディズニープライスなのでは?と思ってしまうくらいです。

 

そう考えると、わが家にとってはDWEを使う必要はまったくなく、Youtube動画Twinkl などの無料教材、語りかけなどお金のかからない取り組みこそが、気楽に毎日続けていける方法だという結果にたどり着きました。

お金を払ってしまうと、どうしても「使わなきゃ」「元を取らなきゃ」と必死になってしまうもの。ただの言葉を習得するだけなら、お金をかけず日常的に「使う」だけで十分なことも多いんです。

 

理由3:プレッシャーになる

DWEにかかわらず家庭学習の教材全般に言えることなのですが、購入したからには毎日コツコツ続けなきゃ!長く続けなきゃ!結果を出さなきゃ!というプレッシャーが常にのしかかります。

わたしも貧乏性なので、買ったものはその額以上の成果が出ないと納得できないんです(笑)

せっかく楽しく始められるはずのおうち英語も、そのような形で義務化してしまうと一気にコミュニケーションツールから1つの科目と化してしまいます。

英語を「勉強」「やらなきゃいけないこと」だと思われてしまったらアウト。

そうならないために、わが家ではDWEのような「長期間続けましょう」という謳い文句の教材を取り入れることはありませんでした。

 

DWEを買うのと同じくらいの金額を出して、いずれ短期留学でもしたほうがよほど英語力がつくのでは?とさえ思ってしまいます

 

わが家で子どもが小さな頃から大事にしていた「外遊び」。

この外遊び時間を削ってディズニーのDVDを見せるよりも、外遊び自体を英語でするほうがメリットが多いと判断したのです。

 

 

 

 

 

こういうパパママはDWE向き

わが家では採用に至らなかったDWEですが、利用するメリットはたくさんあります。

わたしは英語経験もあることから、おうち英語をするにあたって何をどう始めたらいいのかも自分で考え実践してきましたが、英語が苦手なパパママにはありがたい点も数多くあるからです。

 

こういうパパママはDWEが合っているのではないかと思うポイントをご紹介していきます。

  

1. 多忙なパパママ

おうち英語をする上で欠かせない、動画や本などの英語系コンテンツ。

DWEを購入することで、これらのコンテンツを一括で入手できるので、パパママからすればその中から適切な順番でお子さんに紹介していくだけ!というシンプルな使用方法も、DWEのありがたいポイントだと思います。

隙間時間に内職はする必要があるかもしれませんが、内職をせず教材をそのまま使うこともできますし、DVDや絵本、おもちゃなど全種類揃った状態で入手できることは多忙なパパママにとっては効率的。

 

わが家は基本的にわたしが全て英語コンテンツを管理しているので、動画も絵本も1から自分で調べたり探したり、その中から子ども達の英語力に適したものをピックアップし、子どもに見せてみて興味がなければまた振り出しに戻り…

という地道な作業が発生しています。

ディズニー好きな家族だったらテーマはディズニー1本で十分なはずなので、この手間を考えるとDWEで一括購入できるメリットは大きいでしょう。

 

2. おうち英語仲間がほしいパパママ

DWEユーザーは全国にたくさんいらっしゃいます。

フルセット購入や中古購入といろいろ分類されていて、同じ購入方法の人と交流を深めているケースが多いです。

同じ教材を使って育児をしている仲間と情報交換ができるのは心強く、またおうち英語を効率的に楽しく進められる秘訣でもあります。

 

完全オリジナルおうち英語だとつまずいたとき参考にできる前例も少なく、アドバイスを求められる仲間も少ないので、英語が苦手でおうち英語に自信がないパパママはDWEで仲間を作るというのも立派な方法になるでしょう。

  

3. ディズニー好きなパパママ

言わずもがな、ディズニー作品を純粋に楽しめるファミリーであればDWE効果でおうち英語が充実するはず。

DWEをしているディズニー好きファミリーは内職も家族総出で楽しく行っていたり、会員特典のオンラインイベントなどにも積極的に参加していて、DWE生活を思いきりエンジョイしている印象があります。

やはり好きなものがテーマになっていると最強ですし、パパママの好きなテーマであれば自然と子どもも好きになります。

それがおうち英語を楽しくするポイントになりますよ。

 

 

 

 

 

DWEが必要かチェックしてみよう

おうち英語=DWEというイメージが根付いてしまっているかもしれませんが、決してそんなことはありません。

相性の良いご家庭では効力を発揮するかもしれませんが、わが家のように活用できないパパママもいて当然。

100万円もかけなければおうち英語ができないなんて、そんな理不尽なことはありませんのでご安心ください。

 

みなさんのご家庭にはDWEが必要か、チェックリストで見ていきましょう。

 

1. ディズニーで英語漬けになれる?

基本的にディズニー好き家族でなければDWEを骨の髄まで使い尽くすことは難しいと思います。

それも単にディズニー映画を観て楽しむだけではなく、あくまで「英語教材」。

娯楽とは少し違った形でディズニー作品を日常に取り入れることになり、内職も発生し、オンラインイベントにも参加。

家族総出でDWEっ子になる必要があります。

 

その生活を5~10年続けることができるか、もう一度考えてみましょう。

  

2. DWEグッズ、本当に全部必要?

一括購入のため、全ての教材が一度にドカンと届くタイプのDWE。

初めはやる気に満ちていて、DVDも絵本もカードもキラキラして見えるかもしれません。

お子さんもその豪華なラインナップに食いつくこと間違いなしでしょう。

しかしその教材全部が必要なものかどうかもまた、考えたいポイントです。

子どもが気に入るかどうかも分からない、相性が良いかどうかも分からない、もしかしたらグッズの半分くらいは子どもが無関心かもしれない…それが一括購入の怖いところ。

 

どうせお金をかけて英語育児グッズを買うなら、そのときその年齢で子どもが興味のあるものに手を変え品を変え、常に一番効果の高い方法で行っていくほうがずっと生産的です。

 

おうち英語の失敗談に、やり方にこだわりすぎてチャンスを逃してしまったというお声も多数聞かれます。

DWEのように高価な教材を買ってしまったからこそずっとしがみついてしまい、本当は他のやり方のほうが合っていたのに教材を押し通してしまった結果、英語嫌いになってしまうというケースも少なくないのです。

おうち英語はいろいろなやり方やテーマをつまみ食いしながら、そのときにベストな方法を常に模索することが成功の秘訣です。

 

3. お金をかければ良いと思ってない?

高いお金を払えば必ず英語力がつく!と誤解している方が非常に多いです。

残念ながら、そんなことは一切ないのです。

基本的に、支払う金額と得られる英語力は比例しないものと考えてください。

高いお金を払って留学をしたって英語力が必ずつくとは限らない。すべては本人の意欲や行動にかかっているからです。

そう考えると、幼児向けの英語教材はパパママの意欲と行動にかかっているということになります。

 

おうち英語は、支払うお金で決まりません。

パパママの意欲ややり方、いかに高クオリティーな取り組みをプロデュースできるかどうかで子どもの英語力は左右されます。

わたしがブログでご紹介しているのが、まさにその「お金をかけない高クオリティーなおうち英語」。

おうち英語=DWEというイメージが離れないという方に参考にしていただきたい取り組みをたくさんご紹介しています。

 

 

 

 

 

おわりに

わが家ではDWEを使わずに、極力お金をかけずにおうち英語を行っておりますが、2人の子ども達はすっかりバイリンガルに育っています。

ディズニーのDVDを見なくても、タッチペンで遊ばなくても、ディズニーのオンラインイベントに参加しなくても、バイリンガルになる方法はいくらでもあるのです。

 

英語はただの言葉。

ただの言葉を習得するためだけにローンを組まなければいけない日本の英語教育に、もっと身近で気軽なおうち英語が参入できるようになる未来が待ち遠しいですね。

 

英語は幼少期から|英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットとは

英語を幼少期に始めるべき理由は多くの専門家が根拠を示しているように、柔軟性の高い幼少期のうちに英語脳の土台を作ることができるからです。

そんなメリットだけ知っていても、「別に必須ではないし」と考える方が多いと思いますが、メリットがあるということはデメリットも生じてくるのです。

 

この記事では、英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットについて解説します。

 

 

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英語を始めるのが遅い3つのデメリット

英語を始めるのが遅いと生じる3つのデメリットは、年齢に比例してどんどん大きくなっていく厄介なもの。

それが肥大化しない低年齢のうちに英語に触れておくべき理由でもあります。 

 

1. 柔軟性が衰え偏見を抱く

早期英語教育の最大のメリットは子どもに柔軟性があること。

柔軟性の有無で英語の習得スピードがまったく違ってきます。

こちらの記事でご紹介している、カナダの有名な「イマージョン教育」と呼ばれるバイリンガル教育。

イマージョン教育のメリットとしても、このような3点が証明されているのです。

  子どもの脳は柔軟なので、新しいことを覚えるのに非常に有利である
  子どもは生まれつき、言語にさらされるだけでその言語を自然に獲得する能力がある
  子どもの年齢が低ければ低いほど、言語を獲得するにあたっての偏見が少ない

これらのメリットが該当するのはすべて「子ども」。

イマージョン教育も幼稚園に入園するタイミングで始まるので、遅くとも2~3歳のうちに英語に触れさせておくことで柔軟性を伴う習得が叶うのです。

子どもは、大きくなればなるほど自分なりの「基準」や「好き嫌い」を定めていき、少しでもそのラインから外れると拒絶したり消極的になる…という行動がみられるようになります。

 

子どもの頃から使う言語が100%日本語だったら、

「ここではみんな日本語を話す」

「日本語が話せれば他の言語はいらない」

「英語を話すと生意気と言われる」

という偏見を抱き、そこから英語を学ぶのが難しくなってしまうのです。

 

偏見を抱くのは年齢だけではなく、日本の排他的文化の影響もあるのではないかと思うよ

 

英語を口にするだけで「なんか喋ってみてよ!」と冷やかしのような言葉をかけられるのも日本特有ですが、そういう世間の「英語の扱い方」を子どもはよく見ています。

英語を特別視している日本文化が、子どもの意欲を英語から遠ざけてしまっていることも大いにあるのです。

そんな不安も、柔軟性の高い幼少期から英語を日常化しておくことで「英語は特別なものではない」という当たり前の認識を持ってもらうことができます。

子どもに「新しいものを柔軟に受け入れる力」が十分に備わっているうちに英語に触れさせることが大切なのです。

 

2. 英語に割く時間がなくなる

幼少期、特に保育園や幼稚園に入る前の自宅保育期間は24時間子どもと一緒にいられるので、英語育児をする時間の余裕があります。

ところが小学生になると朝から夕方まで勉強、友達との時間、ゲームなど自分の好きなことをして過ごすようになるので、一気に親子の時間が減ってしまいます

中学生にもなれば部活や受験も始まり、なおさら英語のための時間など残っていません。

そのタイミングで初級英語を始めるというのはあまりにも過酷なのです。

 

  幼児期:脳の柔軟性は抜群で、毎日時間もたっぷりある
  中高生:脳の柔軟性は衰え、やることが山ほどあって忙しい

比較してみると、どちらが英語を始めるのに適しているか 一目瞭然ですよね。

大きくなったとき部活や受験、本人の好きなことに集中できるよう、英語の基礎は幼少期に作っておいてあげると、後々の負担も軽くなるでしょう。

 

3. リスニング力の土台が作られない

「人間の聞き取り能力は生後半年までに作られて、それ以降は細かな音の違いが聞き取りづらくなる」という説をよく聞きますが、生後半年以降に聞き取り能力の伸びが遅くなるという理論はこのようにきちんと証明されています。

赤ちゃんは生後6カ月ほどで、母語以外の母音を聞く力が消失し、「ア」もaも同じように「ア」としか聞こえなくなります。*1

ただ、わたし自身が英語を「音」で学び始めたのが思春期以降だったにもかかわらず今では聞いて話せるレベルに到達しているということ、そしてわが家の子ども達も生後半年を過ぎてからおうち英語を始めましたがリスニング力はほとんど問題がないことなどから、「生後半年で聞き取り能力の成長が止まる」というのは、あくまでネイティブスピーカーを基準にしている理屈であると推測しています。

 

子どもをネイティブスピーカー並みにしたければ、生後半年までに英語をたくさん聞かせよう!という助言であって、生後半年を過ぎてもある程度のリスニング力はつきますし、ネイティブとふつうに会話ができるレベルに到達することはできます。

 

ただし、遅くとも幼少期のうちに始めておく方が吉。

赤ちゃん期~幼少期にたくさんの英語をインプットしてきた子どもは、その大切な時期にしっかりと「リスニング力の土台」が作られます。

この「リスニング力の土台」とは具体的に何かというと、

  長い英文を聞いたとき1回で覚えられたり、すぐに復唱することができる
  間違った英語も、1回訂正するだけですぐに直る

このようなことが自然にできるようになっていく力のこと。

 

たとえばわたしたちも、突然「この竹やぶに竹立てかけたって言ってみて」と言われたとき「え?この... 竹?竹やぶ?竹やぶって... え?」とはなりませんよね。

「この竹やぶに竹立てかけた」 と聞いたら、早口言葉であることは置いておいて「この竹やぶに竹を立てかけるということ」だと瞬時に認識できるんです。 

それは、「この」も「竹やぶ」も「竹」も「立てかける」も全部、知っている言葉だから。

知っている言葉が並べられているだけだから、早口言葉だったとしてもそれなりに聞き取れるのです。

英語でも、同じことが起こります。

 

幼少期に十分なインプットをしてきた子どもは、長い文章を聞いたときでも知っている言葉が多いので、全体的にサラリと聞き取ることができてしまうんです。 

そして英語のルールも把握しているので、たまに間違えてしまっても訂正されるとすぐに「そういうことか!」と気づくことができ、1回指摘されただけですぐに直せるという強みも手に入れることができます。

 

一方、インプット経験が少ない子どもは、リスニング力の基礎がついていません。

それゆえ、聞いた英語をそのままリピートする行為すらハードルが高くなります。

インプット量が足りていないので、聞き取れないだけではなく発音も身についておらず、アウトプットもできない…ということに。

言語習得の基本はインプットとアウトプットを繰り返すことですが、その経験が全くないということは全体的な習得スピードはずっと遅いままになってしまうのです。

 

 

 

 

 

「英語始めるの遅かった」と思ったら

とはいえ、幼少期に大切なのは英語育児だけではありません。

ほかに習いごとをしているお子さんもいますし、勉強ではなく工作や外遊び、泥遊びだって大切な学びの1つです。 

 

そうこうしていたら幼少期を過ぎていた!

もう英語を始めるのは諦めるべき!?

と思っているパパママに朗報!

 

幼少期を過ぎると脳の柔軟性も衰え、徐々に言語に対する偏見も生まれてきてしまいますが、それでも幼少期とは違ったアプローチをすることで近い効果を狙うことが可能です。

 

洋楽を聴いてみる

音楽が好きだったり、好きな海外アーティストがいたりしたら、洋楽を聴いてみることをおすすめします。

サビの部分で同じ言葉や言い回しを繰り返すタイプの歌からトライしてみると、立派なリスニングの教材になります。

わたしの友人(同じ英文科卒)は洋楽が大好きで、毎日ずっと聴いていただけでリスニングがとても得意になりました。

ただ、当然ですが洋楽を聴くだけではアウトプットスキルはつかないので、コミュニケーション英語を学びたい場合にはプラスアルファで別の取り組みが必要になります。

 

そしてこの方法、ちょっとした裏技も。

実は、K-POPが好きな人にも向いている方法なんです。

K-POPというと大半が韓国語や日本語の曲ですが、アーティストによっては英語で歌っている方もいます。

その「K-POPの英語曲」が、英語学習に適しているのです。

わたしが昔からよく聴いていた、Wondergirls という韓国ユニットの「Nobody」。

www.youtube.com

この曲も良い例なのですが、英語話者が多くはない韓国人が歌う英語の歌はノンネイティブでも聞き取りやすく、歌詞も少し簡易化されているものが多いのです。

歌詞付きver.も載せておくので、ぜひ読みながら聴いてみてください。

ゴリゴリのネイティブ歌手が歌う洋楽と比べても、だいぶ聞きやすいはずです。

www.youtube.com

また、日本人が混同しがちな「LとR」や「ThとS」なども、韓国人の英語だときれいに区別されていることが多いので、リスニング教材にはうってつけですよ。

 

ディズニー映画を英語で観る

幼少期を過ぎても、ディズニー映画を英語で観るという取り組みなら楽しく継続できます。

英語オンリーではハードルが高いので、日本語字幕付きでトライしてみましょう。

吹き替えとは違い海外の作品を等身大で楽しむことができますし、本場の言語で観ると臨場感が違います。

 

何度観ても飽きないお気に入りの作品がある場合は、ストーリーをある程度把握できたら日本語字幕なし、もしくは英語字幕に切り替えてみても良いでしょう。

展開が読めれば英語音声のみでも楽しむことができるだけでなく、日本語字幕に頼らないことで少しずつ音声そのものを聞き取れるようになっていきます。

 

低年齢で言語の違いも分からないまま聞き取れるようになる感覚とはまた違った好奇心や達成感が年齢が進んで芽生えることもありますので、ぜひ挑戦してみたい取り組みの1つです。

わたしは英語アニメの部分的な単語が聞き取れたことがとても嬉しくて、「これが全部聞き取れるようになったらもっと楽しそう!」と強く感じたのを今でも覚えています。好奇心旺盛なお子さんだったら、わたしのように「何この言葉!知りたい!」と思うきっかけになるかも。

 

英語で趣味を始める

英語「を」ではなく英語「で」学ぶことは、言わずと知れた言語習得の近道。

幼少期から英語を日常化することでそれが叶うわけですが、年齢が進んでからだとなかなかハードルが高いもの。

しかし、英語で趣味を始めるという気軽で楽しい方法もあります。

料理に興味があったら英語のレシピ動画でトライしてみたり、カラオケが好きなら洋楽の歌詞を覚えて歌ってみたり、読書が好きなら洋書にトライしてみる…趣味として普段から行っていることを、英語でやってみるという比較的シンプルなやり方なので、新鮮味も感じられて新たな楽しみになるかもしれません。

 

英語を勉強するのではなく、あくまで趣味を英語バージョンにするだけなので最初は神経を使うかもしれませんが、勉強と比べると苦痛さはグッと減るのではないかと思います。 

 

ポイントは「意欲」か「日常化」

英語を始めるのが遅かった場合、大きなきっかけがないと英語学習に踏み込めないことが多いです。

年齢が進んだ子どもがスムーズに英語を習得していけるポイントは、意欲か日常化のどちらかが生じること。

 

ご紹介した、

  洋楽を聴いてみる
  ディズニー映画を英語で観る
  英語で趣味を始める

という方法で英語に興味を持ち意欲的になってくれたら、そのまま英語学習の扉を開いていきましょう。

幼児期ではなかなか手を出しにくい英検ジュニアなどにトライしてみるのも良いですね。

英語という異国の言葉に少しでも親しみを持ち「理解したい」と思う気持ちがあれば、方法やチャンスは無限大にあります。

幼少期を過ぎたからといって英語習得を諦める必要はまったくないのです。

 

そして、意欲的になれない場合に活用したいのが英語の日常化。

幼少期に行う日常化とはまた違ったアプローチで、日常生活に英語を取り入れていきましょう。

洋楽、ディズニー映画、趣味を英語で始めることも日常化の1つ。

毎日何かしらの形で英語に触れ、せめてリスニングだけでもできる環境を整えておくと身体への吸収が違ってくるでしょう。

 

 

 

 

 

おわりに

英語を始めるのが遅いと生じるリスクのあるデメリット。

  柔軟性が衰え偏見を抱く
  英語に割く時間がなくなる
  リスニング力の土台が作られない

これらを少しでも払拭するために幼少期から英語に触れておくことが大切です。

しかし、もし幼少期に英語を始めるタイミングを逃してしまったとしても

  洋楽を聴いてみる
  ディズニー映画を英語で観る
  英語で趣味を始める

このような方法で挽回を試みてみましょう。

 

日常会話に英語を取り入れてみたり、英語動画やおもちゃが当たり前に感じられたり、英語という言語に抵抗も偏見もない状態で自然に習得できるのは幼少期の最大の強み。

この記事では、幼少期に英語を取り入れない場合に生じるデメリットについてお伝えしました。

 

パパママもお子さん本人も後々ラクできる!大きくなってから初級英語でつまずかずに済む!そう思って、幼少期から英語育児を始めてみませんか?

パパママの英語力は関係ない、お金をかけないゆるいおうち英語について、当ブログでご紹介しています。

他の記事もぜひ読んでいただけるとうれしいです。

 

【完全保存版】おうち英語ブログ|お役立ち情報まとめ

 

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この記事では、当ブログに散りばめられているおうち英語情報をジャンルごとにまとめてご紹介しています。

この記事1つで、おうち英語とは何か?何をすればいいのか?がまるわかり。

ぜひご活用ください。

 

 

 

おうち英語におすすめの動画

おうち英語で活躍する動画のご紹介、そして動画の選び方や付き合い方についてまとめているカテゴリがこちら。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

英語が苦手なパパママ向け情報

パパママは英語が苦手だけれど、おうち英語をしてみたい!

大丈夫です。おうち英語に親の英語力はさほど関係ありません。

英語が苦手なパパママでも気軽に始められる取り組みやコツを発信している記事を参考にしてみてください。

 

英語経験者のパパママ向け情報

英語経験があり、ある程度おうち英語が進められそう!語りかけくらいならできそう!というパパママ向けに、おうち英語で取り入れやすいフレーズをご紹介した記事をまとめました。

 

実は身近なおうち英語

おうち英語って、家で親が子どもに英語を教えるという固定観念があるがゆえに難しく考えてしまいがちなのですが、実はもっと気軽に始めてOKなもの。

では、どんなやり方があるの?をまとめた記事がこちらになります。

 

 

おうち英語、思っているよりたくさんの選択肢がありますよね。

それぞれのご家庭に合う方法を細く長く継続することが何より大事。

無理をせず、背伸びせず、日常生活の中に自然と英語が溶け込むようなやり方をピックアップしてスタートしてみてくださいね。

日本語特有の表現を英語にしよう|訳すときのたった1つのコツとは

日本語にはあいまいな表現やややこしい言い回しが多いですよね。

それらを英語にするとき、どのように訳していますか?

実は気をつけるべきことはただ1つ、直訳せず本当に伝えたいことを英語にすること。

このたった1つのコツを掴むだけで、日本語特有の表現もスムーズに英訳することができるようになります。

 

 

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英語と日本語は直訳をしない

まず最初に、日本語と英語はまったく別の言語であり、言語ルールや文法、発音、何に関しても正反対。

正直言って、英語と日本語は仲良くできない言語同士です。 

日本語特有の表現を英語にしたいとき気をつけるべきことは、「直訳しないこと」に限ります。

これだけ気をつけながら、難しい日本語を英語にスムーズに訳していきましょう。

 

中高で習う英語の知識を持ったままだととても偏った認識が抜けず、日本語に訳したときほんの一部の意味しか浮かんでこなくなってしまいます。 

Good という単語1つにしても、基本的な意味は「良い」だけれど、実はあまり良くないときにも使われたり、可もなく不可もなくという場合にも使われたりします。

常に直訳をしてしまうのはNG!英語と日本語は完全に切り離して考えるようにしましょう。

 

英語に訳しづらい!クセの強い日本語6選

おうち英語でもよく使うのに、日本語のクセが強すぎて英語に訳せない!というお声の多い表現をご紹介していきます。

 

1. 「よろしくね」

いろいろな場面で使えるけれど、便利がゆえに英語に訳しづらい代表的な日本語。 

様々な使い道があるからこそ、なおさら直訳してしまうのは危険なんです。

いろいろな「よろしくね」の使い道に合わせて、上手に英語に置き換えてみましょう。

 

パターン1. 「はじめまして」という意味

「はじめまして、よろしくね」という意味で「よろしくね」を使いたいとき。

これを英語にするのは意外とシンプル。

一度は聞いたことのある言い回しばかりだと思います。 

  Nice meeting you.
  Pleasure to meet you.
  Great to meet you.

中学英語で習うような単純なあいさつ表現でOK。

もしもう一言付け加えたい場合、その時に相手に感じたことをそのまま英訳してみましょう。

  I hope we can become good friends!(良いお友達になれたらうれしい!)
  I'm sure we can get along.(わたしたち、仲良くなれそうだね)

こういうふうにストレートな表現を付け加えるだけで、より気持ちのこもった言葉になります。

  

余談ですが、SNSのプロフィールで「よろしくお願いします!」という一文そのまま英語にしたかったのか、Thank you in advance! と書かれているページを時々目にします。

この Thank you in advance! は、人に何かをお願いするときに「じゃ、よろしく!」という意味で使う用法に近いので、「はじめまして、よろしく」という意味ではなくなってしまいます。  

in advance! は「前もって」という意味なので、Thank you in advance は「先にお礼言っとくね!」みたいな意味で「よろしく」というふうに訳されるよ

 

 

 

 

 

パターン2. 「これお願いね」という意味

お願いするときにも「よろしくね」をよく使いますよね。

ここでも直訳はせず、「よろしくね」という一言から結局何が言いたいのかを考えてみましょう。

  やっておいてもらえる?
  忙しいのに悪いね
  ありがとう

こういった言葉をぎゅっと凝縮したのが、ここでの「よろしくね」であることが多いと思います。

つまりこの場合でも、それらを英語に直すことで解決するのです。  

  Would you mind if I ask you to 〇〇?(〇〇をお願いしても差し支えございませんでしょうか?)
  It will be great if you can accept this.(これをお願いできたらとても助かるのですが)
  I know you're busy, but I'm sorry to ask this to you.(忙しいのにこんなことお願いしてすみません)

「よろしくね」ほど便利で、なのに明確な意味が伝わりづらく、いろいろな思いが凝縮された一言は英語になかなか存在しません。

それゆえ、「よろしくね」に縛られずに思ったことをそのまま英訳するのが一番手っ取り早いのです。

  

ごめんね、よろしく~💦っていうニュアンスで伝えたかったら、I'm very sorry! I will definitely buy you some lunch next time!(本当ごめんね、今度ランチおごるから~!!)なんていうふうに、全然違った訳し方でもOK!

 

パターン3. 「よろしくお願いいたします」という意味

ビジネスシーンで使うことの多い形の「よろしく」になりますが、ここでも「自分が相手に一番伝えたいこと」を英語にするというシンプルなコミュニケーション方法が一番大切であり、求められることでもあります。  

  I am very appreciate your cooperation.(ご協力に感謝いたします)
  It will be wonderful if you can work on this issue with us.(我々と一緒に本件を進めてくださればとても嬉しいです)

というふうに、「よろしくお願いいたします」に込められた思いや願いを英語に訳す、というシンプルな作業から始めてみましょう。

  

そして、前述した「in advance」を付加した形もここでは役立つ表現となります。 

  Thank you very much in advance.(よろしくお願いいたします)

日本人がサラッと使う「ではよろしくお願いいたします~」に一番近い表現かもしれませんね。

「前もって、あらかじめ」という意味を持つ「in advance」を付けて Thank you と伝えることで、「前もってお礼だけ言わせてください」というニュアンスで相手に伝わります。

    

「よろしく」という表現があまりにも便利だから、深く考えずに乱用してしまいがち。
英語にしてみることで「よろしく」という日本語にどういう意味が込められているのか、どういう気持ちで使う言葉なのかを改めて考えることができるね。

 

2. 「お邪魔します/お邪魔しました」

自分を「邪魔者」として下げる表現「お邪魔します/お邪魔しました」。

日本人の国民性が如実に表れる言い回しですね。

この場合も、正しい言い方はとてもシンプル。

 

  お邪魔します
  招待されたとき:Thank you for inviting me.
  招待されてなくても:Thank you for having me.
  突然お邪魔してしまったとき:I hope I'm not bothering you.

 

  お邪魔しました
  招待されたとき:Thank you for inviting me.
  招待されてなくても:Thank you for having me.
  突然お邪魔してしまったとき:I hope I didn't bother you.

 

Invite(招く)という動詞を使っているものは、文字通り招待されたときに「今日は呼んでくれてありがとう」という意味で伝えられるもの。

Invite の代わりに Have という動詞を使っているものは、シチュエーションは選ばず「家に入れてくれてありがとう」 という気持ちを含みます。  

ホームステイの経験がある人は、ホストファミリーに「Thank you for having me!」という言葉を使って「ホームステイさせてくれてありがとう!」という思いを伝えたことがある人もいるのでは?

  

そして、最後の Bother(邪魔する)という動詞を使っているものは、「お忙しいところ、邪魔してないといいんだけど」というニュアンスが含まれます。

日本人が使う「お邪魔します」「お邪魔しました」とよく似た感覚で使うことができる表現。 

低姿勢で丁寧な印象を受けますね。

 

日本人が自分のことを「邪魔者」と表現し、人の家に入る時にもへりくだっている一方、英語では「招いてくれてありがとう!」という明るい表現に変わります。 

文化の違いが言葉に現れていて、それぞれの国民性を感じますね。

 

3.「ないわけではないんだけど」(否定の繰り返し)

日本人でも時々解釈を間違えることのある、否定形を繰り返す表現

直球で言ってもらえる方が分かりやすいんだけど…なんて思ってしまうこともありますよね。

これは、ド直球に言うと英語に訳さない方がいいです。  

理由は、単純に伝わりにくいから。

こういう言い回しも日本人の控えめな国民性が生み出した回りくどい表現。

わが家のおうち英語でも、こういった表現は避けています。

 

  ないわけではない
  ある

  思わないこともない
  思う

  悪いわけではないけど良いともいえないのかもしれない
  良いところも悪いところもある

 

このように、英語にするときは白黒はっきりした言い方を心がけましょう。

 

わたし自身日本生まれ日本育ちなので、日本語だとあいまいな表現を使うことはあります。
子ども達も日本人としてそういう言葉遣いをするのは問題ないですが、英語を話すときははっきり伝えるスイッチが入るといいなと思っています。

 

 

 

 

 

4. 「大丈夫」

"若者言葉"と言われている代表的な「大丈夫」。  

とりあえずの返事で言っておけば無難で、Yes の意味も No の意味も持っていて、どんな相手にも使えて、本当に便利な言葉です。

英語ではここまでオールマイティーな表現はなかなかありません。

その中でも、It's okay. I'm good. が一番ニュアンスが近いものになります。

Do you want another cup of water?(お水のおかわり要る?) と聞かれたら、It's okay.(大丈夫)  と答えれば会話は成立します。

 

では、 Are we gonna go shopping today?(今日お買い物に出かけない?) だったらどうでしょう?  

この場合に、日本語でよくある「いや、大丈夫(=行かない)」とやんわり断る返事をしたい場合、先ほどの It's okay. を使うと真逆の意味になってしまうのです。  

英語では、Yes! と答えた後に否定形を使うことはできない(意味が通らなくなる)ので、肯定なら買い物に行くし、否定なら行かない。それぐらいシンプルな構造です。

  

よって、Are we gonna go shopping today?(今日お買い物に出かけない?) に対し、「行かない」という意味を含んだ「大丈夫」を言いたい場合はシンプルに!はっきりと!No と返事をすることが必要。

It's okay. では、「OK! 行こうよ」という意味になってしまうことを頭に入れておいてくださいね。

はっきりと No! を言いづらい…という場合に、少しやんわりした表現をご紹介します。  

  No, I don't think so.
  Hmm I don't think we are.

直訳すると「私はそう思わない」という意味なのですが、No と言いたいときによく使う便利な表現の1つです。 

No, I'm not going. とか No, I don't wanna go. よりもやわらかい言い方で、「うーん、私は行きたいとは思わないかな」「私は…行かないかも」というニュアンスで使えます。

 

5. 「ちゃんと」

これもよく使うけれども、なかなか本質が伝わりづらい言葉の1つですよね。  

特に子どもに対して「ちゃんと」と言っても、「ちゃんとってどれくらい?」と素朴な疑問が浮かぶことでしょう。

英語でも Properly, Rightly, Well など「ちゃんと」や「しっかり」という意味を持つ言葉はあります。

しかし、日常的に「ちゃんと」という意味でこれらの副詞を使うことはほとんどありません。

日本語の「ちゃんと」を直訳すると使いたくなってしまう気持ちも分かるのですが、あまりに不自然な会話になってしまうのです。

  

たとえば、日本語だとついつい言ってしまうこんな言葉。   

「ちゃんと片付けなさい」

「ちゃんと起きなさい」

「ちゃんと着なさい」   

わが家では基本、子どもたちとの会話は英語なので、こういうときはこんなフレーズを使っています。   

Put back everything in the right place.(正しい場所に片付けなさい)

You have to get up when I wake you at 7:00.(お母さんが7:00に起こしたときに起きなさい)

Don't play with your clothes and wear them now.(洋服で遊んでないで着なさい)

英語で「ちゃんと」を意味する Properly, Rightly, Well を用いることはほとんどなく、何をちゃんとやってほしいのか、何に気を付けるのかを具体的に説明しましょう。

赤文字にしたところが日本語の「ちゃんと」に成り代わる部分。何をちゃんとしてほしいのか、子どもにも分かりやすく説明することを常に心がけています。

 

おかげで、日本語でついクセづいていた「ちゃんと」というあいまい言葉をほとんど使わなくなり、代わりにどうしてほしいのか詳しく子どもに要求することができるようになりました。
子どもも理解しやすく、状況もスムーズに変わる…いいことづくしです!

  

6. 「気をつけてね」

ふわっとした日本語の代表格「気をつけてね」。

出かけるときに言うのは定番ですが、食事中にも言ったり、はさみを使っているときにも言ったりします。

文脈で理解してねと相手に丸投げしているようで、究極のあいまい言葉だなと感じます。

さて、そんな「気をつけて」という表現、わが家でのおうち英語ではどういう訳し方をしているのかご紹介していきます。

  

パターン1. 「行ってらっしゃい」という意味

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  Enjoy your day!(よい1日を!)
  Have fun.(楽しんでね)
  Take care.(気をつけてね)

3番目の「Take care」が一番近い意味になり、別れ際のあいさつ代わりに使われる表現です。

わたしたちは日本語に慣れ親しんでいるので、「気をつけて」の一言にいろいろな注意喚起や愛情がこもっていることも理解できます。

それでも相手が子どもだと、もっと具体的に伝えなければいけない場面もあるのです。

行き先がはっきりしているときは、それに合わせて「気をつけてほしいこと」をストレートに伝えるとなお良いでしょう。

 

登校なら、

  Have a good day with friends!(友達と楽しく過ごしてね!)
  Study hard and have a good day!(良い1日にしてね!勉強もするのよw)
  Don't rush and careful.(あまり急がないようにね)

  

道路を渡った先の公園に遊びに行くなら、

  Make sure to look left and right before crossing the street!(道路を渡る前に、右左をよく見るんだよ!)
  You are not supposed to play with balls at the park, okay?(公園ではボール遊びしちゃダメだよ!)
  Come home around noon.(お昼ごろには帰って来てね)

こんな感じで、行き先や通る道に合わせた「こういうことに気をつけてね」をその都度伝えるのが一番、英語として伝わりやすいです。

  

パターン2.「こぼさないでね」という意味

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食事中によく言う「気をつけて」も、何に気をつけてほしいのか具体的に伝えてみましょう。  

  Hold your bowl with your both hands.(両手でお椀持って)
  You are gonna spill it!(こぼすよ)

  Careful not to spill it.(こぼさないようにね)
  You have to hold your plate with the left hand or you are gonna knock it over!(左手でお皿押さえないとひっくり返すよ!)

「気をつけて」に匹敵するオールマイティーな言葉が英語にないからこそ、何に気をつけるのか明確に説明する必要性が出てきて、コミュニケーションがより円滑になります。

    

パターン3.「ケガをしないように」という意味

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子どもがはさみなどを使っているときにもサラッと「気をつけてよ」と言いながら見守ることが多いですが、そんなときにもどうしてほしいかちゃんと英語にしてみてください。

  Careful not to cut your fingers.(指切らないようにね)
  Can you hold the scissor right way?(ちゃんと持てる?)

危ない場面だからこそあいまいな表現は避け、どんなことに気をつけるべきなのか明確に言葉にすることがとても大切です。

 

 

 

 

 

おわりに

日本語特有の意味を持つ言葉を英語にするには、「訳す」というより「本当に伝えたいことを言葉にする」という意識が大切です。

そのためにも、日本語と英語はまったく別の言語だと切り離して考えるようにしましょう。

特に日本文化の性質上、曖昧な表現やややこしい言い回しが多いです。

それをそのまま英語にするのは難儀。

一度日本語で思い浮かべたものを脳内で翻訳し…というひと手間をなくし、伝えたいことをそのまま英語にできる英語脳を鍛える練習にもなりますよ。

 

気軽にマネできる!カナダのバイリンガル教育メソッドを自宅で

わが家のおうち英語は、英語「を」学ぶのではなく英語「で」学ぶが基本。

実はこのコンセプト、カナダのバイリンガル教育でも取り入れられているもの。

カナダといえば英語とフランス語の両方が公用語のバイリンガル国家で、子ども達は幼い頃から英語とフランス語を日常的に使い、学び、両言語が共存している国です。

 

そんなカナダでのバイリンガル教育は「イマージョン教育」と呼ばれ、世界でも有名で画期的な言語教育。

そして、なんとおうち英語でも取り入れることができてしまうのです。

この記事では、

  • イマージョン教育とはどんなもの?
  • イマージョン教育のメリット
  • おうち英語でイマージョン教育を実践する方法

というポイントをお伝えしていきます。

 

 

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イマージョン教育とは?

カナダで1965年より行われてきたイマージョン教育。

「イマージョン」を和訳すると「浸すこと」という意味になります。

「浸す教育…?」名前だけ聞いてもさっぱりわからない

つまり、子どもたちを第2言語に浸すように教える教育方法ってことだよ

 

子ども達は幼稚園や学校で、第2言語であるフランス語を用いた授業を受けるのです。

わたしたちの教育環境で言うと幼稚園の活動をすべて英語で行い、学校に入学したら国語・数学・理科・社会という通常授業を英語で受けるということ。

子どもたちが第2言語に浸されながら教育を受ける方法なんです。

 

カナダは、過去にイギリスとフランスの両方の植民地だったという歴史的背景から、広大な国内に英語圏とフランス語圏があります。

現代でも、英語圏のいたるところでフランス語表記が目立ちます。

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商品パッケージはほとんど2ヶ国語表示。

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英語とフランス語が共存している国なので、バイリンガル教育に関しても先進国らしさを発揮。

コンセプトは、母国語である英語をおそろかにせず、最低限のフランス語も身につけようという、寛大でフレンドリーなカナダらしい目標。

 

市役所などの手続きも英語とフランス語で対応してもらえますが、場所によってはどちらかの言語のみという場合もあります。

国民がどこへ行っても行政やお店のサービスを不便なく受けられるように、英語もフランス語も分かるようになっておこうという意図もあるのだそう。

 

このイマージョン教育におけるメリットは、  

  子どもの脳は柔軟なので、新しいことを覚えるのに非常に有利である
  子どもは生まれつき言語にさらされるだけでその言語を自然に獲得する能力がある
  子どもの年齢が低ければ低いほど、言語を獲得するにあたっての偏見が少ない

 

実はこの3つのメリット、おうち英語との共通点が多いんです。

おうち英語でも真似できる点が多いので、後述したいと思います。

 

 

 

 

 

イマージョン教育の効果は?

1. その言語「で」学ぶので習得スピードが速い

冒頭で触れた、英語「を」学ぶのではなく英語「で」学ぶというロジック。

イマージョン教育が行われているカナダで言うと、フランス語「を」学ぶのではなくフランス語「で」学び生活をするということです。

その言語を「科目」と認識せず、まわりの人と一緒に使って生活する言葉として扱っているため自然に効率よく身につけることができ、知識よりも感覚で言葉を使いこなせるようになります。

 

たとえば、「おいしい」と言いたいとき科目としての英語の知識がある人は「Delicious」しか浮かばないことが多いと思いますが、感覚で言語を操れる人はもっと多種多様な形容詞が頭に浮かんでくるのです。

「Lovely」「Wonderful」「Beautiful」など、一見「おいしい」とは関係なさそうな英語を使いこなせる言語的センスも身につけることができます。

 

まず英語「を」学んでからいろんなことに応用していくのと、はじめからいろんなことを英語「で」学んでしまうのでは、単純に考えてかかる時間も半分になるのです。

それを低年齢のうちに始められるのであれば、やらない理由はないですよね。

 

2. 思考力・認知力も高まる

実際にイマージョン教育をしている機関のウェブサイトや専門家の研究文書、さまざまな資料を読み漁りましたが、必ず書かれているのが言語だけではなく、文化の違いを受け入れ理解する力も身に付くということ。  

言語を身につけることと文化を理解すること、一見何の関係もなさそうですよね。

実は複数の言語を同時に習得していく過程は、複数の物事を同時に考え認識する能力も育てるのだそうです。

まったく違う言語を比較しながら操れるようになることで、思考力や洞察力、そして自分とはまったく違うものを認知する力さえも磨くことができるのです。

 

イマージョン教育を家庭で取り入れるには

このイマージョン教育というのは国をあげての大きなプロジェクトであり、おうち英語とは規模が違うかもしれません。

同じ効果が出る!と保証があるわけではないのですが、1つ言えるのはやっていることの本質は同じということ。

イマージョン教育とおうち英語の共通点
  • 言語を言語として学ばないやり方
  • 低年齢のうちから第2言語を始める
  • 母国語をおろそかにしない

このように、おうち英語はイマージョン教育の家庭ver.といっても過言ではありません。

イマージョン教育を参考におうち英語を実践していくことは可能なのです。

では、どのような取り入れ方をすれば同じ効果が得られるのでしょうか?

 

1. 日常会話としての英語に触れる

日常的に英語を話すというのが一番手っ取り早い方法ではあるものの、なかなかハードルが高いですよね。

そんなときに、日常生活やルーティンがテーマになった動画コンテンツが役に立ちます。

おすすめYoutubeチャンネルはこちら。

  Ryan's World
  Kaji Family
  BB Family

すべてファミリー系のほのぼの英語動画で、パパかママのどちらかが日本人というハーフっ子の英語なので、100%ネイティブの英語よりも親しみやすく聞き取りやすい動画になっています。

パパママとの英語のやりとりやあるあるハプニングなど、テーマもわたしたちの日常生活に近いものが多いのでインプット動画としても最適。

 

もちろん、日常生活がテーマになった歌やアニメも効果あり。

おすすめ英語チャンネルはこちらの動画にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

2. コミュニケーション英語を優先する

イマージョン教育と似た効果を求める場合、まずはコミュニケーション。

特に低年齢から始める場合、読み書きやフォニックスは焦らずにコミュニケーションのあとについてくればOKと考えましょう。

言語は聞ければ話せるようになるし、話せれば読めて、読めれば書けるようになるのです。

こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

たとえば、Apple という単語が読めるようになったとしても(それはそれで素晴らしいのですが)、その Apple という単語を使って人とコミュニケーションが取れることのほうが大切。

読むことよりも Apple について説明ができたり、Apple が好きか嫌いか言えるようになることを優先しましょう。

 

単語レベルでもコミュニケーションが上手になってきたなと感じたらフォニックスや教材にシフトするのも良いでしょう。

コミュニケーションファースト!順序をはき違えないようにすることも大切です。

こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

3. 日本語を介入させない

英語環境に"浸す"には、日本語を介入させないことも大切。

Apple って何?と聞かれたら「リンゴだよ」と答えるのではなく、実物のリンゴを見せたりリンゴのイラストを描いてあげたりして、日本語を介さずに教えてあげるようにしましょう。

スマホの音声検索で「What is apple?」などとマイクに向かって話せばリンゴの写真や絵が出てきて、子どもも楽しく学べます。

この音声検索が楽しくて、子どもたちは「自分もマイクに向かって喋ってみたい!」とアウトプット意欲が高まったよ!

 

英語を習得していく過程で日本語を介入させてしまうと、頭の中で英語⇔日本語に訳してから理解する癖がついてしまいます。

これは英語脳を作る上で大きな弊害となり、英語での円滑なコミュニケーションに支障が出ると考えられているので、英語環境では極力日本語を挟まずに。

英語「で」学ぶを意識しましょう。

 

英語脳については、こちらの記事で詳しくお話しています。

気になったらぜひ読んでみてくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

おわりに

賛否両論ある早期英語教育ですが、カナダの子ども達が幼少期から英語とフランス語で生活をし、両言語を操れるようになっているのはまぎれもない事実。 

思考の軸になる母国語がしっかり確立されていれば、第2言語以降はネイティブレベルにならなくたって大丈夫です。

外国語で難なくコミュニケーションが取れる、使いこなせる、楽しめる!それだけで言語は立派な武器になるのです。

 

どこへ行っても英語でコミュニケーションが取れるように、最低限の会話くらいはできるようにしておこう!

そんなカナダのイマージョン教育のコンセプトくらい気軽な気持ちで、おうち英語を始めてみませんか?

 

【超重要】モノリンガル、バイリンガル、セミリンガルの違いと特徴を徹底解説

  

モノリンガル、セミリンガル、バイリンガルという種類を聞いたことがありますか?

簡単に言うと「何ヶ国語話せるか」で分かれた呼び名です。

中でも「バイリンガル」は日本でも浸透しているカタカナ英語ですよね。

 

この記事で説明していくのは、 

  モノリンガル
  バイリンガル
  セミリンガル

この3つの特徴や違い、そしてどうしたらそうなっていくのか?について。

 

実はおうち英語をするにあたっても、知っていると知らないとではおうち英語の進め方も効果も違ってくる、非常に重要な要素なんです。

 

 

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モノリンガル・バイリンガル・セミリンガルの違い

簡単に説明すると、

モノリンガルは1ヶ国語話者、

バイリンガルは2ヶ国語話者、

セミリンガルは完璧でない2ヶ国語話者

という特徴があります。

 

人とコミュニケーションを取って生きていくためには、モノリンガルになることができればじゅうぶん!

つまり1ヶ国語をきちんと使いこなすことができれば、その言語を使って思考や発言をし、読み書きをして生きていくことができます。

 

そしてバイリンガルは、特別な言語環境や後天的なきっかけで起こる、2ヶ国語話者のこと。

ただ単に「母国語ともう1ヶ国語を話せる」というよりは、2ヶ国語を使ってコミュニケーションや思考、読み書きの全てが完璧にできるというスキルがある状態を、正式にバイリンガルと呼びます。

 

そして、一番認知度が低いであろうセミリンガル(別名ダブル・リミテッド)。

2ヶ国語話せるけれど、どちらの言語も完璧ではない状態を言います。

結論から言ってしまうと、バイリンガルを目指す過程で一番避けたいのがこのセミリンガルなんです。

 

それぞれの特徴を、1つずつ掘り下げてみましょう。

 

モノリンガル:1ヶ国語を巧みに使いこなす

Mono-lingual と表記し、1ヶ国語を話す人やその状態をいいます。

Mono- というのは「1つの、単一の」という単語をつくるときに用いる接頭辞で、monorail(モノレール)monotone(モノクロ)などにも付きます。 

日本ではまだ言語教育がそこまで発展していないので、モノリンガルが多いのです。

 

ただこの「1ヶ国語を話す状態=モノリンガル」というのは、ただ単に1ヶ国語を話すからモノリンガルだというわけではないんです。

これには一定の基準があり、それは年齢相応の国語力があること。 

この、年齢相応の国語力が身に付いた状態でその言語を操る人や状態を、モノリンガルと呼びます。

 

"1ヶ国語を話す"って全然すごいとは思えない響きだけど、1つの言語を丁寧に学び、年齢相応に操る力がついている状態をモノリンガルと呼ぶなら、立派な言語話者だね

 

その通り!"1つの言語しか話せない人"ととらえるのではなく、"1つの言語をきちんと学んで使いこなせる人"ととらえるべきだよね。

 

 

 

 

 

Cambridge DictionaryMonolingual を検索してみると、こんな定義が出ます。

able to use one language well

*1

 

able to は「~できる」という意味ですが、同義語の can よりも若干強めのニュアンスを持っていて、どちらかというと「~する能力がある」のように訳されます。

そして最後に well と念押しされていることで、「1つの言語を上手に使いこなす」という形容詞として、辞書にも載っているんです。

 

単に「to speak one language(1つの言語を話す)」って書かれているよりもなんだか「能力」「スキル」感が出てるね。

  

バイリンガル:2ヶ国語を巧みに使いこなす

今日紹介する言葉の中で、おそらく一番浸透しているであろうバイリンガル

Bilingual と表記し、2ヶ国語を話す人やその状態をいいます。

ここではじめに付く Bi- とは、モノリンガルの Mono- と同じく数を表す接頭辞で、「2つの」という意味になります。 

 

モノリンガルは1つの言語において年齢相応のレベルであることが定義となっていましたが、バイリンガルも概念は同じ。 

ただ単に2ヶ国語を話せるというだけでは厳密にバイリンガルとはいえず、どちらの言語も年齢相応のレベルに達している状態をいいます。

ちなみに3ヶ国語を操る人のことをトリリンガルと呼び、トリリンガルを含む2ヶ国語以上を話す人をマルチリンガルと呼んだりもします。

 

そんなバイリンガル話者になりたいと夢見て第2言語を始めたり、わが家のようにおうち英語を始めるご家庭が多いと思いますが、どうしたらバイリンガルになれるのか?という論点はとっても難しく、もはや結果論になってしまうかと思います。

というのも、いくら海外に移住しようが、幼少期から英語に触れていようが、完全なバイリンガルになれるかどうかは不確かなものだからです。

 

えっ、帰国子女=バイリンガルじゃないの!?

 

もちろん帰国子女でバイリンガルになれる人もいますが、それは良好な環境と本人の努力と家族のケアと... いろいろな好条件が重なってバイリンガルになったという結果論に過ぎないんです。  

というのも、バイリンガルへの道には避けて通れない強敵がいます。

それが、次の項目。

 

 

 

 

 

セミリンガル:不完全な2ヶ国語を使う

Semi-lingual と表記するこのタイプ、実は造語で、辞書で調べても出てこない呼び名。

人によっては「差別用語」と考える場合もあるので、使い方には注意しましょう。 

とはいえ知名度の高い単語なので、辞書ではなくネット検索をかけると出てきます。  

 

今日ご紹介する中で一番厄介で、一番避けたいのがこのセミリンガル。  

複数の言語を操れるけれど、そのどれもが中途半端で年齢相応でない状態をいいます。

1つの国で生まれ育って母国語の土台がしっかり築かれた人はモノリンガルになれますが、セミリンガルは、モノリンガルのレベル(年齢相応の言語レベル)に達しない状態で2ヶ国語を習得している、とても説明しづらい不思議な状態なんです。

 

そんなセミリンガル、どういう言語環境で起こってしまうのでしょうか。

セミリンガルになる主な要因として考えられているのはこの2つ。

  幼少期の言語環境の変化
  言語のコードスイッチング

 

要因1. 幼少期の言語環境の変化

幼少期に海外に移住するなど、言語環境に大きな変化があると起こってしまう可能性の高いセミリンガル状態。 

 

たとえばこんな例。 

  日本で生まれる
  5歳で英語圏へ移住
  そこからずっと英語で生活

 

この子がどうやって言語を習得していくかというと、

 

  日本で生まれる   日本で自然に日本語を習得する

  5歳で英語圏へ移住   日本語は5歳レベルのまま、ゼロから英語を習得

  そこからずっと英語で生活   日本語のレベルは5歳のまま、もしくは非常にゆっくり発達。5歳でゼロから英語を学ぶので、ネイティブに追いつくのは中学生頃になるとみられる

*2

 

ネイティブに追いつくことができれば日常生活で困ることはないかと思いますが、5歳で英語圏へ移住してからネイティブに追いつくまでの数年間がセミリンガル状態となり、本人も非常に苦労の絶えない期間になるようです。 

もちろんこれはただの例で、こういう境遇で必ずセミリンガルになるというわけではありません。

 

 

 

 

 

要因2. 言語のコードスイッチング

複数言語を操る人が無意識のうちに行っている言語のコードスイッチング。 

これは、複数の言語を頭の中でスイッチのように切り替える行動のこと。

このコードスイッチングはバイリンガルになる過程では大切な脳の機能といわれていて、複数の言語や文化を認識・理解するために役立つ能力と考えられているのですが、同時にセミリンガルの要因になってしまうこともあるのだそうです。

  

モノリンガルには難しいといわれているコードスイッチングですが、これに慣れて慢性化してしまうと、 常に楽なほうの言語でしゃべるクセがついてしまうということが起こります。

日本語でしか知らない単語は日本語で、逆に英語でしか知らない単語は英語で話すようになり、結果大人になってもルー語で話すクセがついてしまうんです。

 

おうち英語でセミリンガル化を防ぐには

早期英語教育に対する意見が分かれる中で、「素人がおうち英語なんてしたらセミリンガルになってしまうのでは…!?」と心配になるパパママも多いと思います。

わたしもおうち英語をするにあたって、子どもをセミリンガルにしないことを強く意識しています。

そのために気をつけるべき点を解説していきます。

 

まず日本語を伸ばすこと

おうち英語でセミリンガル化を防ぐには、母国語を伸ばすことがとっても重要。

 

母国語とは、

  頭の中で何かを考えるときに使う言語
  とっさに口から出てくるほうの言語
  論理的思考ができるほうの言語
  両親のうち主な保育者が話すほうの言語

この条件に当てはまる言語をいいます。

大半の人が、日本に住んでいれば日本語がそれに該当するでしょう。

 

母国語を伸ばすことがセミリンガル化を防ぐ理由は、

  母国語を伸ばすことで「バイリンガルになろうとしたセミリンガル(=不完全な2ヶ国語話者)」ではなく「モノリンガル(=完全な1ヶ国語話者)」に近づけるから
  母国語をしっかり習得することは、第2言語の習得率も上げてくれるから

 

おうち英語では、「日本に住んでいれば日本語は勝手に覚えてくるから」といって、日本語を完全シャットアウトしてしまう人もごくまれにいるのですが、実は母国語である日本語こそ最も大切に育てなければいけない、軸となる言語なんです。

 

家か外のどちらかで日本語を使うこと

わが家の場合「家庭内の言語は英語、家の外に出たら日本語」というルールを設けていますが、このように必ず日本語を学んで使う場を確保することがとても大切です。

 

たとえばインターやプリスクールなど完全英語漬けの環境にいる上で、家庭でも日本語禁止、日本語のTV禁止、日本語の絵本禁止…など、日本語を遮断しすぎてしまうことで、日本語の習得が阻まれてしまいます。

でもインターで英語やってるから英語が母国語になれば大丈夫!と思いきや、実はインターに行っていても英語が母国語になるほど身につくかどうかは人それぞれ。

英語の歌や指示は理解できるかもしれませんが、生徒同士の会話は日本語だったり、バイリンガルの先生だと日本語も通じてしまったりと、蓋を開けてみると意外と英語漬けではないパターンも多いのです。

 

そうなった場合、日本語も英語も中途半端なまま身についてしまい、結果セミリンガルに…という危険性があるのです。

 

そういうわけで、英語は英語で習得しても問題ないとして、母国語である日本語を遮断せずちゃんと日本語力もつけていく必要があります。

  

日本でセミリンガルになることはほぼない

上でお話したように日本語を過度に遮断してしまわない限り、日本にいてセミリンガルになる可能性はないに等しいです。

おうち英語をしていても、インターなど英語環境で育ったとしても、日本で暮らして日本語も普通に使っていれば、日本語習得で困ることはほぼないからです。

 

日本は英語教育こそ弱いものの、逆に言えば日本語しか話されていない国。

日本語が分からなければ生きていけない国なんです。

そんな国に住んでいて日本語が学べないなんてことはまずないので、バイリンガルにはなれなくてもほぼ確実に日本語モノリンガルにはなれます。

安心しておうち英語を続けて大丈夫です。

 

 

 

 

 

おわりに

モノリンガル、バイリンガル、セミリンガルの特徴や違いについて、お分かりいただけましたでしょうか。

日本語のみを話すモノリンガルがいかに優れているかということ、そして同じ2ヶ国語話者でもバイリンガルとセミリンガルという極端な2種類が存在すること。

おうち英語をする上で知っておくべき、重要な情報になっていれば何よりです。

 

 

【おうち英語】かけ流しって何?|方法や効果、NGポイント徹底解説

おうち英語をしているご家庭では取り入れていることも多いであろうかけ流し。

  どうやってやるの?
  どれくらいの頻度でやるの?
  スマホ育児みたいに聞こえるけど、大丈夫?
  効果はあるの?

初めて実践するときには、疑問がたくさん出てくるのではないでしょうか。 

おうち英語4年目になり、子ども達がすくすくとバイリンガルに育っているわが家でもかけ流しはマストでした。

そんなわが家のおうち英語経験をもとに、この記事ではかけ流しの効果やNGポイントなどを徹底的に解説していきます。

 

 

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かけ流しとは?

かけ流しとは、英語の動画やBGMを言葉通り「かけ流しておくこと」。

英語の語りかけや英会話はハードルが高い…というパパママでも気軽に取り入れやすく、今は Youtube などで無料コンテンツが選べるので、おうち英語のやり方として主流になってきています。

 

かけ流しの方法

1. 子どもの好きなアニメなどをかけ流す

かけ流しで一番スムーズなのは、子どもが好きな英語コンテンツをかけ流すこと。

英語動画をまだ見たことがないという方は、まずお子さんにハマるコンテンツ探しから始めてみてください。

おうち英語に使える動画はこちらの記事でドカンとまとめていますので、ここから選んでいただくとGOOD!

 

年齢が進んでいくと自分で Youtube の操作ができるようになったり、自分で見たい動画を決められるようになってくるので、パパママチョイスの英語コンテンツを見せたい場合は幼児期がベターです。

5歳を過ぎた頃からのおうち英語の始め方については、こちらの記事でご紹介しています。

参考にしていただければと思います。

 

2. 時間を決めて日常生活の歌をかけ流す

子どもが好きなコンテンツよりも、日常生活に特化した英語フレーズなどを学びたいというご家庭におすすめなのが、Super Simple Songs という Youtubeチャンネル。

食事やお風呂、歯みがき、身支度など、日常生活で使える簡単な英語が歌詞になっている歌が豊富で、赤ちゃんから幼児期まで長く楽しめるのが魅力。

 

歯みがきの時間になったら歯みがきの歌を流してみたり、お片付けの時間になったらお片付けの歌を流してみたり、実際のルーティンと結び付けて英語を習得するとっても効果的な使い方ができます。

アニメのセリフなどと違って実際の生活で使い回せるフレーズが多いので、習得率も高いですよ。

 

3. 車移動でBGMをかけ流す

車移動が多いご家庭では、車の中で音源だけ流すというのもとても効果的です。

映像がない分、耳だけで英語をキャッチする力が鍛えられ、リスニングに強い英語耳を育てることができます。

楽しい歌にすれば移動中ご機嫌に歌ったり踊ったりしてくれますし、かけ流しのおかげで車移動が楽になったというパパママの声も多いんです。

 

 

 

 

 

かけ流しの効果

1. 自然なインプットができる

言葉を習得する第1ステップは、もちろんインプット。

かけ流しによって、このインプットが自然にできます。

子どもの好みや発達、英語力によってコンテンツを使い分け、選別し、適切な方法で行うことができれば子どもは光の速さでインプットしてしまうんです。

 

もちろんおうち英語にはインプットだけでは不十分で、インプットした知識をちゃんとアウトプットすることも必要。

アウトプットをする前にインプットしておくのは基本中の基本なので、かけ流しも1つの方法として備えておきましょう。

 

2. 身体を使って習得率アップ

さらに習得率を上げるコツとしては、かけ流しのラインナップを身体を動かす動画や歌・ダンスなどにすること

言葉というのは、日常生活の動きに"乗っかっている"だけのもの。

逆に言えば"動き"に"言葉"を乗せるだけで子どもはすぐに覚えるのです。

 

簡単に言えば、

Let's eat! と言いながら食事をすれば、eat=食べることだとすぐに覚えますし、Pedal, pedal, pedal! とリズミカルに言いながら自転車を漕げば、pedal=漕ぐことだとすぐ分かります。

かけ流しをするときも、このように身体の動きと言葉が一緒になったコンテンツを選ぶことでいっそう楽しく英語を習得できるというわけです。

 

たとえば、このような動画をピックアップしてみてください。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

かけ流しのNG

1. 「見せっぱなし」はNG

かけ流しを行うときに気をつけたいのが、 無作為に動画をかけ流して子どもに見せておくというやり方はしないこと。  

かけ流しは「動画を見せっぱなしにする」という解釈もできてしまうのが危険なポイント。

実は動画を見せっぱなしにしておくことで起こり得る弊害もあるんです。

  1. かけ流しの時間
  2. かけ流しの内容

この2つに特に気をつけながら、良質なかけ流しを行っていきましょう。

 

時間を管理しよう

1日ずっと動画をかけ流しておくのは極端な話、「インプット作業」という目的は果たせるかもしれません。

しかし長時間のテレビ視聴によって能動的な取り組みがしにくくなったり、いわゆる機械英語(生の英語ではない、機械から発せられる英語)を聴き続けることもまた、デメリットがあるといわれています。

 

それぞれのご家庭の生活スタイルにもよりますが、例としては

  午前中は買い物&外遊び。午後~夕方に1~2時間かけ流しタイム。
  午前中に1~2時間かけ流しタイム。午後は買い物&外遊び。
  1日のうち30分~1時間おきに休憩を挟みながら断続的にかけ流しタイム。

というふうに、時間をしっかり管理することが大事です。

「この数時間をかけ流しタイムにしよう」「3回分のエピソードを見たら休憩を挟もう」など、ざっくりでも良いので時間を決めて行いましょう。

 

良質で適切なコンテンツを選ぼう

コンテンツ選びもまた、かけ流しの重要ポイント。

  アルファベットはすべて言えるのに、ABCの歌ばかり聴いている
  とっくに習得している簡単な単語が出てくる歌を繰り返し聴いている
  赤ちゃんの頃から聴いている歌を幼児期になっても聴いている
  セリフがない、または極端に少ない動画を好んで見ている
  完全に子どもの好みで、道徳的に良質といえない動画でも関係なく見ている

という状態が続いていたら、少しずつ次のステップに進んでみても良いかもしれません。

 

もちろん子どもがそれじゃなきゃ嫌だ!というかもしれないし、パパママが完全に動画を管理することは難しいかもしれないので、お子さんと相談しながら少しずつ動画のレベルを上げていけたら理想的!

 

こちらの記事で、「エルサゲート」という子どもにとって危険な動画について解説しています。

コンテンツ選びや Youtube の設定などの参考にしてみてくださいね。

www.english-for-mamatokodomo.com

 

2. 子どもだけ見てればOK!はNG

かけ流しといっても、子どもだけが見て/聞いていればOKというものではありません。

でも、忙しい1日の中で長時間子どもと一緒に動画を見るなんてできないのが子育てパパママの本音。

少しでもかけ流しの効果を上げるには、パパママは忙しくてずっと見ていられないけどこの動画好きだよ!ということを子どもに伝えましょう。

 

かけ流し動画を見ている子どもの側を通りかかったとき、

  I know this!(あ、ママこれわかる!)
  This is very difficult.(難しいやつだね)
  I like it too!(ママもこれ好き!)

と一言話しかけてあげたり、数分~数十分だけでも隣で一緒に見てあげたり。

子どもが動画を見ている間、パパママは別室に籠ったりスマホをずっといじっている…という状態が続かないよう意識してみてくださいね。

 

パパママが興味を示せば、子どもも嬉しくなって一緒に楽しんでくれるようになるよ

 

かけ流しを続けていくうちに、動画に出てくる歌詞やセリフを日常でアウトプットできるようになったときにも、パパママが動画の内容をよく把握していれば「あれに出てきた言葉だね!言えるようになったんだね!」とその場で褒めてあげることもできて、子どもの喜びもひとしお。

かけ流し動画をパパママも一緒に楽しむこと、内容をよく把握しておくことはとても大切です。

 

3. 子どもが好きなコンテンツだけではNG

子どもが好きなコンテンツだけをかけ流ししておくのは、効果が半減する要因になります。

まだ言語発達が未熟な子どもは、ストーリー要素のある動画よりもユニークな動きやお笑い要素で見たい番組を選びがち。

が、相手は子どもとはいえ立派な人間ですから、パパママが選ぶ動画を必ず見てくれるとは限りませんよね。

そんなときに試してみてほしいのが、子どもの好きなテーマとパパママチョイスのテーマを交互に織り交ぜた再生リストを作ること。

10~30分程度の短めコンテンツをたくさん詰め込んだ再生リストを作れば子どもも飽きずに見続けられ、お互いの要望も満たされてかけ流し効果も狙える1つの手段になります。

子どもが妥協してくれそうな場合には、とっても使える方法です。

 

かけ流しは失敗を前提に

かけ流しは、簡単なように聞こえるけれど実は難しいもの。

気をつけるべきポイントも多く、子どもとの相性もあります。

 

今ではかけ流しを日常化しているわが家でも、あらゆる動画にはじめから食いつく!ラッキー!というケースはありませんでした。

そして時間が経って分かったのが、 初めて見る動画に興味を示すことを期待すべきではないということ。

わたしたち大人だって新しいテレビ番組が始まっても、キャストに好きな芸能人でもいない限り最初は興味もなく、テレビがついているからなんとなく見るというケースが多いと思います。

視聴回数を重ねるごとに少しずつ愛着が湧いたり、最初は興味のなかったキャストも好きになったりして、徐々に「好きな番組」になっていきますよね。 

 

とくにおうち英語のコンテンツとなればアンパンマンなどなじみ深いキャラクターも出てこず、海外のアニメキャラなど初めまして状態で見始めることが多いはず。

そんな状態で最初から食いつくほうがレアケースなので、まず見ないだろうと覚悟して取り組み始めると、パパママのショックやモヤモヤもかなり軽減されます。

効率よく最初からきちんと見てほしいという方は、子どもの好きなキャラクター教材の付属CDやDVDで始めてみることをおすすめします。

 

最初はそんなふうに苦戦していたわが家のかけ流し事情ですが、数ヶ月スパンで少しずつ変化がありました。

目にも留めなかった画面をチラチラと見るようになったり、動画を見て笑ったり、出てくる動物を指差したり…何かしらの反応をするようになっていったのです。

本人は何も意識していなくても、かけ流しをしていくうちにそのコンテンツが日常に溶け込んでいき、いつの間にか子ども達にとって「なじみのあるもの」になっていった気がします。

いつの間にか断片的でも英語を聞き取れるようにもなっていったので、わが家でのかけ流しは効果抜群でした。

 

わが家ではたまたま成功しましたが、中には散々かけ流しをしても興味を持ってくれない…というケースも多いと思います。

もちろん、その動画が単純にお子さんの好みにハマらなかった可能性はあります。 

しかし、単に年齢や英語レベルに合っていないだけということも考えられるのです。 

数ヶ月後、場合によっては数年後に同じ動画を流してみると案外見てくれたり、突然興味を示したりすることも本当によくあるのです。

 

わが家では、かの有名な「Peppa pig」がそうでした。はじめはどれだけ見せても「???」という顔しかしていなかったのですが、1~2年後に再び取り入れてみたらハマりにハマって大ブームが来たくらいでした。最初に見せたときはきっと子ども達の英語力とPeppa pigの対象年齢がマッチしていなかったのかもしれません。

 

 

 

 

 

おわりに

日本で英語に触れるのが難しい中、かけ流しは膨大なインプットを助けてくれるおうち英語勢の強力な助っ人。

気をつけるポイントは多いですが、親子で慣れていくうちに心地よいルーティンになっていきます。

英語「を」学ぶのではなく英語「で」学びながら動画や歌を楽しめる、理想的なバイリンガル教育の1つでもありますね。

 

正しいやり方を押さえて、楽しくノンストレスなおうち英語を続けていきましょう!

 

「エルサゲート」知ってる?回避する方法を徹底解説!

エルサゲートという言葉を聞いたことがありますか?

これは、悪質な動画が Youtube などで「良質コンテンツ」として表示されている状況のこと。

誰でも気軽に動画を見ることができるこの時代。親であるわたしたちがしっかりバリアを張らなければ、ショッキングな動画で子ども達の心を傷つけてしまうことにも。

 

おうち英語でも動画を活用するご家庭が多いと思います。

エルサゲートについて正しい知識をつけて、楽しく良質なおうち英語環境を守りましょう!

 

この記事でわかること
  • エルサゲートって何?
  • エルサゲートの悪質な特徴
  • エルサゲートを避けるには?

 

 

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エルサゲートって何?

エルサゲートとは、一般的にこのような定義とされています。

子供にとって不適切テーマを扱った動画や、それらがYouTubeYouTube Kids等のプラットフォーム上で家族向けのコンテンツとして拡散されている状況を指す造語

*1

世界中に蔓延している不適切動画、中でもエルサゲートの何が悪質かというと、上記の定義にも明記されているように子ども向け・家族向けコンテンツとして何食わぬ顔で動画サイト上に存在していること。 

ちなみにエルサゲートという造語の由来はディズニー映画の主人公「Elsa」と、不祥事やスキャンダルで用いられる「~gate」という単語を組み合わせたものだそうです。

 

悪質な特徴として、

  誰もが知っている人気のキャラクターを使っている
  サムネを見てクリックしてしまいやすい!

  #kids や #learning など、検索されやすいハッシュタグをつけている
  子ども向けコンテンツと勘違いしやすい!

  タイトルやサムネだけは適切に作ってある
  安全な動画と思い込みやすい!

  冒頭は普通のストーリー展開で、途中から突然暴力的になったり性的表現が始まったりする
  子どもだけが視聴していると気づかない!

  不適切なテーマで子どもの興味や爆笑を誘う場面もある
  子どもがハマってしまう危険性がある!

など、子どもが気をつけるだけでは到底防ぐことのできない仕組みになっているのです。

 

ハッシュタグまで綿密に設定されているから、本来安全であるべき Youtube Kids にも表示されてしまうのだとか。Kids用だからといって安心できないね…

 

エルサゲートという言葉を初めて聞く方は「どんなものだろう?」と気になって検索したくなるかもしれませんが、お子さんのいる前では絶対に見ないでくださいね。

子ども達の大好きなキャラクター達を悪用した、かなりショッキングな映像・画像が出てきて、大人でも気分が悪くなるほどです。

 

エルサゲートを避けるための3つの対策

絶対に避けたいエルサゲートですが、エルサゲートに出会わないよう対策することももちろん可能。

おうち英語をしているわが家でもYoutubeは重宝していますが、幸い一度もエルサゲートに引っかかったことはありません。

 

わが家で実践している対策を3つご紹介していきます。

 

1. 動画検索はパパママと一緒にする

お子さんがパパママのスマホから自由に動画を検索できる状態になっていたら、そのやり方から少しずつ変えていくことをおすすめします。

動画検索は必ずパパママと一緒にする、パパママに聞いてからするなど約束をしてもらうか、動画アイコンをホーム画面上に非表示にするなど工夫してみましょう。

 

お子さんが検索している動画と同じハッシュタグがエルサゲートに使われていた場合、「関連動画」として表示されてしまう恐れがあります。

お子さんがそのサムネに興味を持ってタップしてしまう可能性も十分にありますので、そこから防いでいきましょう。

 

そして、できることならお子さんが見たいと言っている動画をまずパパママが一度チェックしてみてください。

前述したように、タイトルやサムネだけは適切に作られているのもエルサゲートの特徴。

パパママがタイトルやサムネを見て「これは安全だろう」と判断するのは危険なのです。

 

大人の検索能力や常識の有無に関係なく、誰でも引っかかってしまうような悪質な表示がされているのがエルサゲートの特徴だよ

 

 

 

 

 

2. プレイリストで再生する

パパママでも騙されてしまう動画検索を防ぐためには、子どもに見せられる動画をリスト化しておくのも手です。

Youtube だったら、チャンネル登録をしたり再生リストにまとめておくことができます。

安全なチャンネルはチャンネル登録して、安全な動画だったら再生リストに入れるなど、コンテンツによってリスト化の方法を変えてみてください。

 

動画自体が安全でも、そのチャンネルで公開している他の動画は不適切だったり…というパターンもあるので注意!

 

リスト化することで、毎回新規の動画を検索しないようにすることが大切です。

 

3. オートプレイ機能をオフにする

オートプレイ機能は便利な反面、エルサゲートのような悪質動画も招き入れてしまう危険性があるので、子どもに動画を見せる際にはオフにしておくほうが安全です。

オートプレイ機能をオフにする方法はこちらを参考にしてみてください。

 

Youtube の動画を新規で検索して再生しているとき、右上に字幕やテレビ出力などのアイコンが表示されます。

その中の一番左にあるのがオートプレイ機能のオン/オフです。  

f:id:englishforkids:20210123092446j:plain

 

再生リストの動画を再生しているときは必然的にオートプレイ機能がオフになるので、アイコンも表示されません。再生リスト以外の動画再生中にオン/オフ操作ができますよ。

 

オートプレイ機能がオンになっている場合、今再生されている動画が終わると自動的に Youtube のおすすめ動画に切り替わっていきます。

次もその次も延々とおすすめ動画が再生されるので、その中にエルサゲートの動画が紛れていると知らないうちに視聴してしまう…というわけなんです。

 

オートプレイ機能がオフになっていると選択した動画だけが再生され、自動的におすすめ動画が再生されてしまうのを防ぐことができます。

その反面、パパママは1回1回次の動画を再生する操作をしなければならず、これがとても面倒なんです。

その場合、以下の方法で動画を長い時間再生できる設定にしておきましょう!

  1. 登録しているチャンネルの再生リスト、もしくは自分で作った再生リストから再生する
  2. 再生リストのループ機能をオンにする

 

スマホ画面でいうと、この赤い丸がついている項目が「ループ機能」。

f:id:englishforkids:20210123094123j:plain

再生リストはそのリストに含まれている動画だけを再生できる機能なので、オートプレイ機能は必然的にオフに。

そのため関係ないおすすめ動画などが紛れ込んでくる心配もなく、パパママがチョイスした安全な動画だけが再生できます。

さらにご説明した「ループ機能」をオンにすれば延々と再生リスト内の動画を視聴できるので、ある程度子どもから目を離しても大丈夫!というわけです。

 

 

 

 

 

おわりに

どうしてこんなにも危険な動画が Youtube運営にも制止できないほど蔓延してしまっているのかというと、やはり視聴回数を稼いで広告収入で稼ぐためにこのような動画を制作する人が後を絶たないからだといいます。

情報弱者である子どもを利用したとても悪質な行為ですが、巧妙に作られているために我々親にも、Youtube側にも完全にシャットアウトするのは難しいという現状。

 

それでも、エルサゲートに出会わないために打つ手はあります。

子どもの心を傷つけないために最大限のバリアを張って、健全で良質な動画タイムを楽しみたいですね。

 

*1:Wikipedia

おうち英語は【ポジティブ表現】で成功する!毎日使いたい簡単フレーズ

おうち英語に、英語ならではのポジティブな言葉を活用することはマストです。

なぜかというと、子どもに前向きな言葉をかけるということはおうち英語に関するほぼすべてのお悩みを解決するパワーがあるから。

騙されたと思って、英語ならではのポジティブ表現を使ってみませんか?

 

 

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英語にはポジティブ表現がたくさん

英語は、日本語と比べてポジティブな表現に溢れた言語です。

言葉自体に直球な表現が多く、褒め言葉として伝わりやすいというのもありますが、最も大きな違いは文化なのではないかと思います。

 

わたしが実際にかけてもらった言葉で、心に残っている大好きなポジティブ英語をご紹介します。  

  It’s not the end of the world.(世界が終わるわけじゃないんだから)
  That's how it goes.(そんなもんよ)
  Everything’s gonna be alright.(全部うまくいくよ)
  Don’t let anyone get you down.(誰かのせいで落ち込まないで)
  Give it a shot.(とりあえずやってみな)
  I will be here for you.(いつもそばにいるよ)
  Believe in yourself.(自分を信じて)
  Your efforts will always pay off.(努力は必ず報われる)
  Every clouds has a silver lining.(不幸な出来事も、思いがけずプラスに動くことがある)
  You’ll get over it.(絶対乗り越えられる)
  Better late than never.(遅くても、何もしないよりマシじゃん)
  There’s always next time.(いつだって次がある)

 

日本語にするとセリフっぽくなってしまうような、照れくさくて誰も言わないような言葉でも、英語だとサラッと言えるしサラッと受け止められる…とても不思議な言葉の文化です。

 

ポジティブな言葉を使うメリット

おうち英語で「ポジティブな言葉」を使うことがどうして成功の秘訣なのか?

とてもシンプルですが、3つの大きな効果があるからです。

  1. 英語に対して好意を持ってもらえる
  2. 自分を英語を使いたいと思ってもらえる
  3. 日本語よりも褒め言葉が定着しやすい

 

英語に対して好意を持ってもらえる

おうち英語を始めるにあたって、「続けられるかな」「嫌にならないかな」と不安なパパママ、そして「英語難しいな」と感じているお子さん双方にハッピーな効果をもたらしてくれるのが、褒め言葉などのポジティブ表現。

おうち英語でポジティブな表現を使うことで、お子さんに自然と「英語は前向きな言語だなぁ」と感じてもらえます。

 

当ブログではよく英語の日常化が大切だとお話していますが、まずはポジティブな声掛けだけ英語にすることから始めても良いくらい、メリットは大きいのです。

英語で受け答えができたり、英語で話しかけてくれたり、英語関係のことだけを褒めるのではなく、日常生活あらゆる場面で褒めて褒めて褒めまくりましょう!

「英語といったらポジティブな言葉」とお子さんに思ってもらって結構!

そうすれば、少なくとも英語に対してマイナスな印象は抱きにくくなりますよね。

 

自分も英語を使いたいと思ってもらえる

そして、パパママから英語でたくさん褒めてもらったり、ポジティブな声掛けをしてもらったお子さんが次に興味が湧くこと。

それは「自分も同じ英語を話してみたい」という気持ち。

パパママから「大好き」とたくさん言ってもらえている子はパパママにも同じ言葉を返すでしょうし、パパママの言葉をそのまま覚えるといっても過言ではありませんよね。

 

Good! You did it! I'm so happy! こういう明るくハッピーな英語をたくさん聞いている子どもは、自然と口から同じ言葉が出るようになってきます。

英語という言語の特色を思いきり活用してみましょう。

 

日本語よりも誉め言葉が定着しやすい

英語の褒め言葉やポジティブ表現を和訳すると劇中のセリフのようなニュアンスになってしまい、言葉にすることに抵抗があるものも多いですよね。

そもそも日本文化自体にあまり堂々と褒める習慣がなかったり、褒めまくる家庭で育っていない限り、子どもをべた褒めすることも照れ臭かったり。

 

しかし、英語の褒め言葉やポジティブ表現はとっても自然。

和訳したときみたいに違和感もなく、実際に英語圏の人たちがサラッと言い合う、まさに日常会話なんです。

 

人に会って開口一番「I like your shirt!(その服ステキ!)」なんて日本ではあまり習慣づいていないかもしれませんが、英語圏では挨拶がわりに褒めることもあるくらい定番表現なんです!

 

 

 

 

 

おうち英語で使える簡単褒め言葉

おうち英語でも取り入れやすい簡単な褒め言葉をご紹介します。

育児は大変ですが、朝から晩まで子どもを見ていると褒めるところはたくさんありますよね。

小さいことでも、褒めるようなことじゃなくてもOK!

褒め言葉の効果があるかどうかは、お子さんの表情を見ていれば分かるはずです。

 

成功を喜ぶ褒め言葉

  You did it!(やったね!)
  I'm so proud of you.(あなたを誇りに思う!)
  Hurrah!(バンザイ!)
  Great job!(よくやった!)
  You made it!(できたね!)
  Well done!(よくできました)

 

喜びを分かち合う褒め言葉

  High five!(ハイタッチ!)
  Give me high five!(ハイタッチしよう!)
  We made it!(できたね!)
  We did it!(やったね!)
  Yay!(イェーイ!)

 

大健闘だったときの褒め言葉

  You did great.(よくやったよ)
  You did(tried) your best.(ベストを尽くしたね)
  You worked hard.(頑張ったね)
  You almost did it!(ほとんどできてたよ)

 

 

 

 

 

おうち英語で使える簡単励まし言葉

褒めるシチュエーションじゃなくてもポジティブ表現は使い道があります。

英語自体が前向きな気持ちを促してくれる言語なので、成功していなくてもポジティブな言葉をかけてあげることができるんです。

どんなときもポジティブな声掛けをすることで、パパママとお子さんの気持ちやその場の雰囲気自体もハッピーで明るくなりますよ!

 

「頑張れ!!」と鼓舞したい励まし言葉

  Go for it!(頑張れ!行け~!)
  You can do it!(できるよ!)
  Try your best! / Do your best!(やり切って!)
  Keep going!(その調子!)
  Good luck.(健闘を祈る!)

 

日本語ではよく「ファイト~!」と言いますが、英語だとまったく違う意味になってしまうので注意してください。

実はこの「ファイト」という英語、英語を直訳すると「戦う」になり、「Fight!」というのは「戦え!」「戦闘開始!」のような掛け声に聞こえてしまうんです。

 

「あと一息!!」というときの励まし言葉

  Hang in there!(もうひと踏ん張り!)
  Keep going!(そのまま!)

 

どうして英語はポジティブ表現が多いのか

どうして英語はポジティブに聞こえやすいのか?

わたしがカナダ留学をしていた頃の友人たちとディスカッションしてみました。

 

答えてくれたのは、 

  中国ルーツ・カナダ在住
  ベトナムルーツ・カナダ在住
  香港ルーツ・カナダ在住
  アメリカ人・アメリカ在住
  メキシコ人・メキシコ在住
  ドイツルーツ・カナダ在住
  クロアチアルーツ・カナダ在住
  日本人・日本在住

世界中の友人、そしてかつての恩師たち。 

 

みんなこのテーマに興味を持ってくれたみたいで、いろいろな考えや意見を聞くことができました

  

アジア人の見解

アジアルーツの友人が口をそろえて言うのが、 日本語がネガティブなんじゃなくて、アジアの言語全体がそういう風潮だということ。

育児においても、欧米のポジティブな声掛けとは真逆でアジアの親は子どもに厳しくしがち。 "ほとんどできてた!"じゃなくて"もう少しでできたのに"という言い方をしてしまうのも、それをバネに這い上がってほしいという気持ちから。

アジア全体がそうだから、きっとアジア人の遺伝子に組み込まれた考えなのではないかと、香港ルーツの友人は言っていました。

わたしを含め、アジアの友人たちは自分たちもそういう両親に育てられたとのことなので、アジア人の遺伝子説は有力ですね。

 

アメリカ人の見解

そして2人の娘さんを育てるアメリカ人の友人は、子ども達に「すごい!」「素晴らしい!」「さすが我が娘!」という言葉を1日に何度も何度もかけるとのこと。

むしろポジティブな言葉以外は言わないというか、ネガティブな言葉があまり思い浮かばないのだとか。

子ども達が失敗したら、それを反省させたり責めたりするのではなく、失敗を受け入れて次に進むことを教えてあげればいいだけ。

失敗を恐れるような言葉は絶対にかけないとのことでした。

 

このような前向きな考え方、わたしたちも頭では分かっていることが多いと思います。

しかし、厳しい言葉をかけられながら大人になったアジア人が子どもを持ったとき、突然超ポジティブ人間に生まれ変われるわけではありません。

育った環境や文化に左右されるのは致し方ないことですよね。

 

欧米の底抜けに明るい発想を取り入れてみたい…とは思うけど、実際言うほど簡単ではないよね

 

メキシコ人の見解

そして、日本人同僚から日本語を教えてもらっているメキシコ在住の友人は、こんなことを感じているそうです。

それは、日本人がよく言う「頑張れ」という言葉。

 

日本人は真面目な人が多いからこそ、この「頑張れ」っていう言葉はなくした方がいいのではないか。
言う方も言われる方も高い目標をイメージしてしまい、達成できなかったときの落胆が大きいのではないか。
それよりも、自分たちの母国語であるスペイン語にあるような「気楽にやろう」「少しがんばったら休もう」みたいな言葉がけが広まったら、真面目な日本人も気持ちが楽になるのではないかとのことでした。

 

本質突かれすぎてぐうの音も出ん

 

 

 

 

 

おわりに  

厳しく真面目な考え方をしてしまうのが日本文化だとしても、欧米のハッピーポジティブ文化を取り入れるのが難しいとしても、英語のポジティブ表現を積極的に使うことで必ず変化があります。

だって常にポジティブな言葉を発したり、常に子どもを褒めたりしていたら、そこにネガティブな呪いがかかることってありえないんですから。

 

英語のポジティブ表現をたくさん使っておうち英語も成功させながら、明るくハッピーな毎日を手に入れましょう!

 

おうち英語ブログ案内【ママとこどものおうち英語】

 

 

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当ブログでは、英語おたくである筆者がゆるっと実践しているおうち英語について、その始め方、進め方、ノウハウについて分かりやすくお伝えしています。

 

  今巷で話題の「おうち英語」って一体なぁに?
  何から、どんなふうに始めればいい?
  お金をかけずにできる方法ってある?
  日常生活で子どもと使う英語表現をたくさん知りたい!
  パパママも英語勉強中。ボキャブラリーを増やしたい!

 

こういったお悩みを持つパパママが、読んで納得!解決!ハッピー!

そんな記事を執筆していこうと奮闘しております。

当ブログの中身をカテゴリごとにまとめましたので、「これだ!」と思うリンクに飛んでみてくださいね。

 

おうち英語、何から始めたらいいの?

おうち英語を検討しているご家庭でまずぶつかる壁が、「まず何をすれば?」というところだと思います。

年齢別のおうち英語スタート方法についての記事は、こちらを参考にしてみてください。

 

わが家のおうち英語3年間のまとめ

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わが家でおうち英語をスタートさせたのは、ムスコ3歳2ヶ月&ムスメ1歳半のときでした。

3年という長いようであっという間だった期間の中でどんな取り組みを行い、どんなことに気をつけながらおうち英語をしてきたのか、そしてどんなペースで子どもたちの英語力が伸びていったのか、おうち英語歴を振り返ってまとめました。

 

まさに幼児期のおうち英語真っ只中のパパママ、そしておうち英語の進み具合に悩んでいるパパママにとっても有益な情報になればと思います

 

「ゆるっと楽しいおうち英語」について

当ブログでもよくご紹介している、「ゆるっと楽しいおうち英語」についての記事はこちらをご覧ください。

 

おうち英語はしてみたいけど、お勉強っぽくはしたくない!

自分が英語苦手なのに、子どもに「教える」なんて無理!

そう思っているパパママにぜひ読んでいただきたいです。

 

というのも、おうち英語は「親が子どもに英語を教える」ものではないからです。

親子で一緒に英語を使う、一緒に学ぶ、楽しい時間を英語で過ごす。

こういうイメージで始めてみてほしいです。

 

おうち英語で使える簡単フレーズ

おうち英語は「英語の日常化」が基本。

英語の日常化に奮闘するパパママ必見の、使える簡単フレーズをご紹介している記事です。

 

英語の日常化といっても、「日常的に英会話をする」という高いハードルを想像しなくて大丈夫。

日常の中に英語が転がっている。それだけで立派な日常化なんです。

 

おうち英語の動画活用法

おうち英語に必要不可欠なコンテンツ、英語動画。

ただ動画を見せればいいの?

どういう動画を選んだら効果がある?

そんな英語動画にまつわるお悩みは、こちらの記事で解決します。

 

英語教材・オンライン英会話・絵本

おうち英語を進めていくにつれて、子どもは着々と英語力をつけていきます。

そうすると、いずれおうち英語だけではまかなえなくなってくるでしょう。

というより、「英語力がついてきたからおうち英語だけではもったいない」とパパママが感じるようになるはずです。

そうなったときに活用したい英語教材やオンライン英会話サービスについて、そしておうち英語で取り入れられる英語絵本の読み聞かせについて、こちらにまとめています。

 

【英語勉強法】辞書も単語帳も効果なし|単語を調べるなら「画像検索」

英単語を辞書やアプリ、単語帳で暗記している方も多いと思います。

そして、なかなか頭に入らない…とお悩みではありませんか?

実はその方法、学習には向いていないのです。

サクッと調べてその場で意味がわかればOKという場合には手っ取り早いのですが、記憶の寿命が非常に短い方法でもあります。

 

この記事では、そんな暗記に関する悩みを解決する画像検索についてお伝えします。

 

 

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単語は「画像」で覚えよう

わたしたちは当然のように、分からない単語を辞書や単語帳で調べて暗記するという手段を取ってきました。

しかし、全然頭に入らない!その場では覚えられても一晩経てばすっかり忘れてしまう!という悩みも同時に起こるもの。 

実は、文字で検索して文字で情報を得るという方法は非効率的なんです。

メリハリもなく、分からない単語の意味を文字で読んでもなかなかイメージがしにくいもの。

子どもが言葉を習得していくように、実際の写真やイラストを交えて焼き付けていくほうがずっとスピーディーに学習することができ、また画像で覚えた記憶は文字のみの記憶よりも長く維持することができます。

 

その方法が「画像検索」。やり方はいたってシンプルで、

  1. 意味を知りたい英単語を検索窓に入力する
  2. 検索結果が出てきたら、画像タブに移動する
  3. 画像を見て意味を推測、判断する

ネット検索するのと変わらないステップで、スマホさえあればいつでもどこでも英語学習が叶います。

   

では、なぜ画像検索にすると記憶に残りやすいのか?

それには2つの理由があります。 

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メリット1. 画像×単語で結びつきを強める  

たとえば「Apple」という単語を調べるために検索窓に入力し、  

a round fruit with firm, white flesh and a green, red, or yellow skin

*1

という定義が出てきたら、  「あ~!Appleってリンゴのことね!」  と瞬時に理解できる人がどれくらいいるでしょうか?

日本語にしたとしても、「硬くて白い果肉と、緑か赤か黄色の皮がある丸い果物」と聞いてギリギリ「リンゴのことかな…?」と分かるのではないかと思います。

このように文字だけを見ても、入ってくる情報にイメージが結びつきにくく、実用性のある記憶にはなりづらいというのが現実。

 

ところが、Apple と検索して画像タブに移動すると一目瞭然。

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これならリンゴだと一発で理解できますね。  

写真や絵で説明されるとイメージしやすく、頭の中でその単語とイメージ画像がリンクされやすくなります。

 

幼児向けの英語教材でも必ず文字とイラスト(写真)がセットになって載っています。

幼児はまだ文字が読めないからという理由もありますが、言語の意味はイメージ画像で理解することに本質があります。

まったく違う言語同士を互いに翻訳し、何かしらの単語に当てはめるというのはあまりおすすめしません。

リンゴの呼び名は英語と日本語でまったく違うけれど、イラストや写真は共通認識。

共通認識を利用して言語を認知するほうが、頭でっかちな知識を持った状態とは違う"言語センス"が磨かれるのです。

 

文字だらけの情報にまみれるよりもスッと頭に入ってくるやり方なので、ぜひ試してみてくださいね。  

 

メリット2. 意味を推測し根強く記憶できる  

画像検索が記憶に残りやすいもう1つの理由は、意味を推測することができるという点。

例として出している Apple など分かりやすい単語なら問題ないですが、時には画像タブを見ても一貫性のない写真やイラストが表示され、ピンと来ない…というパターンもあります。

そんなときは、表示された写真やイラストをヒントに意味を推測してみてください。

もちろん必ず推測が当たらないとダメ!というわけではなく、推測する作業とそれに割く時間に意味があります。

 

文字のみの検索結果だと、推測などすることなくスラスラッと読んでおしまい。

早ければ一瞬でそのページを閉じてしまい、理解した気になってしまいます。

実は単語を調べ意味を読んだだけで本当に理解できていることはほとんどなく、数分後にはすっかり忘れてしまっていることもよくあるのです。

ところが、写真やイラストをヒントに意味を推測するというひと手間を加えることで、1つの単語を調べるのに通常の何倍もの時間を使うことになります。

あれかな、これかな、いや違うかなと色々考えながら頭に入れていくため、忘れにくい記憶ができあがるのです。

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もちろん考えても分からなければ、潔く諦めてOK!テストではないので、自分の推測力を試すつもりでトライしてみましょう。
写真やイラストを見て意味を推測しようとするという作業そのものに意味があります。

  

脳内の記憶フォルダにうまくハマれば、後々その単語を目にするたびに 「あの時変な絵が出てきた単語だ」「〇〇って検索したのに一文字違いで△△の絵が出てきたっけな~」というふうに、オリジナルの暗記メモリーができあがるでしょう。

 

 

 

 

 

画像検索に慣れれば「英語脳」に

実はこの「画像検索」という方法、英語脳を作る近道にもなるのです。

英語脳とは、簡単に言うと英語を理解するとき日本語を介さない思考のこと。

英語を英語のまま理解できる脳に近づけるためにも、「画像検索」は強力な手段です。

英語脳についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、興味がありましたらぜひ読んでみてくださいね。

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画像検索は、イラストや写真のみで意味を理解・推測するやり方。日本語を介しません。

英語→日本語→理解、という順序から、英語→イラスト→理解、というふうに変えていければ、英語脳を作る妨げになる日本語が排除され、英語を英語のまま理解できる思考回路に近づくことができるのです。

 

幼児英語にも「画像検索」が効果テキメン

この記事は大人の英語学習をテーマにお伝えしていますが、画像検索は幼児英語にも大きな効果をもたらします。

子どもが分からない英単語の意味を、日本語で教えてあげていませんか?

実はそのやり方、その場しのぎにはなりますが長い目で見ると非常にもったいないのです。

なぜなら、英単語の意味を日本語で説明してしまうことで、英語を覚える効率もスピードもどんどん落ちてしまうことになるから。

柔軟で英語脳が育ちやすい幼児に対して日本語を介して英語を教えてしまうことで、英語脳からどんどんかけ離れた思考回路になってしまいます。

 

幼児英語こそ、日本語や文字を挟まずに写真とイラストで英単語の意味を習得する方法をおすすめします。

 

おわりに  

実際にトライしてみるとその効果が分かる、画像検索。 

文字×イメージ画像というメリハリを活用し記憶をガッチリ固定する!とても効率的で正確性の高い方法です。

さらに英語脳を作る手助けもしてくれる、まさに英語学習者の方に今すぐ試していただきたい方法の1つなのです。

1つの単語を一瞬で暗記できるような画期的な方法ではありませんが、わたしたちはロボットではありませんし、英語はただのコミュニケーションの道具。

このように五感を使って身体にしみ込ませる学習法が一番実用的なのです。

英単語を効率的に覚えたいときは、ぜひ画像検索を試してみてくださいね。